劇場公開日 2021年11月5日

「横山光輝的スケール(どんなだ)のマーベルが!」エターナルズ ONIさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0横山光輝的スケール(どんなだ)のマーベルが!

2021年11月7日
iPhoneアプリから投稿

面白かったっす。なぜか観てる間中、横山光輝「マーズ」や70年代の破滅型日本SFコミックを思い出したり。
相変わらずマーベルはまったく予備知識もなく観に来ちゃうのだけど、スタンスとしては上記内容とズレてはいない。こどもにもわかる内容と興味を使って大人の危機感から何かを伝えようとするスタンス。警告型アトラクション、とでも言ったらいいのか。だから教育的に思える人もいるのだろうけど、もう豆腐頭に効く、みたいなのはたくさんやったのでもういいでしょ、的な送る側の二番煎じにはしない感が立派。で、オーラスの勝つのは「愛」なんだよ、っつーところの数千年の逆回転には不覚にも涙が。。そして、あの地球をまるごと破壊神の卵に見立てて巨神兵の何万倍だかしらない魔神が、出るぞ出るぞで、岩ー!いや、掌の指かー!というその手が出てくるスケールの巨大さ、パンするカメラの端と端の柱はうおーっとのけぞるスケープでとてもよかった。そしてエンドクレジットの神々の指紋的なスケールも良い後味でした。何もクロエジャオに、と思っていたけど、このストーリーと世界観をマーベルが託すのには正解だったと思いました。
帰りがけエスカレーターでは「結局あれは敵なの?」「ついてけない」とか言ってる人もいましたが、作る側は大変だな、とも。

ONI