サマーフィルムにのってのレビュー・感想・評価
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魅力に欠けるキャスト
時代劇オタクの女子高生が映画製作に挑む姿を描いた青春ストーリー。主役がタイムトラベラーというSF的な要素を加えているがほとんど影響が無く無意味のようにも感じる。キャスト陣も魅力に欠ける印象で低予算映画の雰囲気がありありと感じられ不満が残る。
2021-185
こんな映画が観たかったんだ
(恐らく)日本特有である“ヘタウマ”文化
今回は、作品よりもタイトルにした“ヘタウマ”という言葉についての思いを重点に書いて行きます。
この言葉に馴染みがない人にも、いつもの様にウィキで簡単に説明しておくと、
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・創作活動(なかんずくサブカルチャー)において技巧の稚拙さ(つまり「ヘタ」)が、かえって個性や味(つまり「ウマい」)となっている様を指す言葉。
・技術が下手で美術的センス、感覚がうまい、つまり技巧的には下手であるが人を惹きつけて止まない魅力があるものを指す。
・ただし、稚拙さを技術不足ととるか、計算や個性、あるいは味と捉えるかは、受け手の主観によるところが大きいため明確な定義は存在しない。
・そのためか「ヘタヘタ」という表現も存在する。
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とあります。
この言葉が日本特有の言葉なのか、世界にも類似語かあるのかは分かりませんし、芸術の分野で考えると例えば絵画での印象派の登場した時や、ピカソのキュビズムにしても、同じ様に扱われた時期もありますが、今回は日本での高度成長期位の漫画から生まれたこの言葉に限定して考えて行きたいと思いますが、個人的には作り手の確信犯的“狙い”が見えたら“ヘタウマ”作品と呼んでいます。特に日本の文化面では漫画に限らず大きな特徴の一つだとも思っています。
さて本作についてですが、予告編だけ観ていたら今の私なら鑑賞しなかったと思いますが、凄く評判が良かったのでつい惹かれて観に行ってしまいました。
本作を鑑賞して、評判の高さに対して「ああ、なるほどな」と思えましたが、私はまず数年前にブームになった『カメラを止めるな』(以降『カメ止め』と表記)との共通性を感じていました。
映画評でのお決まりの否定文で「まるで、自主映画の様な」とか「映研の学生が作った様な」という文章をよく見かけ、一見した感じ低予算の稚拙でチープで独りよがりな作品に対してよく使われる言葉ですが、2作品共まずそういう批判を受けそうな作りであり、それを逆手に取って映画製作の色々な制約や弊害を観客に認識させることによりハードルを下げ、映画本来の制作動機やメッセージだけを強く訴えることに徹した作品作りを行っていたようなので、本作も久々のヘタウマ作品だと思えました。
私は『カメ止め』の感想で日本版『アメリカの夜』と評しましたが、本作のテーマも同様で、あえて映画好きの心をくすぐる様な映画制作の物語にして“映画愛”を訴える作品作りは全く一緒でしたね。
但し、これが本当に下手な作品なら評判にはならない訳ですが、ここに“ヘタウマ”というテクニックを使い、作り手の根底にあるメッセージを観客にストレートに伝えカタルシスを味合わせるという作品であり、こういう作品こそガラパゴス化と言われる、今の最も日本映画らしい特徴の一つの様な気がします。
ハダシの名演
エモくて尊いひと夏の青春
役者陣が魅力的
主演の伊藤万理華さんが活発で、実年齢はもっと高いようですが、全く違和感がない。居ると楽しくなる存在感が気持ちいい。メガネが似合う河合さん、剣道部のスッキリした顔つきはどこかで見たなと思ったらあの「ハッピーアワー」で息子の彼女役の祷キララさんじゃありませんか。5年ぐらいたったかと思いますが印象は全く変わらないですね。映画の未来を女子高生に託すのは余りに荷が重いけれど、それぐらいの飛躍はあっていい。私も高校生の時に友達の映画に出演者したけれど、まだ観たことがない。
映画を作ることについての映画は、今年アニメで「映画大好きポンポさん」という作品(キネマの神様もあてはまる)があったが、ポンポさんは撮影所システムにリスペクトを捧げて、終盤で監督の覚悟が描かれたが、こちらは時代劇で、映画の未来を背負う。どちらも面白い。
一部、キラキラ青春映画を揶揄するようなシーンがあるけれど、高校生の映画であんなに大人数を指揮できる時点ですごいなと思ってしまう。
編集シーンにやけのはらが流れていたけれど、書き下ろしなのかな
青春はいいですね
”映画”への良いセリフがあるからこそ……気になる部分が許容できなかった
タイムスリップ+映画作り+青春。
好きなポイントはあるものの全体では正直かなり微妙。
特にキャラの距離感がチグハグなのが気になった。敬語タメ語がコロコロ変わる。
仲間になる、仲良くなっていく過程も雑で……うーむ、違和感が。
”映画”に対しての良いセリフもある。”映画っていいよな”って改めて思わせてくれる言葉。そこは好き。
ただ”映画”をテーマにした話なのに、本作自体が映画として微妙な気が……。
先述の口調だったり、描写の丁寧さだったり。
キャラが映画とは?を語るほど荒が際立つ。
展開も中盤はよかったのだけど前半、後半は自分には合わず。
”映画”への良いセリフがあるからこそ……最後まで曲げないで描いてほしかった。余計に歯がゆい。
その展開にすると語ってきたモノがパーになるんじゃ?
丁寧に描けばアリかもだけど表現不足に感じてしまった。
このまま書くとマイナス批評ばかりになってしまいそうなのでここくらいで。
や、ここまでネガティブな感想ばかりになるとは自分でも思わなかった。
光るモノがあるからこそ気になる部分を許容できませんでした。
板橋 駿谷さん(37)が老けた顔の高校生役を演じてるのは面白かった。
いや、あれは高校生を演じる気がないな笑
全編
全部入りなのに最後まで最高な気分にさせてくれる青春ムービーでした!
無題です
うーん…昨夏の「アルプススタンドのはしの方」のような清々しさ、リアルな高校生の眩しさ、といったものを期待していたのでちょっと肩透かし。
高校の映画部が映画を作る、と言えばどうしても「桐島、〜」が思い浮かぶしタイトルやタイムスリップの設定から「サマータイム・ブルース」などとも比較してしまうのですが。。
ストーリー、役者さんの演技(もちろん良かった人もいましたが)、演出…どれも拙さが目立ちました。ラストは小っ恥ずかしくて何とも言えない感情に。
時代劇が好きな女子高校生、という設定は面白いし絶対に私好みの作品だと思っていただけにちょっとガッカリしてしまいました。
どうして評価が高いのか、正直わかりません。辛口になってしまってごめんなさい。
ちなみに上にあげた3作品はどれも大好きなんですけどねぇ。残念。
53テイクもできることが羨ましい
好きが止まらない
色々青い。青すぎる。
映画好きな方や関係者の方は、こういう映画作成の裏話ものがお好きなんでしょうか。
専門家の評価は高いですね。
素人から見ると、また映画撮影ものかよ…
と、ちょっと残念な感じがあります。
ストーリー展開が素晴らしいとの話もありますが、ラストシーン、はっきり言って突拍子がなさすぎて疑問符の連続です。
未来との関連も全く理解できないし。
少し詰め込み過ぎな感じ。
多分撮影中に脚本を大幅に書き換えたのでしょうか。
中断もあったと聞きますし。
役者たちは若者が多くて、学生らしいのめり込み感が新鮮な演技で表現されていると思います。
特に、主役の伊藤万理華。
嗜好とやる気が満ち溢れたヲタク学生を見事に演じています。
彼女のイメージビデオと思えば良い出来です。
ですが、映画としてトータルに考えると、思い込みだけで突っ走る学生の戯れを見せられている感じで、若くて青いなぁという印象を強く持ちました。
ファンクラ特典映像としてはいいけれど、出したお金の価値があるかと言われると微妙。
こんな方に:伊藤万理華大ファン。青春真っ盛りの方。映画撮影関係の方。
やめたほうがいい方:荒廃した青春時代を嫌悪している方。整ったストーリーの映画が好きな方。
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