ウッドランドのレビュー・感想・評価
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過去と未来が交錯した先で彼が見出したもの
まず1番の疑問点であるハイダグワイにおける伝説について考察します。これは、物語の核心を突く最も重要な部分だと思われます。劇中では明言されていませんが話を見る限り、先に起こる事が写真に映るという一種の未来予知の様なものだと分かります。ジェイクが撮った写真の中には明らかに現実ではありえない幻覚の様なものもありますが、例え幻覚の様なものであったとしても彼が実際に体験しているという限りでは現実である訳で、現実と幻覚の場面を厳密に区分するのは重要ではないと思われます。この物語では、ジェイクが写真を撮って場面が移り変わるの繰り返しで話が進んで行きます。そのため未来が見えることには重要な意図が隠されている事が分かります。最後の方でジェイクとスパーキーがそれぞれの過去を告白しています。2人からは過去に対する後悔の念が伺えます。ここで考えたいのが、戻らない過去の出来事に後悔し続けている人間の思考です。一般的に後悔というものを考えてみると、あの時そんな事するんじゃなかった等枚挙にいとまがありません。後悔というのは過去に起きた出来事に対しての否定に他なりません。その過去の出来事が起こるのを避ける方法はなかったのかと考えて見ると、一つの方法が見出されます。それは起こる未来が前もって見えているということ。そうすれば最悪の結末を避けるように人は行動するでしょう。これこそが未来が見える事の証左だと思われます。この物語における未来が見えるというハイダグワイの伝説はそこに訪れる人間の後悔の思考(仕方)と密接に関わっているように思います。他にも疑問点があると思いますが、ここを出発点とすればだいたい説明がつきます。疲れたので全部を書くのは割愛しますが最後に一つだけ。ジェイクが熊に襲われる場面で最後にアナが笑っているシーンがありました。私には微笑んでいるように見えました。ジェイクが死ぬことでバッドエンドと捉える人もいるかもしれませんが、私は最終的にジェイクは死ぬ事で救われたのだと感じました。劇中でジェイクは自殺することばかり考えていると言っていました。しかし、自殺しなかったのは心残りがあったからだと思います。
みなさんも自分なりの解釈を頑張ってしてみてください。
ストーリーが無い
映画というより、素人が映像制作にチャレンジした、その第1作とでも言おうか。大学とかの映画サークルが卒業制作に挑んだ、くらいの感覚で見ないと、正直やってられません。これに1800円を支払った人は本当にお気の毒。
映画なら、何がしかの言いたいことやあらすじ、起承転結がないと、見ている方としても困る。女性アイドルとかのイメージビデオじゃないんだから。
全く、これがアマゾンプライムの無料作品ならまだ許せるが、イオンが1800円も取っていることがむかついてくる。
公開そのものが嬉しい!
リチャード・ハーモン氏のファンなのですが、近年の出演作品など配信もなく本作も公開そのもの諦めていたので本当に嬉しかったです。
配給本当にありがとうございました🙏
もう一回見ようと思っていたら早々に公開が終わっていたのでしくじったー!と自分にショック!
作品のテイストも自分の好みで、スパーキーの心情に想いを馳せて胸が苦しくなりました……
ちょっと失礼なジェイク
大麻や愛する妻との離婚、失業等、荒れた生活をしていた写真家のジェイク。新たな仕事として、離島のロッジの管理を行うこととなるが、そこで撮った写真にはおかしな点が…。
登場人物の少ない、比較的静かなテンションで進行していくスリラー。
…かと思いきや、ホラー的な描写やまさかのファンタジー的な展開も。
改めて大麻ってスゲェですね。
映画の紹介文や予告編を観るに、かなり自分好みの映画っぽかったので期待したが、とにかくスローリーでローテンションな展開が続き、ちょくちょく挟まれるスリリングな展開には期待したが、とくに大きな展開は訪れていないような。。
序盤は、主人公の細かな所作や島内の設備が意味ありげに描写され、何かの複線かと思ったが、何かあったかな?ホント、その他にも伏線っぽい描写はいくつもあったように思ったが…。手のケガくらい?
奇妙な写真が出てきてからは中々緊張感もあり前のめりになったが、全体を通して特にこれといったシーンもなく、何を描きたい作品だったのかちょっとよくわからなかった。
途中、自分の読んでいたオチとは違った結果だったので、その点は良かったが結局あの写真の仕組みって何だったんだろうか。結局すべては大麻ってこと?或いはガチのファンタジー?
ただ、初見ならちょくちょく訪れる展開にドキドキさせられるし、ちょっと不気味で怖い空気感とカナダの深い森もマッチしていて、雰囲気はかなり良かった。たまに観たくなるような作品かな。
それと、ポスターにある
「たとえ世界の果てまで・・・逃れられない」
のキャッチコピー(!?)は本作の内容に抜群にはまってますね。
しかしスパーキー、あの展開でよくほどきましたよね(笑)
ラスト、焚火をしていた時の彼の心情はどのようなものだったのだろうか?
!!そっち!?…ってどっち!?
1989年冬、北のガラパゴスとも呼ばれるカナダのハイダグワイに2週間の滞在予定でやって来たカメラマンに巻き起こる話。
あらすじには離婚により自暴自棄にと記されているけれど、その辺は明確に謳われず、お手々をケガした陰気な男が登場し、ロッジのお手伝いとして島に渡り始まって行く。
島には同じくロッジで働くオッサン一人。
そのオッサンと交流しつつ、ロッジの仕事をしつつ写真を撮り現像しという中で、不穏な事態が起きてくるという展開。
1人の時は別れた嫁さんらしき女性を思い出し、二人のシーンではちょっと棘がありはするけれどグダグダ話、兎に角マッタリと進行していく。
おかしくなって来てからは、まあそれなりに動きはあったけど、案外あっさり一息ついちゃって、オッサンも語り出して…蟹漁ですかね、荒くれのイメージですねぇ…えっ?解いちゃうの?
からのすっ飛ばしてそういうオチですか。
意外といえばそうだけど、かなりの肩透かし。
自分にははまらなかった。
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