「己を解き放て…アジア系ヒーローの躍進!」シャン・チー テン・リングスの伝説 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
己を解き放て…アジア系ヒーローの躍進!
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マーベル・シネマティック・ユニバース第25作。
シャン・チー・シリーズ第1作。
Disney+で鑑賞(IMAX Enhanced・吹替)。
原作コミックは未読です。
「マーベル・ユニバースにカンフー・ヒーローが存在していたのか!」と云う驚きと嬉しさ!―香港映画独特の雰囲気をかなりの密度で継承し、そこにMCU的エッセンスを注入して成立させているのがすごいなと思いました。
アジア系俳優ばかりのキャスティングは好印象でしたし、文化の描写の面でも多大なリスペクトを感じましたが、本作が第二の「ブラックパンサー」足り得るには、もうちょっと民族的要素の掘り下げが欲しかったかなぁ、と…
MCUの始まりを告げた「アイアンマン」に登場し、「アイアンマン3」でもトニー・スタークを苦しめた(ニセモノでしたが…)テロ組織「テン・リングス」の全貌がついに明らかに。1000年以上続く組織だったとは!
その首領の息子、シャン・チーの出自も興味深い。
シャン・チーが、父親からは敵を圧倒する強さを、母親からは相手の力を利用した戦い方を、それぞれ継承して、真の強さを身につけていった姿に、太古より連綿と続いて来た先祖たちの営みが今を生きる自分を形づくっていると云うことを意識させられ、なんとも言えぬ感動を覚えました。
彼の母親の故郷である異空間の村と、魔物たちの住む世界とを隔てるダークゲートの存在は、MCUの世界観をさらに拡大させただけでなく、魔法の腕輪テン・リングスの謎も絡んで来て、今後ユニバース全体の展開にどのような影響を及ぼして来るのだろうかと、胸踊らされました。
[余談]
ウォンとアボミネーションはどこで知り合ったのか?
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