「カリフォルニアニアロール映画」シャン・チー テン・リングスの伝説 k_keitaroさんの映画レビュー(感想・評価)
カリフォルニアニアロール映画
クリックして本文を読む
『ガーディアンズ〜』が発表されて、コンセプトアートをはじめて見たとき、
「こんな奴らで面白くなるのか?」と凄く不安になったのを思い出した。
同様の不安を抱えながらのMCUフェーズ4の新キャラクター。
どうやら、私たちは“もしもMCUがつまらなかったら”というマルチバースに迷い込んでしまったらしい。
このご時世、美醜で人を判断するのは良くないとは思うが、もっとカッコいい人いたんじゃないの?と言いたくなる主キャラたち。『カンフーハッスル』の仕立て屋の親父の若い頃って感じか?
話も中盤から凄く退屈で、各造形も目新しさにかける。
かめはめ波を打ちそうで打たない、のカットが絵的に一番のキメ絵だったに、ラスボスへのトドメの一発にその溜めがないのももったいねーなー。
竜の子太郎の件とか「こういうのはアジアの人好きでしょ〜」って言われてるみたいで、「そんなもん土曜の夜に散々みて、見飽きてるよ」と帰りたくなった。“アメリカ人が自慢したいアジア”というのを見せられてるみたいで、なんだかなーーと思った。
MCUを含む最近のアメコミ映画は社会問題を真正面から扱う作品がほとんどだけど、今回はその感じはなかったね。だから、アジア圏の我々が観ても「俺たちの映画だ!」とは思えない。中国の人も思わないでしょう。
家族を扱いたかったのかもしれないけど、つい最近の『ブラックウィドウ』でも『ガーディアンズ〜』でも擬似家族という形でガッチリ家族愛を描いているから、その面でも今作は劣る。
半可なアジア通にイメージだけで作ったアジア料理で接待された気分。
コメントする