劇場公開日 2021年5月27日

「シネコン大手がディズニーに反旗?」クルエラ 熱帯雨林さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0シネコン大手がディズニーに反旗?

2021年6月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

久々にディズニー映画を鑑賞。悪役も本当はいい人でしたというNHK朝ドラやディズニーの作るストーリーに辟易しており、観るかどうか迷っていたものの、観て良かった。しかし、この映画もそういう一つで、クルエラが悪人になったのは仕方ないでしょ、というストーリー。さらに言うなら、101を知らずにこれを観た人にはクルエラが大悪人だということさえもわからない映画だった。また101でのクルエラがダルメシアンを殺してその毛皮でコートを作るというところが無視されているのも残念。で、殺してないのにダルメシアン柄を終盤で着ているのはどうよ。70年代設定なのに動物愛護に配慮して、もうフェイクファー代用か?101を観てなきゃ、ダルメシアンは意味のない単なるファッション小道具。

でも、それを差し引いても映像・音楽ともに最高に楽しめた。あの頃世界で一番とんがっていたロンドンの再現度・衣装や、使われている音楽も噛み合っており、久々の金のかかった大作を堪能。しかも、あれの正体を暴こうとする3人組がドロンジョ・トンズラー・ボヤッキーそのままみたい(体型までも)だったのもツボにはまり、個人的に高評価。

ところで、知り合いに勧めようとしたのに、公開映画館が非常に少ないのはなぜなんだ?大手ではイオンシネマズくらいでしか上映していない。どうも映画が本業・本家スジの109シネマズや松竹MOVIX、TOHOシネマズなど他の大手シネコンは、ディズニーが映画館配給と同時に自前ネットのDisney+で公開することに対し、抗議の意味で自社シネコンチェーンにまわさなかったみたいで。うーん、それが本当なら、コロナ禍で収入を確保したいのはわかるけれど、映画館の苦境も分かってあげて欲しい、ディズニーさん。ムーランの自前ネット公開の成績が良かったのかも知れないけど。

熱帯雨林