劇場公開日 2021年5月27日

「なにかあった未来」クルエラ pipiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0なにかあった未来

2021年9月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

萌える

う〜ん。う〜ん。う〜〜〜む、、、。
困った。どう評価したものか。
「この映画単体」なら4.5。
ほぼ文句無し。非常に面白かった。
だけどね。しかしね。このクルエラは
「あのクルエラ」とぜ〜んぜん繋がらないのよ。まるっきりの「別人」なのよ。

私は1928年の「蒸気船ウィリー」から1977年頃までのクラシックディズニーを子供向けアニメーション作品として非常に高く評価している。
(短編のsilly symphonyシリーズなども素晴らしい)
ですから、子供が2歳頃には英語育児目的も兼ねて「101匹わんちゃん」などは一緒に毎日繰り返し視聴していたものだ。

さて、それを踏まえてだが「マレフィセント」は非常に良かったと思う。Sleeping Beauty」の中では、それほど明確なキャラクター設定は為されていないので、「何故、マレフィセントが『真実の愛など存在しない』と考えるに至ったか?」という部分の創作はこの世界的な脇役キャラクターに見事に命と魂を吹き込んだと思う。

しかしながら!
「クルエラ」は違う。本作のクルエラは、101匹の彼女を遥かに大きく凌駕している。
このクルエラが、何年か後に「あのクルエラ」になってしまうとは到底思われないのだ。(あれはあれで好きなんですが)

人気漫画「ワンピース」のコミックスにSBSコーナーというページがあり、たまにメインキャラの20年後、40年後の予想図が描かれている。
そこにはカッコ良いまま歳を経た「正規ルートの未来」と、いったいどうしてしまったのかうらぶれきった「なにかあった未来」の2種類の40歳&60歳像が載っている。

そして、本作の「クルエラ」を正規ルートの過去だと認定してしまうと、本来のクルエラは紛れもなく「何かあった未来」になってしまうのだな。
だから、視聴者は「101匹わんちゃん」という作品を好きであればあるほど、堪らない「違和感」を抱えつつ鑑賞せねばならないというむず痒い苦痛に苛まれる。

これだけの良作ならば、いっそクルエラとは切り離して、まるっきり新しいキャラクターとして生を受けさせても良かったのではないかなぁ?
間違いなく続編が作られると思うが、個人的には本作限りでおしまいにして頂きたい、と思ってしまうのであった。

pipi
2021年9月14日

ワンピースのSBSの例え面白いですねw
(ワンピースファンです)
スルーしてましたがU-NEXTで配信されたら
チェックします。

黒リネン
レモンブルーさんのコメント
2021年9月14日

pipiさん 101わんちゃんの話は映画だけじゃなくて、絵本とかになっているので、クルエラは結構 印象に残っている気がします(笑)
私は続編なくてもいいかなぁ…と思ってます😅

レモンブルー
レモンブルーさんのコメント
2021年9月14日

pipiさん 共感をありがとうございます!
pipiさんのレビューも とても分かります!そのお気持ち!でも、私は全く別物と思って観たので…それなりに楽しめました!クルエラ自身が可愛い(心根も)のですから、あの101匹のクルエラになるなんて考えられませんよ❗続編ありますかね?有っても 様子見(笑)します😅

レモンブルー