「カッコいいって正義だ」クルエラ パプリカさんの映画レビュー(感想・評価)
カッコいいって正義だ
思春期にファッション通信に夢中だった世代としては、衣装と音楽の世界観にただ興奮しかない。
世界の最先端、機能性とは無縁なカッコいいだけの服をお茶の間のTVの前で堪能し、個性派ブランドが立ち並ぶファッションビルを毎日ただ闊歩していたあの頃。
そんなお洒落最優先時代を彷彿させる衣装の数々に大興奮し、奇抜なファッションショーの様な演出に高揚した。
クルエラが登場する全てのシーンにサプライズがあるのだが、ライブシーンの演出は最も素晴らしかった。
個人的には、マドンナのMTV AwardsでのVogueのぶっ飛んだパフォーマンスを見た時と同じ鳥肌が立った。
スタイリッシュでシャープな印象のVogueをロココ調ドレスで、中性的なセンス抜群のゲイのダンサーを従えてヴォーギングしたのだが、あれくらいの破壊力と説得力のあるパフォーマンスの数々がこの映画にもある。
カッコいいって何にも変えがたいんだな。
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