「魅惑のハンケツ」そこにいた男 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
魅惑のハンケツ
マンションのエレベーターホールで腹を刺され全裸で倒れる血まみれ男と、その横でタバコを吸い電話をする下半身下着の女。
いったい何があったのか、を取り調べを通して見せて行く話。
TVの制作会社で働くADの女と、番組内の再現ドラマの撮影現場で知り合った俳優が、彼のことを判ってあげられるのは自分だけという思いから、歪んだカップルになっていく。
クズ男の見え見えな口車に乗せられる、ドップリハマった主人公。
傍からみたら、そんなアホなとか、バカらしいとか、感じる明らかに異常な関係だけど、男女どちらがということもなく、現実世界でもこういう話はいくらでもあるから恐ろしい。
直接的に刃物を使った切っ掛けは、ちょっと笑ってしまったけど、良い意味で終始不快な物語を終わらせる流れが何ともやり切れなかった。
そしてそこから哀しいマウンティング…窮余一策に何を思ったか…。
短い尺だけどなかなか面白かった。
全裸シーンでもモザイク無しで何とか仕上げられていたのもgood!
コメントする