そこにいた男のレビュー・感想・評価
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これはホストを刺して4年間服役した 高岡由佳さんをモデルにした映画である。東京地裁でガールズバーの元店長・高岡由佳被告(21)の初公判が開かれた。
動画配信で映画「そこにいた男」を見た。
2020年製作/33分/R15+/日本
配給:CRG
劇場公開日:2020年11月13日
清瀬やえこ(紗希)
安井秀和(翔)
中村映里子(翔の妻)
水口早香(女性の取調官)
松浦祐也(男性の取調官)
これはホストを刺して4年間服役した
高岡由佳さんをモデルにした映画である。
東京地裁でガールズバーの元店長・高岡由佳被告(21)の初公判が開かれた。
東京・新宿区のマンションで、高岡被告が20歳のホスト男性・琉月(るな)
さんの腹部を刃物で刺し重症を負わせたこの事件、
「好きで好きでしょうがないから刺した」といった供述に加え、
警察に連行される高岡被告がうっすらと笑みを浮かべていたこと、
ぐったりと横たわる被害者のそばで、
両足を血に染めた高岡被告が平然とたばこをくゆらす写真が
SNSで拡散されたことから大きな話題になった。
起訴内容を蚊の鳴くような小さな声で
、「間違いありません」と認めた高岡被告。
被害者のホスト男性も減刑を求める嘆願書を提出しており、
500万円の示談金、および被害者との接見禁止、
歌舞伎町に近寄らないことを約束し示談が成立したことを明かした。
「好きで好きで仕方なかったから」
刺されたホスト、歌舞伎町で「幹部補佐」に昇進していた
実際は刺されたホストは生きているのだが、
映画では亡くなったことになっている。
終盤、被害者の妻が受刑者を接見して、
「お礼を言いに来た。あのクズを殺してくれてありがとう」
と言ったのが印象的だった。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
脚本がうまい。
オープニングはホラー映画かと思ったがそうではなかった。短い映画だが、色々手が混んでいて(伏線が多い)脚本の巧さを認めざるを得ない。実話ベースと後で知った。こんなクズを好きになってしまう人がこの世の中に少なくとも2人もいたことに衝撃を受けた。この監督が撮った評判の高い作品には映画館で予告編を観て興味はあるのだが左翼思想の強すぎる映画には抵抗があるのでまだ観られていない。。
そもそも、この男のどこに魅力があるのか?!
こんな芝居がかった芝居しか撮れないのか?!
そもそも、この男のどこに魅力があるのか?!
阿部定の時代から、変わらぬ三角関係の話。三角関係に哲学は要らない。さかのぼれば、歌舞伎の『四谷怪談』から時間は止まっている。
賢明な女性諸君よ。時間は無駄に使うな。世の中にはもっと楽しい事もあるし、辛いこともある。過去を語るにはまだまだ早い。
もっと、狡猾で、悪い男は沢山いる。だいたいそういう奴は『男はつらいよ』なんて一人『越に入る』。騙されるな!
この演出家の血統を調べて、理解出来た。僕が若い頃見ていた『ピンク映画』に、こう言ったストーリーが多かった。つまり、この演出家はその流れを汲んでいると理解出来た。
また、日本と韓国にこう言った映画が多いのも合わせて理解出来た。
日本の映画には
争い、犯罪、パニック、不幸、障がい、パンデミック、そんな話が多い。そして、真実を把握せずに、表面だけ描いて、涙だけを誘う。若しくは、そうならなくて良かった効果のみ。
人の不幸を味わいたくば、見る側は堅固な感性と正確な知識。作る側は被害者(虐げられた者)に対する共感と、事実や事実を参考にするならば、正確な真実のリサーチをするべきだと思う。
見る側も作る側も、それらが欠けている。そして、それが商業主義映画になっている。だから、見ても心に何も残らない。せいぜい
『あ~良かった。私の彼は違う』そう、女性は思って、その時の彼氏に酔いしれてしまう。しかし、男は裏で何を考えているか、分からぬものだ。元エロいジジイがそういうのだから、間違いない。
本名は?何?!そんなの知らないし。あんた名前は?!
内容は、ホスト殺害未遂時間を背景にした作品。主人公は女性『サキ』仕事である男に出会って恋に落ちて逝く話。印象的な言葉は、『監督だって刺された事ないだろ?!』物語の出落ちで伏線になる台詞が良かった。印象に残った場面は、自宅でふくらはぎをマッサージしている時に流れてたTV📺江戸時代の男女の絡れ芝居が物語を暗示している様で怖かった。最後の拘置所の面接でも奥さんが面接に来る場面は驚いた。どんなクソ野郎の旦那でも『殺してくれてありがとう』の裏には、とてつもない恨みが籠っている様で苦しかったです。本当は凄く好きだったんだろうなと感じますし、幸せは気付いたら時には遅いと言う表現は良かった。キアロスクーロ宜しく明暗対比が冷たくもあり暖かくもあり温度を感じられる撮影は個性的だと感じます。長いアバンタイトルだけでも見る価値はあります。ファンのハングルの写真や『捨てたい過去があるのかなぁ』とのトコ上での本音は、主人公が幼い時に捨てたい過去がある様なくだりは観ている人にそれとなく気づいて下さいとばかりに想像力を掻き立てられ、主人公の左肩の傷痕が痛々しい過去を暗示させる映像表現は絶妙だと感じました。名前が一つのメタファーになっていてモザイク処理等の荒さが目立つものの汁使うのが上手い監督だなとつくづく感じた作品でした。
空っぽで寂しい物語
片山慎三監督のショートムービー。
ベースは「ホスト殺害未遂事件」です。
どんどん沼に落ちていく様を描かれてます。
主演の清瀬やえこの幸薄い感じがピッタリでした。
特に語られなかったのですが、体にあるアザや傷がすごい気になります。
あと取調べの水口早香がすっごい濃いキャラで、最初ギャグかと思いました。
翔ちゃんはゲス野郎なのですが、脇が甘く何処か憎めない一面も。あと彼だけやたら裸です。
そこにいた、幻のような男を愛する事しかできなかった、本当空っぽで寂しい物語です。
最後、幸せだった頃の思い出(ケツ)に少し救われた気もしました。
OP凄く好き
監督さんとか知らずに観ました
前情報無し(事件は調べましたが)で面白かったです
90分あっても良かったのになーという感じですね
ただまぁ30分だから観たというのはあるかもしれません
アマプラで無料だったから観たというのもあるかもしれません
正規のお金払ってたらこの感想はなかったと思います
OPだけは観てほしいですね
そういう映画です
女心(と書いてメンヘラ)を知る作品
これは男性が観るか女性が観るかで評価が分かれる作品だと思った。
この作品は女心に溢れているからです。
判決シーンは紗希の幸せだけが描かれています。
彼のしたことは上着をかけたことだけです。もしかするとあの後ドリンクの1本くらい渡すのかもしれません。自分の飲みかけを分けるだけかもしれません。でももう好きというフィルターがかかっているとたったそれだけのことが好きの増加装置にしかなりません。止まらなかったのでしょう。そんな幸せを永遠にしたい、それが独占欲の始まりです。
最期に何も言えずに亡くなれば永遠に奪うことができたのに、伴侶の名前を呼ばれたことで永遠に彼を手に入れられなくなってしまった。ように見えます。
夫は失ったけれど多額のお金と子供を得た彼女は、「お礼」と言っていますがどうでしょう。生きていくためにはお金が必要です。素行の悪い男です、制裁も与えたかったはずです。本心もあるでしょう。でも刑務所って、出産を終えて間もなく赤子を抱いて行くような場所でしょうか?絶対に違います。「お前が得られなかったものをわたしは抱いているぞ」。勝利宣言に熨斗つけて「お前の禁錮でわたしは幸せ」と劣等感を煽り、残された幸せを見せつけに行ってますよね。付き合わされた子供がかわいそう。
そこで最期の言葉が伝えられる。
これは紗希のマウントです。「わたしは彼の最期を知っている、お前より彼を知っている」。彼の名前すら知らなかった女は、彼の最期を知っている。最期のときを過ごした。一生これを抱いて生きていく。「お前が得られなかったものをわたしは抱いているぞ」。
女はこわい··········
※事件の元ネタは知らない人間が観た感想です
オープニングの構図は最高
短い作品なのでサクッと観れたのはよかった。
オープニングの構図は最高といってもいいくらいです。その後物語は進んでいくんですが私の中で刑事役の女性のインパクトが強くて気になって気になって… 取調室のシーンでは全くリアリティが感じられず一気に冷めました。
39点
某有名な事件をモチーフにした短編作品。
当時のアングルや構図は出回った写真そのもので、それまでの経緯も短編ながら描かれていてよかったです。
ですが他の2時間の傑作映画と同じ土俵で評価した時にはあらゆる点で見劣りしてしまうので、この評価にいたしました。
サクッとしすぎ。
スタートの過激なシーンでドキドキするが、サクッとしすぎてて、オチもないし、なんだか。。プライムビデオのオススメで出てくるってどんなチョイスよw
ちょいちょいエロシーンありだけど、モザイクかかってました。普通はかかってないのかな?
オチがストレートすぎて、犯人はそのまま
主人公?の女だし。これで、実は奥さんと
2人で殺害とかのほうが、お〜ってなったかも。
ふくらはぎは第二の心臓
気になってしょうがなかったのが紗希の二の腕から肩にかけての多数の傷。妻もいながら浮気するクズな売れない俳優“翔”。貢ぎすぎて会社の制作費を横領するまでになったが、名前もあやしいし、他の女の存在がちらほら現れるようになってからは愛情から狂気へと変わる。
短編だからといってシンプルに作りすぎ。オチも一応あるが唸らされるほどでもなかった。ただ、やりすぎやえこの演技は真に迫っていてなかなか良かったですよ~
クズな男にハマってしまって、好きで、尽くして、他の女の影が見えて、...
クズな男にハマってしまって、好きで、尽くして、他の女の影が見えて、怒り狂う気持ちすごくよくわかる。
気持ちはわかるが、普通恨みや憎しみを持っても殺さない。
自分が一番愛されていると言える狂気じみたところが殺しまでいってしまうんだろうなあ。
普通ではないにしろ、経験があったり、感情を理解した人は沢山いたのではないだろうか。
ただモザイクがすごく残念だった。
また今回劇場に足を運ぶ事が出来ず、配信で観たのだが、もし劇場で通常価格を支払っていたらうーんと感じてしまったであろう。
尺足らずなのか描き込み不足
ちょっともう少しそれぞれの登場人物の描写がないと、配信で見たから良いものの映画館で見てたら怒りの感情だっただろうなという…短くすることによるメリットがなかったように思った。
モザイクシーンもそりゃ見せちゃだめなのは承知なんだけど、世界観からは外れてしまうのでどうにか上手く女性の乳首のように映らんように出来んかったのかと思った。
期待度が高かっただけに少し肩透かし…チープに見える股間のモザイクで冷め
チープに見える股間のモザイクと、出オチに感じる短編。新宿の事件がモチーフだけにどう展開されるか期待だったが、なんだか肩透かしだった。
この物語にあるのは、社会的な女性へのレイシズムとその復讐を抱いて進む、一種のアンチ。「他の男とは違う」と信じて愛し続けた紗希は、ただ売れない俳優の金ズルにされたことに気づく。それも、名前も知らないまま。事件の背景と、そこに写し出されるひとりの女としての寂しさが滲んでゆく。概ねストーリーは出来ているのだが、短編もあってかチープに見えて仕方なかった。先述した、股間のモザイク然りカメラワークの悪さが目立っており、どうも入り込めなかった。彼にも非があるんだから仕方ないじゃない…的な方が強く映って、なんとも消化不良だった。
拙い悲劇にしか映らず残念。岬の兄妹の方が整然としていて観やすかっただけに、テラーが散漫としていたのが悔やまれる。
何故30分ちょっとの尺にしたのかが謎で短い尺が惜しい作品です。
「岬の兄妹」が近年の邦画作品ではかなり気になる作品で、その片山慎三監督の新作とあれば、やはり気になって観賞しました。
で、感想はと言うと…う~ん…
短編作品だからでしょうか、内容に特に捻りもなく、普通に終わっている。
簡単に言うと惜しい。これが1時間近くの尺があれば、もっと盛り込めてたし、もっと膨らませられたと思うだけに惜しい。
何故、33分と言う尺にしたかが知りたい。
なので、アップリンク渋谷で観賞したのですが、1,300円のチケット料金が少し高く感じました。
ストーリーはいきなり血まみれの男が全裸でエレベーター前で倒れていて、そこに座り込みながら電話をする紗希。
ショートストーリーとして、オープニングからのカマしはオッケー。
取り調べ室で経緯を淡々と語るのも悪くない。
だが、設定に特に捻りも感じられず、イケメンだか売れない俳優の性悪の男、翔に引っ掛けられた映画製作の現場ADの紗希の転がる様に刺される迄を描いているが、ホントにストレートに進んでいく。
33分と言う尺なら盛り込めないのも分かるが、もっと紗希の心情を丹念に描いた方が良いと思います。
男女の仲なんて、当の本人達しか分からないし、刺した本人のそこに至るまでの経緯はそれこそ本人しか分からない。
だからこそ、持っと紗希の心情を描いて欲しかったし、そこにもっと紗希の変化を促す様ないろんな事を盛り込んで欲しかったかな。
また、作品の解説に「事件にいたる全貌が明らかになる過程で、女たちの切なく狂おしい純愛の形を描き出していく。」と書かれてますが、そこまでではなく、また紗希以外の翔の嫁の心情は殆ど描かれていない。
身体にいたずらで落書きを書くのは面白いとしても、翔の嫁の気持ちは最後に取って付けた様にも感じますし、紗希の刺す衝動も少しチープに感じる。
もっと翔の嫁を描いていたら変わっていたかな。
全裸でありながら、モザイクを使わず、見えそうで見えないギリギリの描写なんか面白いし(男性なのが残念ですがw)、ラストのラジオから流れるFMのトラフィック・インフォメーションで終わるのとか粋な拘りとか良い感じ。
随所に片山監督の拘りがあるのになぁ。
あと、取り調べをする女性がケバい!w
場末のスナックのオバちゃんみたいで、なんであんなオバちゃん刑事を入れたのかが謎。
変な違和感が出るし、相棒の松浦祐也さんがなんか浮く感じになってしまって、意図が分からんです。
岬の兄妹では、世の中の歪みを描いた片山監督ですが、片山監督の良さは社会の歪みの中でもがき苦しみながら、前に向く気持ちを赤裸々に描く所かと思います。
この作品が30分ぐらいの尺で収めたのが悔やまれる。
勿体無いし、惜しいなぁと思える作品です。
魅惑のハンケツ
マンションのエレベーターホールで腹を刺され全裸で倒れる血まみれ男と、その横でタバコを吸い電話をする下半身下着の女。
いったい何があったのか、を取り調べを通して見せて行く話。
TVの制作会社で働くADの女と、番組内の再現ドラマの撮影現場で知り合った俳優が、彼のことを判ってあげられるのは自分だけという思いから、歪んだカップルになっていく。
クズ男の見え見えな口車に乗せられる、ドップリハマった主人公。
傍からみたら、そんなアホなとか、バカらしいとか、感じる明らかに異常な関係だけど、男女どちらがということもなく、現実世界でもこういう話はいくらでもあるから恐ろしい。
直接的に刃物を使った切っ掛けは、ちょっと笑ってしまったけど、良い意味で終始不快な物語を終わらせる流れが何ともやり切れなかった。
そしてそこから哀しいマウンティング…窮余一策に何を思ったか…。
短い尺だけどなかなか面白かった。
全裸シーンでもモザイク無しで何とか仕上げられていたのもgood!
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