「エマ・ストーンの魅力と魔力が爆発」クルエラ bionさんの映画レビュー(感想・評価)
エマ・ストーンの魅力と魔力が爆発
すごい凄すぎる。何もかも。ロンドンが最も尖っていた70年代が舞台なんて最高じゃん。よだれが出そうなくらいcoolなファッションだらけだし、音楽や車のチョイスも文句なし。
そしてエマ・ストーンのクルエラ。デザイナーを夢見る従順でおとなしいエステラから、ロンドン中を熱狂させるクルエラにメタモルフォーゼしたフォルムを見た時、震えがきた。ヴィラン? 違う違う。究極美を我々に与えるために降臨したクール度マックスの鬼神だね。
エマ・ストーンの魅力と魔力に惹きつけられて、クルエラをどうしてもヴィランとして感じられない。クルエラの中のエステラが戻ったときの表情の優しいこと。ジャスパー、ホーレスと同じ気持ちになる。地獄まで一緒に堕ちても悔いなし。
幼い頃のクルエラもよかった。負けん気が強くて、いじめっ子男子上等のキュートな女の子ぶりに目尻が下がってしまう。クルエラ母娘と校長の対決シーンは、幼少期パートで一番面白かった。
バロネス役のエマ・トンプソンもドSぶりでは、エマ・ストーンに負けていない。この人、『ラスト・クリスマス』でとぼけた母親役してたとは思えない。
もう1人、『リチャード・ジュエル』だったポール・ウォルター・ハウザー。とぼけた事を言ったり、掴みどころない表情をしながらもエステラとの友情を大事にするホーレスにピッタリ。ホーレスのとって、クルエラに変身しても中身はエステラのままであって欲しいんだろうね。
ファーストデイだったから、こんな傑作が1200円で観れるとは。ほんと幸せ。この映像、この音楽は、劇場で鑑賞しないともったいない。周りに勧めないと。
bionさん、コメントありがとうございます。
業界事情のことなんてまったく知らないのですが、いい映画はなるべく映画館で観て欲しい、そういったシンプルな映画愛よりも〝配信で早期回収〟を主張する人の方が力を持っている状況になってしまったのでしょうか。