「アベンジャーズとは違う世界観」エターナルズ bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
アベンジャーズとは違う世界観
アベンジャーズの後の世界を次ぐ者達、という宣伝文句だったが、アベンジャーズとは、全く違う世界観。正直、期待していたものとは違ったが、いい意味で裏切られた作品であった。
アベンジャーズが現れる何千年も前から、地球を守る事を使命としてきたエターナルズ。サノスとアベンジャーズとの壮絶な闘いも、目的が違うという事で、あれだけの地球の大ピンチに手を貸さないで、傍観していた。しかしその時の、人類の復活エネルギーによって、滅んだはずの新たな脅威も復活し、地球に襲いかかる。
その敵というのが、捕食者の最上位に居る怪物ディバイアンツ。この怪物から人類を守り、滅ぼす使命に燃えて、7000年もの間、地球で闘い続けてきたエターナルズ。しかし展開は、それだけには留まらず、更にその上の支配者によって、エターナルズ自身とディバイアンツが存在する重大な秘密も明らかになっていく。
今回、監督を務めたのが、アカデミー賞作品の『ノマドランド』を監督したクロエ・ジャオというのも驚き。作品を通してみると、広がる大地や大自然を背景にしたロケーションが多く使われていてるし、アベンジャーズのように、やたらと街やビルを壊す荒々しい破壊映像は少なく、『ノマドランド』を撮った監督らしい、自然を大切にしたアングルで描写されていく。大人感覚のSF映像とも言える。
最初、出演者を見た時、てっきりアンジェリーナ・ジョリーが主役かと思いきや、彼女は確かに重要なエターナルズの一員であるが、セシル役のジェンマ・チャンが主役。東洋系の女性がヒーローと言うのも、現代の世相に沿い、その中に何千年もの続く、セシルとイカリスのラブ・ストーリーを入れ込んだのも、ジャオ監督らしさなのかもしれない。
そして個人的には、大ファンであった『ゲーム・オブ・スローンズ』に出演していた、リチャード・マッデンとキット・ハリントンが出演していたのは、嬉しい限り。それから、観間違えていたのは、ギルガメッシュ役のマ・ドンソク。てっきり、『ドクター・ストレンジ』のベネディクト・ウォンだと思っていて、ストレンジに仕える前はエターナルズだったの…?と勘違いしていたら、別人だったんですね…(笑)それにしても、よく似てると思いませんか?
総括的には、アベンジャーズを期待していくと、評価は低くなる人もいると思いますが、別の作品とみれば、それはそれで新たな叙事詩の始まりとも思える。当然、マーベルですから、お決まりのエンドロールの後のオマケ付きで、to be continued。2作目の展開が、どうなるのか楽しみなところ。
返信不用にはなっていましたが、NOBUさんと同じ事を感じたので、返信しました。
やはり、この作品はクロエ・ジャオの新たな挑戦として手掛けた大作。彼女らしさを貫く中での、作品だと思います。
今晩は
”お酒の神様”ともお話ししたのですが、これだけ評価が分かれた一因として、フライヤーに書いてあった”アベンジャーズの続編”を期待させるコメントと、アベンジャーズシリーズとは別物としてクロエ・ジャオ監督が初めて、娯楽大作に取り組む期待感を持った人の想いが交錯した結果かなと思いました。
物語自体、ストーリー展開の中で瑕疵を感じる部分もありましたが、私は”是”として鑑賞しました。0.5を付けた多くのレビュアーの方が長い・・、退屈・・、と書いた気持ちも分かるかなと思いましたが、個人的には体感2時間でしたから・・。では。返信不要です。