劇場公開日 2021年8月6日

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サマーフィルムにのってのレビュー・感想・評価

全172件中、121~140件目を表示

5.0SFにも時代劇にも何のリスペクトも感じられないのにどこまでも愛おしい、メンドくさい堂々巡りが焼き付けられた不細工なのに美しい青春グラフィティ

2021年8月15日
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鑑賞方法:映画館

主人公は高3女子のハダシ。時代劇が大好きだが所属する映画部が撮影しているのはライバル花鈴が監督するユルフワな青春映画でちっとも面白くない。自作の脚本で時代劇を撮りたいが文化祭では一作しか上映しないのが映画部の決まり、脚本選考で花鈴に乾杯したハダシには予算が回ってこないのだった。そんな折ハダシの前に現れたのが凛太郎。彼の容姿が余りにも自分の脚本の主人公として理想的だったので、舞い上がったハダシは嫌がる凛太郎を無理矢理主役に抜擢、親友の天文部員ビート板と剣道部員のブルーハワイを巻き込んで映画製作に突き進むが、凛太郎には誰にも言えない秘密があった。

正直言うとかなりデタラメな作品。恐らくは『時をかける少女』みたいな話にしたかったんでしょうが凛太郎の秘密は序盤で無造作に暴露されるし、タイムトラベルものなのにタイムパラドックスのことを気にしている様子がほとんどない。ハインラインの名前がシレッと引用されるからと言ってSF小説へのオマージュは全然見当たらない、そもそもハダシが時代劇好きというところに何のリアリティもないのに、その時代劇好きぶりを補強するような描写もない。だいたいこんなタイトルなのに映画部が撮影に使っているのはiPhone。そして出演者のほとんどの演技が寒い。だいたいポスタービジュアルのシーンがどこにもない。どこまでもデタラメなのに余りにも愛おしいのは観ている方が恥ずかしくなるような舌足らずさが全編に滲んでいるから。好きなものを好きと言えない、やりたいことがあるのに難癖つけてやらない、そして好きな人に好きと言えない。このやたらと遠回りでメンドくさい堂々巡りこそが青春、その不細工さを不細工なままでやや粒子の粗いフィルムに焼き付けた尊さにハートをブチ抜かれました。そういう意味ではポスト大林宣彦の作品と言っても過言ではないかと。

登場人物達のあだ名について何の説明もないぶっきらぼうさもいいし、ほぼ素人集団の演技陣の中で一人気を吐いていたのが板橋駿谷。自分が老けてることをやたらと気にしている高校生ダディボーイの存在がパラパラと崩れてしまいそうな儚い映画の核になっていたと思います。もう一人重要なのはビート板を演じた河合優実。青春映画には欠かせないメガネっ子という鉄板キャラをあくまで等身大に体現したさりげない演技力に感動しましたが、『佐々木、イン・マイ・マイン』の苗村役で陰影の深いキャラクターをさりげなく演じていたことを思い出しました。

完璧からは程遠いのに忘れ難い、実に印象的な作品です。

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よね

4.0ライドオーン ターイム マシーン

2021年8月15日
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泣ける

楽しい

興奮

未熟ながらも虚勢を張って 切った張ったの学園渡世

純な心を斜に構え 咲かせてみせます 活動の華

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労働4号

3.5コロナ禍で疲れた心を少しだけ癒してくれる

2021年8月14日
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鑑賞方法:映画館

 この映画のジャンルは何といえばいいのだろうか。SF映画というにはあまりにもすべてのシーンが日常的だし、青春ラブストーリーというには恋心の盛り上がりに欠けている。
 しかし面白い。主人公ハダシには、情緒不安定みたいな危なっかしさと、それとは裏腹の執念深さというか、諦めない粘り強さみたいなものがあって、そのふたつが自転車の前輪と後輪のように微妙なバランスを保っているようだ。なんとも珍しいタイプのヒロインである。か細いように見えるハダシだが、意外に牽引力があって、周囲をぐいぐいと引っ張っていく。
 周囲もそんなハダシの底知れぬ情熱に浮かされるようについていく。理由はわからないが、なんだか楽しそうだからだ。そもそも複数の人間が集まってひとつのものを作るのは、どんなことでも楽しい。衝突して分裂しそうになったり、また収斂したりと、青春そのものである。
 本作品はそういった誰もが共通して持っている感覚にうまく訴えかけている。観客は最初から最後までハダシの精神状態を心配しながら鑑賞することになるが、それはハダシと一緒に映画をつくろうとしている生徒たちも同じで、その不均衡が物語を力強く進めていく。
 まったくよく出来た映画だ。中学校の作文だったら満点をもらえるだろう。鑑賞後に心に残るものはあまりないが、自分の青春時代を思い起こして懐かしい気持ちになる。コロナ禍で疲れた心を少しだけ癒してくれる清涼剤のような作品だと思う。

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耶馬英彦

5.0毬藻

2021年8月14日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

これは紛れもなくこの夏最高のラブストーリー。
もうね、好きってしか言えねえ。
伊藤万理華は乃木坂オタ的視点から見て歴代メンバーの中でも最も芸術的センスが高かったとは思うが、ここまで役を引っ張る力があるとは思わなかった。
劇中劇の2本とも見てみたいし、伊藤万理華はほんとに自分で撮っても良いもの撮ると思う。
キュン過ぎ。

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ヨッシー

4.0元乃木坂とか関係ない素敵な青春劇

2021年8月14日
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元乃木坂のアイドルが
時代劇マニアの女の子が学生映画を撮るSF青春劇。

JK主人公青春映画をあえて2つに分けてみよう。

①王道レールの上でお金を掛けてメジャーに仕上げる作品
②本人たちの素に応じた多少手作り感のある作品

この作品は②、というか②しかダメ。
②には本物の汗や涙がある。
本当にみんなで一生懸命作った感がたまらん。

もちろん荒々しさもある。
ラストなんてもう、
なんて心地の良い強行突破でしょう(^_^;)

でも、そこらのスイーツムービー観るより
全然楽しい\(´ω`)/

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溶かしバター大盛りポップコーン

4.5個人的な思い入れで見たけど良かった。最後が秀逸

2021年8月14日
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予告編を見て見に行きました。

高校生生活の最後の夏休み、映画を作るというのは47年前に私も経験があります。
秋の文化祭に出品する映画作りという点もそっくりです。
脚本を作った監督がいて、撮影、照明、音響と得意分野のスタッフを集めるというのもそっくりです。
監督だけがやたら熱いのもそっくりです。
資金作りのためにアルバイトするのも同じです。
撮影担当が天文部というのも47年前と同じです。
完成前には編集のために徹夜するというのも同じです。
違うのは8mmカメラとスマホの差ぐらいなものでしょう。

そんな個人的な思い入れで見に行きましたけど、けっこう楽しめました。

SF的要素はネタがあるのを映画の中で監督が明かしております。
確かに、そのとおりです。

この先、どうなるのかを見た人に期待させるところで終わらせています。
最後、あのカットで終わらせるのは秀逸です。

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PAK UNTIK

3.5勝新を愛する主人公の話

2021年8月14日
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笑える

楽しい

幸せ

今までにない青春と時代劇とSF組み合わせ

10代の時代劇好きっているのかなぁ笑
マニアックな性格のハダシ好きです。

凛太郎役の金子大地くん
良いなぁ
これからもっと活躍していくだろうなぁ

脇を固めたキャラ達も良い!

あの、かりん達を後ろの背にして、編集しているごちゃごちゃしているシーン良い

かりんもかりんで可愛いだけじゃなく映画熱も高く、芯がぶれてないあたり好感なキャラ

もちろん見せ場最後の殺陣シーン良いねー

エンディングロールでみんなの姿とか見たかったなぁ

まだまだ若い俳優さん達、これからの活躍が楽しみです♪

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アプソ

2.0若い皆さんが楽しめたのなら良かった

2021年8月13日
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皆さん楽しめたのに、初老の男がしゃしゃり出てケチを付ける様なコトは気が引けるのだが。

若い役者陣は頑張ってたと思う。
ハダシとビート板は特に光ってた。

だが、全体を通して演出はしっくり来なかった。
コメディとかコント風とかいうのでもなく、まるでギャグマンガを工夫なしでそのページのまま実写化してしまった様な、それでいて作り手が観客に「ココが面白ポイントだよ」と押し付けて来る様な「ウスラ寒さ」をずっと感じていた。

ラストの展開も全く気持ちがついていかない。

映画というものに対する愛情を(私の様な老人ではなく)本来のターゲットたる若者達が気持ち良く受け取ってくれているなら喜ばしいことだが。

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キレンジャー

2.0合わなかっただけなのか?

2021年8月13日
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あまりにも評価が良いので
どれほどのものなのかと
些かハードルが上がっていたのは
否めないのだが
この映画こそが高校生が作った
作品のような全てが中途半端と言う印象。
ハダシ、ビート板、ブルーハワイの由来など
細かいところがもう少ししっかりしていれば
のめり込めたのかもしれない。
私には合わなかったと言うより全く面白くなかった。
『桐島』には遠く及ばない。

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ウチコフ

2.0良くも悪くも学生っぽい。

2021年8月12日
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ストーリーの荒唐無稽な所も学生の映画っぽいのは狙いだとして、、、。
もちろん良い感じ、よい表情の所も多々あるし、ラストも何故かジーンと来たが、、、前半役者の技術不足、、、それをフォロー出来ない監督の経験不足、、、、がどうにも辛かった。

「伸び代がある」と解釈したい。

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masayasama

4.0いいじゃん! おもしろいじゃん!

2021年8月12日
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鑑賞方法:映画館

約1年ぶりの武蔵野館 いきなり長編重々映画はキツいのでサラッと気持ち良さげなものとしてチョイス

キャスティングから恋愛要素を入れることは既定路線 そこにいかに時代劇を絡ませられるかが見どころ
いやーいいじゃん!いい解釈じゃん!唯一無二のライバルじゃん!青春じゃん!
SFとか結構要素てんこ盛りにもかかわらず演者のナチュラルな演技とテンポのいいストーリー展開でスッと楽しめた 満足度高し!
伊藤まりかと金子大地 覚えました

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シモヤン

4.0【”エモい”が炸裂】

2021年8月12日
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この作品は、ちょっとズルい。

エモそうなLEGOブロックをあちこちから集めて組み立てたような、”エモい”が炸裂する映画だ。

若い子が時代劇に興味があるって、高齢の人にはかなりウケるよね。

太刀筋とか、切先や間合いで会話するとか…。

夢、ライバル、友情、片想い、恋愛、未来の映画は本当はどんなんだろうとか…。

最後の、チャンバラ。
そう来たかと、僕は、簡単に騙されないぞ、客観的だぞ、と思っていたけど、やっぱり胸が熱くなる。

何かにつけて、結果を求められる世の中だけど、若者は、結果を度外視してチャレンジしたって良いじゃないかと思う。

撮り直しなんて、案外簡単だ。

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ワンコ

4.5期待以上

2021年8月12日
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ドラマ”お耳に合いましたら”を見ていて気になった伊藤さん。アイドルなのに面白い。期待以上でした。

遠い昔の青春を思い出すオススメ映画。友達と絡んだり、恋愛あったり、胸熱したり、イイよね〜。そこにタイムトラベルと時代劇絡ませる。たまたま時代劇が好き、たまたま好きになった人が未来人だったってだけで、青春の要素は不変であり普遍。ラストシーン、グッと来ました。

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Oyster Boy

4.0気づいていたのに

2021年8月12日
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おすすめされた映画
何も情報を仕入れずに観た感想を述べますね

時代劇が好きな主人公のはだしが、自分の脚本映画を作るお話。
周りに撮ることを薦められながらも、納得のいく主役を見つけられなかったところに突如イメージにピッタリ当てはまるりんたろうが現れる
さまざまなことがおきながらも、夏休みという限られた時間の中で映画を撮ることに

高校生のまっすぐにひたすら「映画を完成させる」という目標だけに走り続ける姿は、青春そのもので何かのために頑張れるということの素晴らしさを見せつけられました。

短い夏の中で、さまざまな感情が行き交いもちろん全てが楽しいいい思い出ではありません
こんな簡単に乗り越えられるの?という解決方法ではありましたが、それをきっかけにお互いの見えていなかった部分を見ることができさらに映画のクランクアップに拍車がかかっていく
充実するほどにあっという間に過ぎていく時間に私も思わず高校生の時代を振り返って重ねてしまいました

そしてなんと言ってもラスト
ここ最近見た映画の中で終わり方がとても好き
この後どうなるんだろう、想像力がとても膨らむ
タイトルではじまりタイトルで終わる
まるでアクションとカットのように
映画の中で映画を見ました

ただ最後の最後まで、もう一つの作品を作っていたかりんちゃんがよくわかりませんでした
悪いやつなのか、いいやつなのか、はたまた何も考えていないやつなのか
もっと主人公を引き立てられる役だったんじゃないかな?
特にラストのところ、急に出てきた感がすごかった...

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23ka

4.5ハダシとビート板の表情に注目

2021年8月12日
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伊藤万理華と河合優実のこれからが楽しみ
2人の表情から内面の思いが真っ直ぐ伝わる演技にグッときた

ラストの殺陣シーンも秀逸!
「あさひなぐ」にはなかった伊藤万理華の迫力の殺陣!

内容も設定が豊富な割にスピード感があって非常に良き

コロナ禍で控えていたが、久しぶりに劇場で観た作品がこれで良かった。これからも映画を見に行きたい。
未来で映画が無くならないように。

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masa

4.5青春炸裂

2021年8月12日
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傑作青春ものでした。
『あどりぶシネ倶楽部』+『映像研には手を出すな』+『時をかける少女』 という雰囲気と言えば伝わるでしょうか?
そして主人公が「時代劇マニア」という斬新さ。

乃木坂46は全然わからない私ですが、元センターの伊藤万理華、この作品で覚えた!
役者として真剣かつ高スペックなのが、ほんとに冴えないブサイクな変顔ばかりする時代劇マニアの女の子を、見事に演じきっていたところ。

ビート版たちサブキャラもいい。
『なつぞら』に続いて、板橋駿谷が37歳で「老け顔の高校生」役で、これにも大笑いさせてもらいました。

そして、話(脚本)がほんとにいい。
SFテイストを交えつつも、悪人のいない、登場人物がみんないい奴ばかりな優しい世界なのも楽しい。
未来へ想いを繋げるために、今を一所懸命生きる姿も素晴らしい。
あとで思い返すと低予算っぽい作品でしたが、観ている間は全然気になりませんでした。

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コージィ日本犬

4.5斬るか、勝負するか、告白するか

2021年8月11日
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鑑賞方法:映画館

高校が男子校だったから、共学の高校の文化祭前の話となるとちょっとテンションが上がってしまう。みんなで何かを作り上げたり、やり遂げようとする話が大好きだ。
本作は文化祭の準備をする話ではなく、文化祭で上映する映画を撮影しようとする話。少し違うが、テンションが上がってしまう。しかも、正規の映画部の作品を乗っ取ろうとする。そして撮影しようとするのが時代劇。はだか監督の時代劇に対する熱量がハンパじゃないのもさらにいい。こういう熱い思いって心に響いちゃうんだよ。
個性豊かな人間が集まって、紆余曲折しながらチームとしてまとまっていき、そこに恋愛も絡んでいく。ちゃんと笑えるところもあるし、青春映画として完璧だった!もう、なんか楽しそうで、キラキラしてて、愛おしかった。
ちょっと違った雰囲気で面白かったのが撮影後に編集するシーン。映画部の部室を2つに分けて正規組と反乱組を対比させ、その2つをつなぐように、音声担当の男の子の恋を描くという表現が短いながらもよかった。
観る前は、本広克行監督の「サマータイムマシンブルース」と「ビューティフルドリーマー」みたいな映画かと思っていた。でも観た後はちょっと印象が違う。最近観た「青葉家のテーブル」もそうだが、何かを創作し悩む人を描きこうとする映画なんだ。斬る、勝負する、告白するをうまくミックスさせたラストも清々しかった。今後も松本監督をチェックしていきたい。

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kenshuchu

4.5主演の伊藤万理華さん

2021年8月11日
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鑑賞方法:映画館

アイドル時代は、知りませんが、いいですね!
今放送されている「お耳に合いましたら。」毎週楽しく拝見しています。
なんかドラマに似てるかな?
ラストの展開ビックリでした。
できれば、ラストカットがエンドロール後にあると嬉しかったです。
今後のさらなる活躍期待しています。

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かん

4.0新たな青春讃歌から狼煙が上がる。

2021年8月11日
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鑑賞方法:映画館

正直単なるアイドル映画だと侮っていました。評価に引っ張られて行ってみたら、なんの、なんの。時代劇ヲタクの女子高生映画監督ハダシと寄せ集めの仲間達が繰り広げるひと夏の物語。果たして自主映画「武士の青春」は無事完成し文化祭に間に合うのか?!そして突如目の前に現れた凛太郎の正体とは。

新たな青春讃歌ここに誕生!

伊藤万理華が初々しかった。ちょっと空回りで浮き足立ってる感じがハダシにピッタリ。しかもご本人は20代半ばですか。全く違和感なかった。逆に板橋駿谷の違和感はもはや神がかっている。めっちゃ笑えた。金子大地は今後ますます注目ですね。

「2時間かけて他人の物語なんて誰も見ない」そんな未来。映画というコンテンツはどこへ向かうのか。館内が暗くなったら至福の時間が始まる合図。再び明かりが灯るまで無駄な時間なんてきっとない。そこには早送りもスキップも一時停止もない。松本監督は見事に、実に鮮やかにこの先映画業界が対峙してゆくこの問題に警鐘を鳴らした。余韻が深く残る最高のタイミングで訪れたラストカット。箒を交える二人の武士の背景に狼煙が上がったのを見た気がした。

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はるたろう

5.0タイトルなし

2021年8月10日
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鑑賞方法:映画館

青臭いと見れば確かにそう。
わざとらしいおおげさと見れば確かにそう。
でも、作品の熱量が強く伝わってくる。引き込まれる。情熱がある。
作風、技術とかじゃない部分で井口昇監督作品から感じる情熱と同じものを感じた。泣いた、笑った、とても楽しかったし、かっこよかった!

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らっこおやじ
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