「モノクロ映像から睨めつける少女の瞳」スウィート・シング シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
モノクロ映像から睨めつける少女の瞳
今のご時世、わざわざモノクロで撮ったインディーズ作品で、どこかカサヴェテスっぽいけどイマイチな感じでした。お話し自体は、離婚した両親どちらも行き場所のない姉弟のロードムービー的作品ですが、お話しの方向性がつかみにくく、前半の飲兵衛のオヤジが施設に入るまでの展開が鈍くて寝落ちしそうになります。とは言え、現実をモノクロで撮ることで、主人公のつらい現実が強調されていて、はっとするようなショットがいくつもあるのも確かです。また、監督の実子である姉弟をキャスティングしているのも、ある意味実験的です。主役のラナ・ストックウェルは、モノクロの中で輝いてたのが印象的でした。
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