「ストーリーとテーマが乖離している」ロン 僕のポンコツ・ボット crab_manさんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーとテーマが乖離している
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この映画の中の子供達は皆Bボットというロボットに夢中で、そのロボットを使いSNSで情報発信し、友達を作るという事をしている
要するに現実世界の「子供のスマホ(SNS)依存」という社会問題の比喩表現であり、どうやって子供はこのロボット依存から解放されるのかというのがテーマになってくる
しかしそのテーマとストーリーがかなり乖離しているように感じた
そもそものメインストーリーがバーニー少年とポンコツBボット・ロンの友情物語であり、この二人がストーリーで友情を深めれば深めるほど映画の「子供のロボット依存からの解放」というテーマから離れていくのだ
特にラストシーンは子供のロボット依存を解決するためにロンの命を捧げる選択をバーニー少年がしているが、今まで友情を育み命がけでロンを探しに来たバーニー少年がそんな選択をするだろうか? 友人の命より社会問題解決を取るだろうか?
テーマのためにストーリーが振り回されている印象が強いと感じた
まぁ日本人にとっては某国民的アニメの影響でロボットは本当の友達であり、社会問題解決のために捧げるような犠牲ではなく、問題を解決した後にただの玩具や道具になるような物ではない為、余計にこのストーリーに対する違和感を強く感じてしまうのかもしれないが
このあたりに日本と海外の価値観の違いが出ているのかもしれない
ただこういう細かい点を気にしなければ出来の良いファミリー向け映画ではあると思う
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