「壮大な家族のモメ事」シャン・チー テン・リングスの伝説 せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)
壮大な家族のモメ事
テンリングスを操るメチャ強父ちゃんを持つシャン・チーが気が狂った父ちゃんを頑張って止める話。
.
アジア人がMARVELのヒーローという事実だけで嬉しいのに、このかっこよさ、装苑な世界観に、美しいアクションシーン、これらが今後アベンジャーズメンバーと関わるって思っただけでもう最高すぎんか?
.
アジア人って西洋の人から見たら小さくて貧弱そうに見えるのに更に女の人ってなるともう最弱やんという感じだと思うのよ。そこをシャンチー叔母さん、小さくて細くてパワーもそんなにない、でも役者の体を活かしたしなやかなアクション(というか舞)で美しく最高。
.
さらにヒロインも一般的には可愛くないとされる風貌で性格もヒロインらしくない(らしいとかいう言い方は嫌いだけど!)。スパイダーマンのヒロインを今までのジェーンとは全く違うキャラのゼンデイヤにした時からずっと最高だけど、ディズニーは本当に理想の幸せな世界だなぁ。
.
ストーリーは圧倒的な力を持つ父親にずっと怯えてコンプレックスを持っている主人公が父親と向き合う話という壮大な家族の大モメ話。でもこの絶対的な力を持ってる父親への恐怖って誰しも持ったことあるんじゃないかな。それは歳と共に自分も成長して親も老いてその気持ちは少なくなるけどテンリングスは死ななくてずっと強いから厄介。
.
世界観に引き込まれすぎてMARVEL作品を見に来たということを忘れる。途中「人口が半分になった」とか「指パッチン」とか出てきて本当に一瞬何の話?ってなる自分がいた。
コメントする