兎たちの暴走のレビュー・感想・評価
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愛を求める少女
どこまでも純粋に母を求める少女の孤独が、犯罪をも辞さぬ悲劇へと落ち込んでいく姿が哀しくも愛しい。女性監督のシェン・ユエという人はこれがデビュー作だそうで、1作目からすごい映画を撮るもんだ。実際にあった事件にインスパイアされて脚本を書いたとのこと。
野暮ったいロングヘアを母の手で短く切ってもらってからどんどん可愛くなっていく主人公。元ダンサーの母親が高校で同級生たちに文化祭の出し物のダンスのイロハを教えて生徒たちを魅了する時の主人公の何とも言えぬ誇らしげな表情。トンネルの闇の中で友人2人と母とでそれぞれ何かを告白することになった時、隣にいる母を意識しながらトンネルの奥に向けて「あなたのためなら何だってする!」と叫ぶ主人公。その主人公を演じる若手女優リー・ゲンシーが本当に素晴らしい。
そして母親役を演じる個人的お気に入り女優のワン・チエン(レジーナ・ワン)。1歳の娘を捨てて出ていった16年前から何一つ成長していない少女のまま大人になったような女性、自分本位のようでそれでも娘を愛してるような矛盾の塊という難役をこれまた見事に好演していた。さすが演技派だ。
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英語タイトルより邦題がよい。
中国版なにわ金融道?200万元ていくらよ?
好きな映画
苦みマシマシ
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