「静けさと壮大さを併せ持った大作」エターナルズ SIGさんの映画レビュー(感想・評価)
静けさと壮大さを併せ持った大作
クロエ・ジャロが監督と言う事で期待駄々下がりで観に行った本作。
良い意味で予想を裏切り、大満足の出来だった!
ぶっちゃけノマドランドは興味深い内容だけど面白くなかったんで、アカデミー賞に釣られて門外漢連れて来やがってとか否定的に思ってた。
でも、蓋を開けてみれば自然に包まれた静の部分と宇宙の興亡を巡るダイナミックな動の部分のギャップが見事で物語に強く引き込まれた。
ただ、ヒーローアクションのみ求める人には退屈だったのだろうと言う事は分かる。
分かるが、そういう人にはもののけ姫の自然描写やシンエヴァの農村パートが不要だったのかと問いたい。
この映画のテーマは人間賛歌だ。
人間の愚かさとその罪を直視してなお、宇宙の存亡と比肩しうる存在として人間の素晴らしさを自然の静けさと共に謳っている。
この感性は寧ろアジア人的で、だからこそ日本人には受け入れて欲しい作品ではある。
コメントする