劇場公開日 2021年5月27日

「そして同じ道を行くのだ…」クルエラ 奏枝さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5そして同じ道を行くのだ…

2021年6月27日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

アニータとロジャーが違うんよ!!!!!!
これがまじでほんとに惜しい…!!
違うというのは、元アニメから比べて違う、とかいう意味では無くてですね、、ホーレスとジャスパーの方が違うだろって話になっちゃいますからね。

あの、最後に原作のアニメの方へ繋げるシナリオにするんであれば、アニータはもっと
「いざという時に被害者ヅラして守ってもらえる、ちょっと可愛くて世間知らずな悪気のない女子〜〜!!!!」
みたいな感じにしてほしかった!!!
あの最後のとこ無ければ特にそうは思わなかったのにな〜。うーん、絶妙なところで空ぶっちゃったねぇ…。

あのですね、、
この映画単体で観たストーリーまじで完璧だと思うんですよね。

でも、マレフィセント実写の時に、「ヴィラン、実はいい奴だってよ」ですっごい冷めたので、ヴィランはヴィランであって欲しいんです。つまり、あの原作でやりたい放題してるクルエラをどう描いていくかってところが課題なわけで…。
で、じゃあクルエラの前日譚作るにあたって何であんな犬の毛皮にこだわるか、ってところを最終的に繋げなくちゃいけない、ってなった時に、あれじゃあ説明つかんやろって思うんですよね。

クルエラは「私があげた犬だから当然子犬は私のもの」にしないといけないし、アニータは「クルエラが毛皮にすることはわかってる、止めてあげないと」ってしないとかな、と。

と言っても映画自体のストーリーはほんとに良くて、というか巧妙で、サイコ実母を出すことでクルエラの解像度が一気に上がったとこはナイス過ぎるナイスな設定。

まぁ、あのラストから原作アニメに繋げて、結局クルエラはサイコ実母と同じような道を辿ってしまうし、ホーレスとジャスパーには約束したのにキツく当たってしまったよね、って原作読んだ人が思って完結、にすればある意味それでまとまってるかも…と思ったのでよくできた映画だったかな…。

ってことなので、個人的には続編とか野暮な真似はしないでほしいですかね。
あとこれまた絶妙に背景セットやCGと人物が合ってなかったところも気になっちゃって。
崖の城みたいなとこで無理してやんなくても良かったんじゃないかなぁ…。原作の雑多なロンドン、の感じをもう少し出しても良かったかな…。

黒と白、に赤のドレス!!最高!!!赤しか勝たん!!!!!

奏枝