劇場公開日 2020年12月18日

  • 予告編を見る

「純粋にホラー映画。痛感する親子の難しさと、母の強さ。」クローゼット 門倉カド(映画コーディネーター)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0純粋にホラー映画。痛感する親子の難しさと、母の強さ。

2021年2月13日
PCから投稿

悲しい

怖い

興奮

【賛否両論チェック】
賛:失踪する娘と、必死に捜す父を通して、親子の難しさや、母の持つ偉大さを改めて痛感させられる。
否:急に驚かせるシーンやグロいシーンが多いので、苦手な人には全く向かない。宗教色もあり。

 映画の触れ込みは“ミステリー”でしたが、純粋に100%“ホラー映画”です(笑)。急に驚かせるシーンなんかはメチャメチャ多いので、苦手な人は全く観られないと思います。
 交通事故で母を亡くしたことから生じてしまった、父と娘の心の溝。そこへ入り込んできた邪悪な存在によって、姿を消してしまった娘を捜し、身を粉にして奔走する父の姿を通して、親子関係特有の難しさを痛感させられるようです。ギョンフンが告げる、
「子供は愛されてるかどうか・・・本能で分かるんです・・・」
というセリフが印象的でした。
 そして特に物語の後半では、“母親”という存在の持つ偉大さや、その強さについても改めて感じさせられるようです。あまりいうとネタバレになってしまうので、詳しくは是非実際にご覧になっていただきたいと思います。
 グロシーンも結構あるほか、若干の宗教色もあるので、好き嫌いは分かれそうですが、ホラー映画が好きな方にはオススメの作品といえそうです。

門倉カド(映画コーディネーター)