スウィート・シングのレビュー・感想・評価
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ビリーの眼と髪と歌声
問題山積の大人たちー父親、母親、母親の愛人ーから逃げる旅。嫌な思いをいっぱいしてるのに、なんだか明るくて元気で楽しんでたまに悪さをしてお互いを大事にしてたまに水の中に入ったりもして。
懐かしい感じと新しい感じがしてかっこいい映画だった。音楽もカメラのシャッターが閉じて次の場面に進むのも素敵だった。
ビリーの眼は美しく優しい。それが恐れや悲しみの眼差しになると自分も辛くなった。豊かな髪の艶はモノクロでも充分に伝わる、美声と歌詞の気持ちと一緒に。ニコ、かわいかった。お姉ちゃん思いのニコ、弟思いで学校でのニコを見て安心して微笑むビリー。
最近見てないタイプの映画で良かった、少し眠かった所もあったけど。パーソナルだけどユニバーサルって感じがした。
ミリアムマケバのpatapataしばらくぶりに聞きました。
"BillieHoliday"
お涙頂戴な感動を煽る演出が目立ちながら、どこかで観たような場面の数々、ありきたりな物語の題材、最初から最後まで甘ったるい雰囲気が漂よう。
アレクサンダー・ロックウェル、久々の新作は家族総出でブシェミやサム・ロックウェルが助っ人に、「イン・ザ・スープ」や「ピート・スモールズは死んだ!」などユーモア溢れるドタバタなコメディをセンス良く。
白黒の映像から色がつく瞬間の映像が煌びやかで、ビリーの強くある存在感は美しくて可愛らしいけれど、三人での冒険が始まる迄の前置きが長い分、冒険が始まらない物語に消化不良。
インディペンデント映画の父であるジョン・カサヴェテスを引き合いに、自分の色を変えることなく突き進むジム・ジャームッシュ、なかなか新作が撮れないハル・ハートリーの困難な環境、アレクサンダー・ロックウェルの新作は期待していたよりも無難に着地!?
強制スタンド・バイ・ミー
サンタクロースを信じる11歳の弟ニコと、家事をこなし弟の面倒をみる15歳の姉ビリーが親の問題で行き場を失う話。
母親イヴは家を出てチンピラ野郎なボーと暮らしで、タイヤ屋の父親アダムと姉弟の3人暮らし。
普段は優しいけれど飲むと大トラになるアダムがクリスマスの出来事を切っ掛けに酒浸りとなり、逮捕されて6週間程度の強制入院治療を言い渡されて、というストーリー。
両親のそもそものそれは父親の酒が先か、母親の奔放さが先か、なんてことも思ったけれど、結局どちらも良い父親でも良い母親でもないし、そんな状況下決して踏み外さず行動をするビリー、って最高じゃないですか。
そしてニコもそりゃあモテるよなセルフカット。
一見チャラいマリクも、そこから話が拡がりそうな程の預かっとくってヤツとか、生い立ちを語れば又彼も…。
最後の最後に人種問題まで入れてしまったのは行き過ぎだし、ちょっとまとめが駆け足だったけれど、これはかなり良かったっす。
モノクロ映像から睨めつける少女の瞳
本物の家族(父親以外)が演じる、切ない愛のリアル感
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