「コロナの方がはるかに怖い」真・鮫島事件 Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
コロナの方がはるかに怖い
メンズデーだしなんか観よと言うことで観賞
2ちゃんでネタでよく使われたキーワード
「鮫島事件」のまさかのホラー映画化
感想としては
・コロナ社会を取り込んだ映画
・ネット繋ぐまで15分かかってるんですけど
・ギャーギャーギャーギャーうるさい
・わけわからんすぎてギャグ化しとる
・そもそも映画の尺持ってない
覚悟していたとはいえ予想以上に悲惨な出来でした
2000年くらいからネットを始めた身からすると
鮫島事件ってのは2ちゃんでよく使われた
スレッドの勢いが落ちてくると投下され
知ってる連中がそれに触れるなとかその話すると
2ちゃんが閉鎖になるとか「おや、誰かが来たようだ」とか
いかにもな「ネタ」書き込みで盛り上がるやつでした
同種のは今でもありますよね
つまり別にホラーではないレベルのものなので
これをホラー化して「真」をつけるあたり
嫌な予感しかしません
そもそも昔ながらの掲示板に投稿された文章で
広く様々なユーザーが交流して構成されていったものなので
狭いコミュニティのビデオ通話で展開する話にすると
全く別の作品になってしまいます
ぶっちゃけ名前だけといっていいでしょう
ではその名前だけの本作はどんなもんかというと
とても90分の尺すらもたない悲惨な出来でした
リモートビデオ通話の画面ばかりが移されその背後や
画面が乱れたりといった中で役者が叫んだり
わめいたりする画が延々続くだけでハッキリ退屈
あと何より場面とSEがまるで合っていない
金属音がする割にまるで関係ない展開になったり
昔の56kモデム(これ自体わかる世代は限られる)音
をしつこく使うんですが関連性がわからず
画面も音もすぐ飽きてきます
いくらホラー映画がストーリーなんかどうでもよく
とにかく怖がらせられればいいのだとしても
致命的でしょう
そのストーリーもネットで公開リンチをした
呪いがどうこうとか七つの大罪とかもう無理やり
こじつけようとしてどんどんネットとかけ離れた
わけわからん話になっていき頭痛がしてきます
話がちっとも広がっていかず無理やり音響を
ガンガン鳴らし役者にギャーギャー騒がせて
終わってきます
世にも奇妙な物語などオムニバスの1話で全然収まる内容です
コロナ禍で満足にロケが出来ない状況から作られた映画
だとしても工夫がいろいろできそうな作品に感じました