サマーフィルムにのってのレビュー・感想・評価
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時代劇×SF×青春なのに、まとまってる
タイトルとキャスト見ても、全然知らないなと思いつつ、映画のレビューは高めだったので鑑賞
時代劇×青春×SF(未来人)っていう、まとまらなそうな雰囲気もあるのに、上手いこといってるなぁと。
若手のキャストは、ほぼ初めて見るけど、それがいいのかなと。
主人公達は、ボーイシュでオタク系
隣に、更にオタクっぽいメガネ女子とスポーツウーマン
男の方は、野球部の補欠の二人組にヤンキーと、無駄にテンションの高いマッチョ
無理やり仲間にされても、嫌と言わず協力するのが青春っぽい(笑)
女の子3人組の恋愛模様もあるし、
相手がモデル系だから、分かりやすい青春ものの対立なんだけど、
悪い人は出てこないのがいいね
未来から来るタイムパラドックスにそれほど驚きもないのが今時だし(笑)
演劇は苦手なんだけど、映画部の作品だから見れるのか、素人っぽさがそうさせるのか。
こういうのが青春なんだなぁって。
タイトルからして、確かにもっと真夏の昼間に見たかった(笑)
撮影がスマホで、パソコンで編集が当たり前なんだなぁと😁
勝新太郎とか三船敏郎は知ってるけど、映画までは詳しく知らないから、その知識あれば序盤からもっと面白く見れるのかなと
前評判に惹かれて見ました!
主演が元48グループの何とかさんらしいのですが、全くの初見でした。
時代劇オタクの役柄通りのルックス(失礼!)で、違和感は無かったです♪
最初見た時はコメディアンの吉住さんかと思いましたが…
ラストの撮り直しシーン含めて映画として完成させて、監督のデビュー作として…いや、でもなぜデビュー作は削除されたんでしょうか?
タイムトラベラーの青年と出逢ってなかったから?
そうすると、青年のその後も気になりますし、そもそもヒロインがどのように有名監督になったのかも気になりますね!
エンドロール後もエピローグがまだあるもんだとちょっと待ってしまいました
整合性を放棄することで生じる美しさ。こんなもの、大好きってしかいえねーじゃん。
時代劇を愛する女子高生ハダシの、映画制作に燃える一夏の経験を描いたSF青春映画。
主人公のハダシを演じるのは、『あさひなぐ』『映画 賭ケグルイ』の伊藤万理華。
ハダシと同じく、時代劇を愛する青年・凛太郎を演じるのは『ナラタージュ』や『おっさんずラブ』シリーズの金子大地。
ハダシの親友・ビート板を演じるのは『喜劇 愛妻物語』『佐々木、イン、マイマイン』の河合優実。
みんな大好きサマーフィルム。
自分の世代の青春映画といえば『ジュブナイル』『ウォーターボーイズ』『ピンポン』などなど。
親に連れて行ってもらった映画館で、なんとなく観たテレビのロードショーで、少年時代に出会ったサマーフィルムの体験は、まるでプールの水光のような特別な輝きを放っており、今でも宝物となって胸の奥に眠っている。
今考えれば「コレはどうなの?」と首を傾げたくなる作品もあることにはあるのだが、夏の青春映画にはそういう細かいことを無視して楽しめる魔力のようなものが備わっていると思う。
前述した『ウォーターボーイズ』を含め、『うる星やつら2』『リンダリンダリンダ』、近年のコミック&アニメでは『映像研には手を出すな!』など、青春×文化祭というジャンルはより一層エモい。エモエモのエモ。
ロングショットでみれば取るに足らないイベントだが、クローズアップしてみれば最高級の煌めきを放っているのが文化祭。
文化祭準備という起点と、出し物の遂行という終点がはっきりしているという点において、映画などの物語との相性が良いのかな、という気もする。
『座頭市』をはじめとする時代劇への言及や殺陣のモノマネ、「時をかける少女」「夏への扉」と言ったタイムスリップ系SFへの目配せなど、この映画は過去の物語群をサンプリングすることによって成り立っているものだということが、冒頭15分程度で暗示される。
主人公ハダシのルックは、髪型顔立ち服装を含めて『時かけ』の原田知世を意識しているし、タイムマシンを開発した凛太郎の同級生の名前は『BTTF』と同じドク。
細かいところでは、ハダシのライバルである花鈴のセリフ「眼中になかったよ。」
女子高生が「眼中にない」なんて言葉使うか〜?と思われるだろうが、これは『ピンポン』に出てきた主人公ペコのライバル、アクマの発言からの引用なんだろう。
膨大な過去の名作をモチーフにして新しい作品を作り上げ、それを未来へと繋いでゆく。
このサンプリングにより作品を構成させるという手法が、本作のキモである「映画=タイムマシン」であるということを体現している。
過去/現在/未来をつなぐものが映画であるという主張を、作品の構造で語るというのはなんとも粋で巧みじゃないですか。
これだけでこの作品、合格〜!💮
「映画=タイムマシン」/「時代劇=ラブ・ストーリー」。
本作はこのような仮説を組み立て、それを証明するような内容の映画となっている。
本作を見事だと思ったのは、この仮説が斬新だったからではない。
この仮説自体は他の作品でも散見されるものである。例えば「時代劇=ラヴ・ストーリー」という考察は、井上雄彦の漫画「バガボンド」で描かれた佐々木小次郎vs猪谷巨雲でのモノローグ「俺たちは 抱き締めるかわりに斬るんだな」を思い起こさせる。
時代劇だけでなく、男vs男の決闘は押し並べて恋愛の匂いが漂う。
ちょうど今『グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ』というドラマもやってるしね。
ロッキーとアポロなんて、あれはもうほとんどSEXだしね。2人の間にはアドニスという息子も生まれているしね。
話を本筋に戻します💦
本作が優れているのは、これをみた観客が「なるほど!たしかに!」と膝を打ってしまうほど、この証明が見事に成し遂げられているため。
「時代劇=ラヴ・ストーリー」ということを説得力を持って伝えるだけでも難しいのに、そこに「映画=タイムマシン」という仮説の証明を同時に行なってしまう。しかも作品のランタイムはたった97分。
これはもう見事というしかない。単純に巧い!
賛否が分かれるであろうクライマックス。
自分はなんやかんやで2回も観てしまったのだが、1回目はこのラストに首をひねってしまった。
いやこれ最後演劇になっとるやないかい…😅
映画を途中で打ち切るなんて、わざわざ自分の時間を割いてまで観に来てくれている観客に対して失礼だろっ!
大体、映画部のヤツらアドリブ利きすぎだろうが!めちゃめちゃ訓練しているやつの動きじゃん!
とか思った。
しかし2回目で感想が変わった。
ハダシと花鈴の会話での「美しくなくても想いを伝えた方が良い」というやり取りが、作品のカタストロフ的クライマックスの布石になっていたことに気付いたから。
ここでいう美しさとは「整合性が取れている」ということ。
整合性の放棄こそが真に美しいものを生み出すかもね…、という「リンダリンダ」的ドブネズミ美学を最後に持ってくるという大胆さこそがこの作品の魅力であると気付きました!
このエンディングでは作品全体のバランスが崩れてしまう、ということは承知の上でのトライだったのでしょう。
ただただ奇策を打って出るのではなく、ちゃんと前フリをしているという周到さに非常に好感が持てるし、それが上手く作用している。このエンディングはアリ!
このエンディングで、映画部の面々が刀の代わりに持っているのがホウキやモップであるというのもポイント。
我が心の師、甲本ヒロトの言葉「ホウキでもいいんだ ギター持ってなくてさ ロックンロールに憧れて教室の隅っこでワァーってなる すっげぇ楽しいんだ そこがゴールです そっからどこにも行かないよ」をトレースするかのような、この初期衝動の爆発!💥
最後の最後にチャンバラごっこを持ってきて、「時代劇はホウキとモップでのチャンバラがスタートにしてゴール」という、歳をとるにつれて忘れていた感情を思い起こさせてくれる。
このクライマックスには、チャンバラに対する愛情が詰まってる、それが熱いのだ!❤️🔥
あと細かいところで良かったと思うのは海のシーン🏖
青春映画で、こんなに天気の悪くて寒そうな海辺のシーンは中々お目にかかれない!
日本海かっ!ってぐらい暗い暗いロケーションだったもん。
ハダシが打ちひしがれているシーンだから、ここは暗い海で正解🙆♂️
最終日での撮影シーンだけは明るい海でも良いんじゃ?とも思ったけど、結局ここでもまだハダシの逡巡は終わっていないんだから、やっぱり暗い海で正解なんだろう。…単純に海のシーンを一日で纏めて撮影したからという可能性もあるけど。
なんか小難しいことをグダグダ書いてしまったけど、単純に主要キャストが最高だった!
特にハダシを演じた伊藤万理華さん。元乃木坂の人なんですねー。全然元アイドルに見えない💦
伊藤万理華さんの演技がバツグンに良かった!このキャスティングをした時点で優勝決定🏆
今後もっと活躍の場が広がっていく女優さんな気がする。こんなにエアマックスとバックパックが似合う女性なかなかいないっす!
脇役ではダディボーイを演じた板橋駿谷が最高っ!
これはもう日本アカデミー賞の助演男優賞は決まりでしょう笑
実年齢37歳なのにちゃんと高校生に見える!凄い!
この役者さんも、もっともっと売れて欲しいなぁ。
青春映画の細かいアラに突っ込むのもヤボだとは思うんだけど、全体的に完成度が高い映画なだけに、ちょっとした残念ポイントが余計に目立ってしまう。
冒頭、ハダシと凛太郎が橋から川に飛びこむシーン。この水深がいくらなんでも浅すぎる。これじゃ死にますよ💀
引っ越し業者でバイトするシーン。段ボールから重量が感じられず、なんかこれ中身が詰まっていないんじゃないの?とか思ってしまった。ここはもう少しリアルな引っ越し荷物感が欲しい。
あと最後の上映会のシーン。いくらなんでも観客少なすぎるだろ(まぁこれはリアルといえばリアルだけど)。
低予算映画ゆえの、モブシーンの苦しさか。
タイムトラベルの説明が凄く雑で薄いことも気になったが、どんな映画でもタイムトラベルの説明って大なり小なり違和感があるものなので、ここはむしろ好感が持てた。
むしろ一切の説明を省き、俺はタイムトラベラーだ!ドンッ!くらいの開き直りでもよかったかも。
それよりもビート板があまりにも早く凛太郎の正体に気付いていたこと、そしてそれを受け入れていたことが気になる。
ちょっと言動がおかしいヤツに対して、あんた未来から来たでしょ、なんて思うかフツー?
ビート板の描写はもしかしたら結構脚本から削られたのかな、なんて思ったりもする。
本来はもっとビート板とドクの交流とかを描く予定だったんじゃないかな?ドクが最後現代にやってきたのはその名残だったりして。
物語上で一番飲み込み辛かったのは、未来には映画を作る奴も観る奴も居なくなっているということを知り、ハダシが打ちひしがれるところ。
凛太郎が何年先の未来から来たのかはわからないが、クレープもマシュマロも知らないという事から考えると、かなり未来から来たのだろう。
もしかしたら、そういう甘味類が容易に手に入りにくい、ディストピア的な荒廃した世界になっているのかも。
そんな先の時代なんだから、そりゃ現代とは娯楽の形は変わってるだろう。それが当たり前。
これをハダシが未来に対して絶望するという展開に繋げるのはちょっと無理があるでしょう。
ハダシと凛太郎の関係性が変わるという展開を描きたいが為に、無理矢理問題を提起したような感じがするのでここには結構違和感を覚えたなぁ。
キャストはかなり良いと思う。だからこそ音響担当の2人のキャラ薄すぎ問題が目に付く。
こんなに薄いキャラクターなら別に2人も要らんのでは?
ハダシチームのキャラの濃さには明らかに差がある。そりゃ全員ダディボーイ級のパンチ力があった方が良い、とまでは言わないが、この2人に関してはもうちょっと華のある役者と性格を用意してあげるべきだったと思う。
気になるところも勿論あるが、そもそもがかなり無理な設定に挑戦している作品なのだから、ある程度は仕方ない。
そこを差し引いても、日本映画史に新たな青春映画の名作が刻みこまれたのは間違いないと思う。
気怠げなイけてない高校生。一夏のボーイミーツガール。爆発する初期衝動。仲間との絆。成長する少年少女たち。好きなものは好きなのだと、声高に主張する傍若無人さ。
青春映画に求める全てがここにはある!
さぁサマーフィルムにのって、タイムトラベルに出掛けよう♪
陰キャな私にも優しい青春映画。
「お耳に合いましたら。」で知った伊藤さんが主演で、尚且つなかなか評判が良いとの事で夫に誘われて観てきました。
予備知識は主演が伊藤さんで、プレスクの甲田まひるも出てるらしい…高校生が映画を自主制作する青春モノ。
…だけ。
キラキラ✨青春モノは陰キャには荷が重いぜ…と思っていたけど、はだしちゃんもこっち側の人でしたか!やっほうww
あらすじすら読まずに観はじめた所為で途中、え?凛太郎…未来人…そっち方面なの?と思ったものの、
いつも細かい設定の辻褄が気になってしまって現代物は躓きがちな理屈っぽい私(NOT御都合主義!)でも
「いや、でも未来人出て来る話だから!ww」って事で色々丸く収まりました??ww
(ちゃんと制作費をバイトで稼いでたの偉い。)
紆余曲折しつつ、結局は恋愛モノなの?えー、ガッカリ〜😮💨となりそうな所を、高校生とは思えない見事な殺陣で熱い青春モノに昇華してくれたので(恋愛モノ苦手な私にとっては)ニッコリ😌な良いBoy Meets Girl映画でした✨有難う♪
ビート版ちゃんは、ちょっと石原さとみっぽくて将来が楽しみ…。
現役の高校生なら楽しめるの?
監督の女子高生が学園祭用映画の主役に抜擢した男の子が好きでした、ただそれだけの話。そんなのわかっとるわい!
別にその映画が時代劇である必要も、主役が未来から来た男である必要も、恋愛路線の映画を作る美人のライバルがいる必要もない。
また、未来が、タイムマシンを自由に使える高度な文明にありながら、食事の楽しみもなく映画もないというかなり暗く重い設定なのに、未来人はあっけらかんとして明るいのが、かなり不気味というか違和感があった。どのくらいのスパンで先の未来なのかわからないが、昭和の名画がほとんどないのに令和に作られた主人公の映画は残っているという設定も謎過ぎる。未来で巨匠だからか?
主人公は学園祭で上映中の自主映画をラスト前で止めてしまい、このラストを撮り直すとか言って、みんなの前で未来人に告白しながらチャンバラするが、私が観に来ていた学生なら呆れて帰るよ?
というか、自分がとっくにいない遥か遠い未来に映画という文化がないということにショックを受けるより、自分が将来映画監督の巨匠になるという事実のほうが余程重くないの?知ってしまったプレッシャーやジレンマが一生ついてまわり、未来への過信から傲慢になったり懐疑的になったりと常に悩み苦しむ将来となるのは、高校生なら容易に想像つくはずでしょう?
とはいえ、かなり強引な性格の主人公なので、巨匠になるのは既定路線だから気にもならないってところなのかもしれない。そんなことより未来に帰っちゃう彼に告白をするのが、今一番大切ってことなのかな。現役高校生なら共感できるんだろうか?
ということで、私は主人公に全く共感できなかったし、物語自体も浅いと思った。
結局、大好きってしかいえねーじゃん!
アマチュア映画も今ではスマホで撮影するのかと感心しつつも、概ね面白く観ることができた。
最も賛否が分かれるラストの展開については、いくら時代劇オタクであろうが、何だかんだ言ってもイマドキの女子高校生なので、何よりも好きになったこの気持ちを真正面から相手にぶつけたい、という大オチに対しどう表現するかということかと思うが、あそこまで強引にドラマティック仕立てにする必要があったのかは疑問が残るところだ。
個人的には悩んだ末にやっと書けた脚本なのでまずは最後まで上映した方が効果としてはあったのではないかと思っている。
金子大地は鬱屈し内に籠るような繊細な役を演じさせれば一級だが、本作の凛太郎のように簡単に自分の重大な秘密を明かし、未来では映画が無くなっているなどとあっけらかんと口走るような鈍感で明るい役柄も案外上手だということがわかった。
両脇を固めたビート板とブルーハワイ役の子達はそれぞれ凛太郎と恋愛ドラマが好きであるという事を表に出せず、葛藤しつつも自分たちなりに対処していく様を誠実に演じ、ザ・女子高生という雰囲気をしっかりと出していた。
さて主演の伊藤万理華だが、演技がそれほど上手ではなく、いくら時代劇オタクとは言え高校生らしい溌剌とした感じも受けられなかったことが大変残念に思った。
他の鑑賞者同様私自身も昔高校生だった訳だが、この映画を見て今の自分と照らし合わせ、若く元気で無知で無鉄砲だったあの頃を懐かしむと言った青春映画の醍醐味をこの主人公ではどうしても味わうことができなかった。
猫背で若いのか年寄りなのかわからないビジュアルがどうしてもこの大事な感情を持つ事に対し邪魔をしてしまった。
先に鑑賞した「子供はわかってあげない」で同じ高校生役を演じた上白石萌歌さんのみずみずしいく等身大の演技を観た後であったこともそんな評価に影響したのかもしれない。
主役以外もとても高校生には見えにくい役者さんを多く当てている事も面白みを半減させた要因だと思う。
特に板橋駿谷(良い役者さんなのはわかってます)に至っては調べたら37才であった。
どうせ無名の役者さんを多く起用するならもう少しやり方があったのではなかろうかと思った。
あらら
最後の殺陣は体がよく動いていたし、殺陣はラブシーンという理論も賛成でそこは良かったけど。
でも最後の最後で上映を止めるのはダメだよ。
ものを作る人間として絶対にやっちゃダメ。
上映中「え?」「あれ?」と不自然なところが続いていたけど、応援する気持ちが完全に離れちゃった。
プロットは良かったんだけど、ノイズが多過ぎる感じ。!)
映画部が出てくる映画なら、吉田大八監督の「桐島、部活やめるってよ」を熱く推します。
ラストシーンはぐっときた
物語のつっこみどころ、というかリアリティのなさが良くないかんじに出てる。
たぶん、破綻してるのを力技でまとめてるのかな。
けど勢いはすごい。
たぶん俳優さんの力なんだろうな、と思う。
好きなシーンはたくさんありましたヨ!
個人的に陽キャの子(花鈴)を無理に悪者にしてないことに好感を持ちました。
そして凛太郎の魅力がよく分からなかったです。
顔がいいからいいだろってことなんでしょうか…?
同じ趣味の男の子と対等におしゃべりしただけで好きになっちゃうだろ?ってことなんでしょうか?
全体的に『おじさんによる、おじさんのためのおじさんが観たい女子高校生映画』なんだろうなーという印象でした。。
期待値が高すぎたカモ
女子高生、学生映画、時間物…。素材は大好物ばかりなのだが、調理方法が合わなかったか。友人達の評価は高いんだが自分には粗ばかり目だって最後まで乗れずじまい。
主人公の友人二人の役者が良かったかな。河合優美と祷キララ。
ただの青春ムービーかと思いきや、、、
観賞後の感想としては「面白かった」です。
なんだけど「いや〜面白かったぁ」ではないんですよね。
どうしてなのか自分なりに考えたのだけど、安直にタイムリープ使い過ぎじゃないですか?
最近の映画ちょっとタイムリープに頼り過ぎるとこあるでしょ。
あれだけ映画制作、時代劇への想い、恋愛感情が交錯するストーリーならタイムリープなど使わず青春ムービーにまとめた方が良かったんじゃないかな。正直、金子大地が未来人だと分かった時も大した驚きもなく「へ?」ってくらいにしか思わなかったです。まぁ、出落ちみたいな。
伊藤万理華の演技がどうしたこうしたありますけど、別に上手くは無いけどコジらせた演技が良かったです。
あと板橋駿谷は名バイプレーヤーとして立ち位置確保しましたね。
新感覚時代劇部活青春恋愛SF映画
タイトルに入っている要素がこの作品には全て入っている。
というと驚く人が多いだろう。
こんなに要素を入れたら作品として破綻するのが普通である。
しかしこの映画はこれらの要素を全部入れて素晴らしい映画を作り上げてしまった。
これだけでも驚嘆に値する。
未来に映画が存在しないというのは現在映画が抱える問題を如実に描かれていてすごかった。
最後の凛太郎の「映画作ります!」という叫びはたとえ見る人が少なくなっても映画を作り続けるという制作者の覚悟が伝わってくるようで素晴らしかった。
そして、最初は他の映画部員が作るキラキラ恋愛映画に対抗して時代劇を撮り始めた主人公達が最後に映画部と和解する展開も素晴らしかった。
どんな映画であろうと作品であることに変わりは無くそこに作り手の想いが込められていない事は無いという主張が伝わってきて最後の後味の良さにひとつ繋がっていると思う。
その他にも時々クスッと笑わせてくるシーンがあったりしてとても見やすかった。
新解釈時をかける少女
映画部の文化祭で上映する投票に自分の作品が落選し、映画を撮るのを諦めていたハダシがある日主役にピッタリの男子に会って大好きな時代劇を撮る話。
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最近こういうサブカル青春映画を見る度にもっと自分の好きなことを追い求める学生生活を送ってれば良かったなと何度も思う。周りの目を気にしてコアな映画好きとか言えなかったー!!あー無駄にした!!友達の男関係の話なんて全然興味なかったー!!!.
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でも大人になるにつれて誰にも咎められず自分の好きなこと突き詰めれてちょー楽しいよやっほーい!って感じでもある(笑).
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なので私は実はラブコメ好きだけど周りがコアすぎて好きって言えないブルーハワイと一緒だったな。この子の設定って普通はコアな趣味を人前で言えないって設定になると思うけど、それが普通のラブコメなのがこの映画の良いところ。
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どんなにくだらなさそうなラブコメ作品でも馬鹿にしない、ものづくりをしてる人の気持ちは一緒というスタンスが今作の溢れ出る映画愛。
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巨匠のデビュー作を見るために過去にタイムスリップするというのも、映画ファンからしたらめちゃくちゃ分かる設定では?私だってキューブリックの幻のデビュー作(そんなものがあったら)見るためだったらタイムスリップする。
大好きってしか言えねーじゃん
ハダシ監督、ほんとにこういう人がいるようにしか見えないな。リュックがめちゃくちゃ似合ってる。メインの女子3人と金子大地くん、よかった。祷キララさんの姿かたちと声が面白くて好き。ドラマや映画のメインストリームには似た人が今あんまりいないのもあって存在感ある。
未来のお友達が言った「未来では誰も他人の物語に時間を使う余裕なんかないんですよ」というセリフが細いピンで心に刺さってる。もう今わりとそうだもんね。恩田陸が「灰の劇場」で、今はみんな、他人が作ったお話になんか興味がなくて、ノンフィクションであれば本当のことだから価値を認めることができるって書いてて、そうかーそんなもんかーと思ったり。
でも、他人が好きに作ったフィクションのほうが、こっちも好きに見て好きに文句言えていいのにね。この映画、恋愛の要素はないほうがいいのにとか、上映会の前までのほうが断然面白かったとか。
それにしても『大好きってしか言えねーじゃん』っていうタイトル、悔しいけど脳に刻まれる。ハダシ監督が撮った時代劇のほうのタイトルが思い出せないや。あのキラキラ監督が信念と覚悟を持って登場人物に好き好き言わせてるってわかる夜の部室のシーンは、きっと後半にこういうの来るんじゃないかって予想した通りではあったんだけど、ほんとに来てくれてうれしかった。
こんな青春、買ってでもしたい!
いやいや沁みた~!
観られて良かった。生きて今ここにいる幸せ感じた。
時代劇オタクの女子高生=伊藤万理華さんの魅力全開!
金子大地さんはじめ個性豊かな高校生キャストと映画好きに刺さる台詞の数々。
松本壮史監督~作り手の映画愛伝わりました!
何が起きてもどんな時代が来ても映画の火は決して消えない。
青春映画の傑作誕生に拍手でーす!
映画を大切にしたくなる映画
残したい映画を物理的に残す方法も勿論あるんだけど、たとえ記憶は薄れてしまう物だとしても、記憶に残る映画を大切にしたいと思わせてくれる、素敵な作品でした。
未来で巨匠になっている事を喜ぶより、映画が無くなる事にショックを受ける程、映画が好きなハダシ監督。
少し大袈裟なくらいに表情豊かな伊藤さんの演技が、ハダシ監督の人となりに嵌まっていたと思います。
そんなハダシ監督と花鈴監督、何だかんだでお互いを認め合っている感じが良かった。
映画好きの同志って感じで。
真剣に何かに打ち込む者として、通じ合う物が有るのでしょう。
ハダシ監督、ブルーハワイの女優としての資質を見抜くあたり、他の分野の映画もしっかり観てそうだし。
それから、この映画は笑えるシーンが結構有るんです。
爆笑って感じじゃなくて、クスッと笑っちゃう感じの。
小学生の息子と観たのですが、親子で笑ってました。
軽い感じでありつつも、しかっりとしたものが根底に有りそうな素敵な映画だと思います。
ラストシーンが‥‥
やたら評判が良いし、映画好きで実際大学時代には映画作りのサークルに在籍していたこともあり共感できるものがあると思い鑑賞。
しかし、期待外れ。残念でした。
評価高い皆さん、申し訳ない。
まあ、おじさんには理解できるわけないとご容赦いただきたい。
低予算映画で、キャストやスタッフが頑張っているのは分からなくない。
しかしなぁ‥‥。
一部の低評価の人達も言ってるが、1番良く分からないのは、ラスト。上映を途中でカットしての箒を振り回しての大円団。
映画見ている人達にはなんのこっちゃのポカ〜ンでしょ。
と、思った次第でごさいます。
青春は常に本番である
たまたま近所でやってたのと
なかなか評判が良いそうなので観賞
時代劇映画オタクのJKハダシが
学園祭で上映する脚本の映画部の
コンペに負け諦めていた時代劇を
ふと出会ったイメージ通りの青年凛太郎を
主役に映画を撮り始めます
そのうちに凛太郎の意外な秘密や
仲間との青春と葛藤など
様々な局面が訪れます
凛太郎は未来からハダシ監督の「映画」を観に
やって来た未来人で未来は映画が無くなっていると
言い出します
そんなわけ無いじゃんとついつい思って
しまいますが現実にコロナでどれだけの
イベントが潰れそのまま無くなってしまって
いく可能性も孕んでいるでしょうか?
学園祭や青春のイベントがどれだけ
無くなっているか?と言う事実を目の当たりに
している事にハッとしました
アイドル関係はあまり詳しくありませんが
最近映画でもよく見る平手友梨奈や
今作の伊藤万理華など演技も問題なく
こなすもんだなと感心しました
箱はそんな多くないかもしれませんが
観られたらオススメしたいです
荒ぶる夢追い人
確か昨年にこの作品の情報が公開され、伊藤万理華さんが主演ということで(乃木坂時代からのファンです)、心待ちにしていたらもう夏!ということで久しぶりにミニシアターに足を運んで鑑賞。
97分ずっとまっすぐに映画のことばっか考えているハダシが青春を駆け抜ける物語です。
まず役者陣の演技が素晴らしい。特に伊藤万理華さんの少年と少女が混在したような表情から繰り広げられる見ていて楽しい動き。大人びた映画・時代劇への熱。元々演技は上手だなと思っていましたが、今作では今までよりも抜きん出て良かったです。
金子大地さんも、無垢な状態から剣士への変化、タイムスリップという突飛なアイデアの影響を感じさせない自然な演技力。「猿楽町で会いましょう」とはまた違った超好青年な一面を見れました。
撮影に携わるメンバーも七人と、どこかの侍を彷彿とさせる小ネタを仕込んでいるのでこれまた憎いです笑
映画部の費用はキラキラ映画を撮るために予算がつぎ込まれ、ハダシの作る映画はバイトして貯めたお金で作るという流れは、現在の邦画の世界に色濃くマッチしてるなと思いました。俳優人気だけで原作の要素などを無視してはいるがヒットしてしまう作品が前者で、アイデア勝負で、予算をかき集めて一本作るけど、公開規模が大きくはないのが後者です。ミニシアターで見る作品は名作が多いですが、映画を年に数本しか見ない人にとって知られる機会が中々得れない現状です。でもそんなことに負けずに、キラキラ映画の上映をぶっ潰してやろうと考えるハダシの考えには思わずにやけてしまいました。
作中ではドッタンバッタンしながらも映画への完成へと近づきますが、キラキラ映画チームの1人が主演の男の子に告白して振られて倒れるという突然の漫画的展開が待ち受けていますが、ここで忌み嫌っていたキラキラ映画チームへの助っ人を買って出て、その恩返しに撮影の全てをキラキラ映画チームが買って出るという協力する展開がありました。大変に胸熱な展開でした。ザ・青春という感じで記憶にはない青春が蘇ってきました。
タイムスリップという突飛な描写が出てきて、それでかつ、2100年にはハダシは名監督として名前を挙げられており、そこから映画そのものがなくなっているという衝撃的な事実も明かされます。未来では1分で長編という今のYouTubeが行くところまで行ったような感じです。凛太郎はハダシの作品を見たいがためにタイムスリップするというドラえもんの世界観のお話かな?と思ってしまいましたが、そんな飛びすぎたアイデアでありつつも、そこまで違和感を感じないのはタイムスリップを軽めに描いているからだなと思いました。
無事学祭での公開が決まりましたが、そこでハダシが凛太郎に恋をしているという描写が最後に活きてきます。映画は互いを斬り合わない時代劇という変則的なものでしたが、映画監督として、1人の人間としての覚悟を決め、映画上映を止め、その場での実践という形に変えました。現実への昇華にも見える描写がとても若々しくもありつつ、真っ直ぐな気持ちが伺えて非常に爽快なシーンでした。殺陣のレベルも高く、一度は憧れる箒でのチャンバラも見応えがありました。互いに好きと伝えながらも決着をつけるという余韻を残しつつ終わります。
限られた時間の中で、素晴らしい作品を作り上げたのは映画の中もこの映画も同じで、とてもシンクロしているなと思いました。この真っ直ぐさに嘘はなく、もう後半はずっとグッときていました。この夏を代表する最高の青春サクセスストーリーです。ぜひ劇場で!
鑑賞日 8/9
鑑賞時間 11:50〜13:35
座席 Free
世間では大絶賛ですが…
大好きな大根仁監督や佐久間宣行Pが絶賛していたので映画館へ。
主人公は勝新(時代劇)を敬愛する女子高生。設定は魅力的でした。しかし個人的に人物描写や設定に深みを感じることが出来ず感情移入しきれませんでした。
一番感じたのは、主人公のハダシが自分の作品を演出する際に、本当の時代劇ヲタクらしい熱量を感じ取ることが出来なかった点です。
「桐島、部活〜」の前田は本当の映画ヲタクにしか見えませんでしたが本作のハダシは微妙でした。劇中でハダシが撮った時代劇はかなりレベルが高いのですが…。
最後の掃除道具の殺陣は良かったです。
因みに青春映画のマイベストは「リンダ リンダ リンダ」と「キッズ・リターン」です。
ハダシ監督ブラボー!
全裸監督を意識してます?コレってw
女子高生のハダシ監督、全裸監督に負けず劣らずで熱かったです!
「元乃木坂?パスだパスパス!」しなくて、ホントに良かったw
時代劇オタクの女子高生と言うニッチ設定から、軽いジャブのお笑い連発の冒頭部で、既にハート鷲掴み。映画愛に青春を染めた若者の映画、最近多いですけど、コレが一番楽しいかも知れないw
タイムスリップラバー劇まで押し込んで来て、話しがこんがらがりそになったけど。恋心に映画愛で決着を付ける、チャンバラのラストが最高でした。
とりあえずは、映画愛物語りには⭐︎緩めの法則、力一杯発動です。
楽しかった。とっても。
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