劇場公開日 2021年5月27日

「クルエラファンも納得の傑作!」クルエラ よんしんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5クルエラファンも納得の傑作!

2021年7月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

いや~
久々に観てよかった!と思える映画でした。

個人的に、クルエラはディズニーヴィランズの中でも最高峰だと思っています。
101匹わんちゃんのクルエラは、成功者でお金持ちで何の不自由もないのにただ毛皮のコートにするためだけにダルメシアンを執拗に追いかける完全なキチ○イ。
他のヴィランズと違って、積年の恨みも深い理由も嫉妬もありません。
ただただ、白黒のダルメシアン柄のコートが欲しいだけで、狂ったようにすべてを捨てて犯罪に走る。
それがクルエラです。

そんな至高のヴィランのクルエラが実写になると聞き、期待半分不安半分とった具合でした。
またあの「ジョーカー」のように、完全に頭のオカシイぶっとんだ悪のジョーカーに、お涙頂戴の過去と理由付けをしてしまうのではないかという危惧がありました。

ところが本作、純粋に一人の変わった女の子の成長物語として面白い。
そしてストーリーのロジックも良くできていて、あそこがここにつながって、ここがあそこにつながる!というカタルシスを感じられる場面がちりばめられている。

特にうまいのは、「マレフィセント」は「眠りの森の美女」のパラレルストーリーとして描かれていたのが、本作ではクルエラ本人以外は101匹わんちゃんの前日譚として、101匹わんちゃんでお馴染みのメンバーが前日譚として多数登場し、なかなか納得のいく理由付けがされている点。

で、肝心のクルエラは、というと、「101匹わんちゃん」や「101匹わんちゃんⅡ」、「101」「102」のクルエラとはかなり違うキャラクターになっていますが、愛と悪と才能に満ち溢れた非常に魅力のあるキャラクターとして描かれています。
そして代わりに我々が知っているクルエラの性格そのままのキャラクターを別に置くことによって、観客はそのクルエラ的存在に畏怖を感じながら若きクルエラを応援したくなるという構図となっており、主人公のクルエラはクルエラではないんだけど、まんまクルエラを感じるキャラクターもいるため、コレジャナイ感にうまく蓋をすることができます。

さらに、映像美とファッション、音楽も素晴らしく、映像を見ているだけでも目を楽しませてくれます。そしてスリル、サスペンス要素にコメディ要素もあり、様々な面で非常に練りに練られた作品であることが分かります。

本作は、子供から大人まで、そして女性も男性も楽しめる、そしてクルエラファンも101匹わんちゃん好きも納得の傑作と言えるのではないでしょうか。

よんしん