劇場公開日 2021年11月5日

「幻魔大戦やサイボーグ009に思いを馳せながら楽しむ」エターナルズ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5幻魔大戦やサイボーグ009に思いを馳せながら楽しむ

2021年11月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

絶滅させたはずのディヴィアンツが再び出現、長い期間地球を見守ってきたエターナルズが再結集するという話。しかも彼らの持つ特殊能力がそれぞれ異なるとなると、幻魔大戦とかサイボーグ009とかを連想してしまう(なぜかどちらも石ノ森章太郎が絡んでいる)。こういう連想してしまうのはオジサンだけだろうね。しかも登場するキャラの人種・民族が多様であることも若干似ているかも。個人的にこういう個性豊かな能力者たちが戦う物語に目がない。
石ノ森章太郎の両作品も、こんなの戦闘に役立つの?と思う能力があったが、そこはストーリー展開次第。なるほど!こういうところで役立つのかと思う瞬間があった。本作も戦闘での能力の使い方でなるほど!と思うシーンがいくつかあった。なかなかうまい。
さらに、ディヴィアンツとエターナルズの戦いだけでなく、エターナルズ同士の関係性が描かれることで物語に深みが増したんじゃないか。散らばっていた仲間が集まる過程で過去のことが徐々に明らかになっていく流れはとてもよかった。前半の地球の歴史とエターナルズがどう関わってきたかのくだりは少し長い気がしたが、あれだけの上映時間なのにまったく飽きは来なかった。
本編だけでなく、さらなるラストでエターナルズの世界観の風呂敷が一気に広げられた。ここにアヴェンジャーズの仲間たちがどう絡んでいくのだろう(絡むんだよね!?)。続編が楽しみだ!

kenshuchu