「バットマン」林檎とポラロイド ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
バットマン
設定が面白そうだったので鑑賞。
事前に公式HPのストーリーやあらすじ読んどいて良かったなーと思ってしまうくらい説明はないです。色んな道があるはずなのにまっすぐにしか行かない映画です。
記憶を突然無くしてしまった奇病にかかってしまった男性を軸に物語は進んでいきますが、多くの登場人物が感情を表に出さないので若干不気味ではありますが、それが後半になるといい塩梅で効いてきてクスッと笑えるものになっていました。
無くしたい記憶と留めておきたい記憶の狭間で揺れながらも回復プログラムをこなしていく主人公と、映画館で面白いくらいビビっていた先輩の物語が中盤からは展開されていき、トイレに行ってセッ○スをしたのかしていないのか?なぜ車で木にぶつかって事故した際に写真を撮るのか?と、没入していたあまりにその回復プログラムの意図が分からず曖昧な感じで飲み込んでしまい、疑問に思いながら鑑賞を進めてしまいました。リンゴを食べた方が記憶力低下を防げるのになぜオレンジに変えたのかもピンとこず。
個人的ハイライトはコスプレをしている際にバットマンとキャットウーマンがいた事です。同日公開だから配給会社が合わせてきたのかな?と思わずニヤリ。
最終的にプログラムの違和感に気づきつつも、吹っ切れた様にリンゴを齧る姿を見て、少しばかり切ない気持ちになりました。中盤クスッと笑っていたのに…。
90分と短い映画ながら、考えさせられるテーマの映画でした。アート系映画に当てはまると思うので、大衆ウケはしないと思いますが自分はそこそこ楽しめました。
鑑賞日 3/15
鑑賞時間 11:20〜12:55
座席 D-10