リトル・ガールのレビュー・感想・評価
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スター誕生にして引退作
主演?の女の子が最高に美しい バレエ教室での孤独なシーン ワンピースやビキニの水着を着て大喜びするシーン そして横顔の長回し この横顔を観る為に映画館に足を運ぶ価値がある フィクションで此の横顔を超えるのは不可能じゃないのか 映画史に残る横顔はちょっと大げさか
言葉より画面の方がテーマを語りかけてくる
切に
人間って不思議なもので、教育によって変わる部分と生まれつきどうしても変えられないし選べない部分がある。
性自認が肉体的な性と異なるというのは、本人にとってもどう対応すれば良いのか難しい問題なのだというのがよく分かる。
サシャの場合は、家族が本当に真摯に彼女にとって良い方法を選ぼうとし学校やバレエ教室と向き合ってくれる。
バレエ教室の対応は酷いが、学校は渋々ながらもそれなりに対応を取ってくれるあたり、まだまだとは言っても日本よりは社会の理解が進んでいるのだろうな。
まだ三年生ということで、本当に大変なのは恐らくこれからなのだろうが、これからもラストシーンのようにサシャが彼女らしく生きてゆけることを切に願ってやまない。今ここに、彼女らしくあることがなによりも尊いのだ…
これが十にも満たない子が見ている現実
オンライン試写で拝見。
まだ小学校低学年の子が目にいっぱい涙を溜めて、自分らしい服を着て通学すること学校に訴えるシーン。その瞳を見ているだけで、本当にしんどかった。
ヨーロッパでもまだまだトランスジェンダーに対する理解が低い実情がよくわかる。しかも本作で立ちはだかる壁は、教育者である学校という信じられない現実。
バレエ教室の対応(ロシア人の先生って言ってたけど、そちらも寛容さには程遠い国のようですね)も酷いけど、専門の医者まで連れて来て設けた話し合いの会に、学校側が誰一人出席してなくて、本当にこちらが怒鳴り込みたくなりました。
世界が変わるにはまだまだ時間がかかるのでしょうが、好きな服を着て、好きな自分のまま蝶のように舞って、ありのままの自分を自分だと認めてくれる人の中で、なるべく伸び伸びと育って欲しいと、ただただ願うばかり。
(ところで、静かに流れている音楽がとても良かった。ドビュッシーの『亜麻色の髪の乙女』『夢想』、特に学校に認めてもらったところで流れるラヴェルの『亡き王女のパヴァーヌ』なんて感動的だった。フランスの音楽家でこのタイトルの曲を並べると、選曲なんか素敵じゃないでしょうか)
幼き葛藤の行方
オンライン試写会にて。
幼少期のトランス・アイデンティティの課題を捉えたドキュメンタリー。女の子になりたい男の子を、「女の子」として社会に認めてもらうように奔走する家族が映し出されているのだが、勿論理解のある家庭というのは本人にとってとても心強いことだと思うが、家族のお陰で社会が寛容になったとしても、当人は生物学的性差などで、後々も悩むことになるだろう。いつか世間に認めてもらう云々なんて気にせずに「自分が自分で良かった」と思って生きていけるように成長できるといいな。
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