劇場公開日 2021年10月22日

「多くの子供たちに観てほしい!」ロン 僕のポンコツ・ボット おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0多くの子供たちに観てほしい!

2021年10月24日
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鑑賞方法:映画館

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冒頭、いかにもアメリカらしい新製品紹介のプレゼンとして、この物語のカギとなるBボットが登場します。その豊富な機能と、テンポのよい鮮やかなプレゼンのおかげで、一気に作品世界に引き込まれます。ユーザーのことをしっかり理解し、趣味嗜好に合わせて最適なサービスを提供する、しかもコミュニケーション機能も兼ね備えた自律型ロボットとしてのBボットは、もう完璧です。こんなロボットがいたらさぞ楽しかろうと、大人でも欲しくなります。

本作の主人公は、友達付き合いが苦手なバーニー。でも、決して友達が不要なわけではなく、むしろ人一倍欲しがっています。でも、どうしていいかわかりません。巷で大流行のBボットも、彼だけ持っておらず、それを級友にからかわれます。そんなある日、父と祖母がBボットをプレゼントしてくれますが、実はそれが不良品。ここから、バーニーとBボットのロンとのおかしな交流がスタートします。

流行の物を持ってないことから生まれる疎外感、目の前の人ともガジェットを介しての交流、ネットに繋がりを求めての承認欲求など、今まさに子供たちのまわりではさまざまな問題が起きています。それを共感的にわかりやすくあっという間に提示してみせ、バーニーとロンとのちぐはぐだが温かい、きわめてアナログな交流を通して、真の友情とは何かを描き出す、ディズニーらしい脚本に脱帽です。

ただ、作品テーマはシンプルに胸に響いてくるので、会社経営者のいざこざはなくてもよかったかなとも感じました。そこだけちょっとテンポが落ちた気がします。また、終盤でクラスメイトが急にバーニーとの友情を取り戻すのですが、ここはもう少し丁寧に描いて欲しかったかなとも感じました。

折しも、日本中の子供たちに一人一台のPC端末が貸与されるようになりました。近い将来、似たようなことが起きるかもしれません。ネットに繋がりユーザーサービスに徹したガジェットがもてはやされる現代において、ロンはその対極の象徴として描かれます。ネットに繋がらない、会話もうまく成立しない、でもキュートで憎めない。そんなロンとバーニーの交流が、真の友情について考えるきっかけとなる本作。ぜひ多くの子供たちに、子供をもつ親たちに観てほしい良作です。

おじゃる
talismanさんのコメント
2021年10月24日

おじゃるさん、ありがとうございます。どんな外見なのかお手すきの時に教えて頂ければ嬉しいです、急ぎません。

talisman
talismanさんのコメント
2021年10月24日

kossyさんにもお伺いしましたが、アレクサって何ですか?ネットで調べればわかるだろう!と言われるのを承知で。自分でも調べまーす。

talisman
talismanさんのコメント
2021年10月24日

うちにもロン来てほしいです。それでAだけから始まる地名と人名だけのおとぎ話をしてもらって眠りたいです。

talisman
talismanさんのコメント
2021年10月24日

↑かわいい!

talisman
kossyさんのコメント
2021年10月24日

アレクサに「友だちがほしい」と言ったら、「わたしでよければいつでも話しかけてくださいね」と言われた・・・

kossy
talismanさんのコメント
2021年10月24日

子どもに見てほしいですね、本当に⭐️

talisman