夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者のレビュー・感想・評価
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他人を想い、自分のことも大事にすることを気づかせる物語
二つのお話で語られるのは、それぞれの主役になる妖怪が心に秘めている思いだった。
小さいものも大きいものも、それぞれの妖怪に成し遂げたい強い思いがあった。恩返しを達成することで自分の限界を越えようとする妖怪、過去からの友人を想いやって行動し、その友人を鼓舞させようとする妖怪。
それぞれが争いごとが起こるかと思わせるや、ほがらかに幕が降りる展開の爽快さが楽しかった。
どんな妖怪にも思いがあるように、人間も人それぞれに多様な思いがあるはずだ。そのことを知ったうえで押しつけではない提案というかたちで周りの人たちと接していきたいと気づかせてくれた映画だった。
エンドロールの歌は震えて感動してしまった。
特典の配布イラストが尊い仕上がりでした。
感想をざっくりと(少しネタバレ)
1時間弱の本編で、2時間ほどの他作品とほぼ変わらない値段に疑問を感じながら、「まぁ、でも好きな作品だからいっか」となり、劇場で視聴。
普段テレビアニメで見る30分のストーリーを2つ、という構成、印象でした。
予めみた、予告編通りのお話でした。個人的には少し涙が出てしまい、一人で見に来てよかったです…笑
内容を少し語ると、夏目が少し田沼に素直に言葉が出るようになったところや、
一貫して夏目が、友人帳の妖を主従関係のように使役せず、友人として接しているところが印象的でした。
テレビシリーズと一貫して、心温まるお話ですので、アニメファンの方は必見だと思います。
…近々、テレビシリーズもやってくれると嬉しいなぁ笑
前作と比較して…
劇場版前作が良かっただけに、今回はガッカリ感が否めない。ニャンコ先生の出番も少なく、 TV放映程度のレベルであり、お金払って映画館で観る程の価値はないように思う。次回は名誉挽回して欲しい。
ファンの為の新作2話
アニメの夏目友人帳は大好きで定期的にU-NEXTで見る。今作はこれまでの劇場版ではなくいつものアニメの新作2話が映画館で見られるといった作品である。
夏目友人帳のファンであれば新作2話が見られ、そして映画館が好きな者にとっては映画館で見られる。そこがこの作品の最大の魅力ではないか。
1話目はヒノエやちょびひげ達らいつもの妖仲間が登場して主として進むストーリーである。
2話目は田沼と三篠が登場し活躍するストーリー。
今作では新登場の妖が夏目を襲ったり、新登場の妖の過去の背景を追って感動するようなストーリーではなくあくまでいつものキャラクター達が目立つ作品のため新鮮味には欠けるかな。今作よりもいいストーリーは各エピソードごとに沢山あるからね。
ただいつもの人間・妖関係なく相手を思いやる夏目の温かい姿は健在。ラフに見れてなんか心が温かくなるのが夏目友人帳のやはり好きなところだ。
新作2話を映画館で見られる、ファン向けムービーとしては十分の役割を果たしていたと思う。
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