劇場公開日 2021年10月29日

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スウィート・シングのレビュー・感想・評価

全29件中、21~29件目を表示

4.5【無題】

2021年11月5日
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ロックウェル監督のインタビュー・Q&A映像付きの上映だった。

きっと、こうした親子の光景は世界中のあちこちに沢山あるんだろうなと思ってしまう。

この作品には説明はあまり要らないような気がする。

親のアルコール中毒や、DVには苦しくなるが、こんなことじゃなくても、誰でも、自分の親に、嫌なところの一つや二つあるだろう。

逃げ出したくなることだってある。
やられたらやり返したくなるのも当たり前だ。

でも、この姉弟の逃亡冒険譚には陰鬱さはない。

そして、やっぱり親子は親子なのだ。

終盤の悲劇は切ない。アメリカ社会の歪(ひずみ)を示しているような場面のようにも思える。

でも、人々は家族を中心に寄り添って生きているのだ。決して陰鬱ではなく、可能な限り明るくやり過ごそうとしているのだ。

また良い日が来るさ。

Q&Aで、監督は、これからもインディーズ作品を作り続けていきたいとする一方、日本やジム・ジャームッシュ、欧州の国が資金を提供していた時代と違って、今は、どうしてもハリウッドのお金が必要な状況になりつつあると言っていた。それでも、低予算だけれど、インディーズ作品にこだわりたいと。今作の、子供二人は監督の実の娘と息子で、髪を切る場面は、自分自身でも切なくなったと言っていた。

そんな監督ならではの、良い作品だと思う。

1週間限定で、「In the soup」の上映もありましたが、出来たら併せて。でも、もう少し延長して、皆に観せたらどうかと思う。

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ワンコ

3.0良い映画

2021年11月3日
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鑑賞方法:映画館

Filmarksの「2021年10月第5週公開映画の初日満足度ランキング」で1位となっていたので、ちょっと気になって観てきました…レイトショーで21時半上映開始は少し遅いけど、次の日休みだしね。ミニシアター系の作品は早めに観ておかないと、知らない間に昼間の上映時間に変わっていたり、最悪終わってたりするし…。

で…。

正直、良い作品だとは思ったけど、今の僕にはあまりハマらなかった。
何か既視感のあるストーリーや設定だったし、虐待される子どもがちょっと可哀想で、観ていて辛かった。

それでも、
映像は綺麗だし、なんと言っても劇中で何度かかかるヴァン・モリソンの"Sweet Thing"は最高に良かった(Karen Darltonも良かった笑)。

気になる方は、どうぞ!笑

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stoneage

2.566歳には、きつい映画だ。

2021年11月3日
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鑑賞方法:映画館

どこかの映画評に高評価が出ていたので、観てみた。結果はこのとおり。高齢な私には既に感受性が錆びついて共感する事ができなかった。作り込んだ脚本や画面構成及び音楽が好きな私には、即効、感覚的映像をとらえるこの監督とは相性が悪い。
観終わって、置いてきぼりをくらったような気がする。

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いなかびと

3.5ビリーの眼と髪と歌声

2021年11月3日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

問題山積の大人たちー父親、母親、母親の愛人ーから逃げる旅。嫌な思いをいっぱいしてるのに、なんだか明るくて元気で楽しんでたまに悪さをしてお互いを大事にしてたまに水の中に入ったりもして。

懐かしい感じと新しい感じがしてかっこいい映画だった。音楽もカメラのシャッターが閉じて次の場面に進むのも素敵だった。

ビリーの眼は美しく優しい。それが恐れや悲しみの眼差しになると自分も辛くなった。豊かな髪の艶はモノクロでも充分に伝わる、美声と歌詞の気持ちと一緒に。ニコ、かわいかった。お姉ちゃん思いのニコ、弟思いで学校でのニコを見て安心して微笑むビリー。

最近見てないタイプの映画で良かった、少し眠かった所もあったけど。パーソナルだけどユニバーサルって感じがした。

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talisman

4.5ミリアムマケバのpatapataしばらくぶりに聞きました。

2021年11月3日
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何を語ってもネタバレになるので、自分で見て感じれば良いと思います。何かを感じる事が出来ます。言っている意味が分からないなんて事は絶対にありません。良い映画だったと思います。ミリアムマケバのpatapataしばらくぶりに聞きました。

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マサシ

2.5"BillieHoliday"

2021年10月31日
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鑑賞方法:映画館

単純

幸せ

萌える

お涙頂戴な感動を煽る演出が目立ちながら、どこかで観たような場面の数々、ありきたりな物語の題材、最初から最後まで甘ったるい雰囲気が漂よう。

アレクサンダー・ロックウェル、久々の新作は家族総出でブシェミやサム・ロックウェルが助っ人に、「イン・ザ・スープ」や「ピート・スモールズは死んだ!」などユーモア溢れるドタバタなコメディをセンス良く。

白黒の映像から色がつく瞬間の映像が煌びやかで、ビリーの強くある存在感は美しくて可愛らしいけれど、三人での冒険が始まる迄の前置きが長い分、冒険が始まらない物語に消化不良。

インディペンデント映画の父であるジョン・カサヴェテスを引き合いに、自分の色を変えることなく突き進むジム・ジャームッシュ、なかなか新作が撮れないハル・ハートリーの困難な環境、アレクサンダー・ロックウェルの新作は期待していたよりも無難に着地!?

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万年 東一

4.0強制スタンド・バイ・ミー

2021年10月30日
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悲しい

幸せ

サンタクロースを信じる11歳の弟ニコと、家事をこなし弟の面倒をみる15歳の姉ビリーが親の問題で行き場を失う話。

母親イヴは家を出てチンピラ野郎なボーと暮らしで、タイヤ屋の父親アダムと姉弟の3人暮らし。
普段は優しいけれど飲むと大トラになるアダムがクリスマスの出来事を切っ掛けに酒浸りとなり、逮捕されて6週間程度の強制入院治療を言い渡されて、というストーリー。

両親のそもそものそれは父親の酒が先か、母親の奔放さが先か、なんてことも思ったけれど、結局どちらも良い父親でも良い母親でもないし、そんな状況下決して踏み外さず行動をするビリー、って最高じゃないですか。

そしてニコもそりゃあモテるよなセルフカット。

一見チャラいマリクも、そこから話が拡がりそうな程の預かっとくってヤツとか、生い立ちを語れば又彼も…。

最後の最後に人種問題まで入れてしまったのは行き過ぎだし、ちょっとまとめが駆け足だったけれど、これはかなり良かったっす。

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Bacchus

3.5モノクロ映像から睨めつける少女の瞳

2021年10月30日
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今のご時世、わざわざモノクロで撮ったインディーズ作品で、どこかカサヴェテスっぽいけどイマイチな感じでした。お話し自体は、離婚した両親どちらも行き場所のない姉弟のロードムービー的作品ですが、お話しの方向性がつかみにくく、前半の飲兵衛のオヤジが施設に入るまでの展開が鈍くて寝落ちしそうになります。とは言え、現実をモノクロで撮ることで、主人公のつらい現実が強調されていて、はっとするようなショットがいくつもあるのも確かです。また、監督の実子である姉弟をキャスティングしているのも、ある意味実験的です。主役のラナ・ストックウェルは、モノクロの中で輝いてたのが印象的でした。

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シネマディクト

4.0本物の家族(父親以外)が演じる、切ない愛のリアル感

2021年10月29日
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「イン・ザ・スープ」より、個人的には断然好きです。
父親以外、本物のファミリー(母親は監督のパートナー)だからこそのリアル。特に厳しい家庭環境の中で、お互いを思いやる姉と弟の姿が心に染みます。
美しいモノクロの画像が、過酷な毎日から飛び出した子供達を生き生きと映し出し、スタンドバイミーを彷彿させるような中盤。一転その後の悲しい出来事から、子供達が成長し、少しずつ大切に毎日を生きていく姿に安堵しました。
追記 映画前後の監督のトーク、映画の内容を理解するのに凄く参考になりました。

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ちゃっぴー