「楽しませる対象が不明」妖怪大戦争 ガーディアンズ ダテさんの映画レビュー(感想・評価)
楽しませる対象が不明
ネタバレをかなり含みますので、
見てない方はここで見るのをやめてください。
まず初めに、
私は他者の評価を否定する気はありません。
感じ方は人それぞれなので、
その点を皆様もご理解頂いた上で以下お読みください。
結論から言うと
子供向けと思いつつも結果的に誰をターゲットにしているか意味不明な作品。
1.子供には刺さるかなというレベルの恐怖演出
妖怪を大きくアップで写し、こころ君が叫び恐がる事で恐怖心を煽りにきていて、まるでお化け屋敷を思わせる演出だなと感じました。
2.内容が雑
いくつかお話させていただくと、
わりと序盤で夜に同級生と思われるメンツでおみくじを引きに行きますが、なぜそこに行く事になったのかわからない。
天邪鬼がそのままの意味と反対の意味と両方話すのでややこしいというか・・・なに?
九尾に名前をつけてしまった件がありますが、
そもそも名を受け入れる事で弱体化する事前情報が
無いのでキツネさんと言う名を受け入れた描写を再度出されても、あ!あの時!!みたいなものはありません。
武神様の所に弟よりも先にこころ君が向かって起こす流れだったけど、九尾と天邪鬼と龍に乗って移動したあの場所はいったいなに?
瓦礫で鬼の大将が下敷きになり敵ながらも天邪鬼の友達だから助けてあげたいとするも(瓦礫の下敷きを脱せないレベルで弱いのかい!)、助けないと先に進まないからか九尾がまさかの命掛けて救助、と言うか転送?しかも武神様の前じゃなくて妖怪獣の前に。
武神様の足受け止めれるならどかせたのでは。
こころ君の祖先に渡辺綱という妖怪退治をしていた人物を北村一輝さんが演じていて、途中までこころ君の父の顔が伏せられてて、満を持しての様な演出で出た写真が北村一輝さん・・だからなに?
別に渡辺綱じゃないから意味がわからない。
妖怪大戦争とするも超大型1体に対して大勢の妖怪で
「妖怪大戦争じゃ〜!」は違和感しかない。
しかも結局戦ったの武神と龍と一応兄弟のみ。
強化されて復活した妖怪獣を成仏させる一連の件は
笑えもしない意味不明。
ぬらりひょんの「なにがおこった!?」のセリフが
いろんな意味でまさに的確すぎる。
あそこまでめちゃくちゃで母の事を忘れているのか
呑気な感じで妖怪とお別れEND
要所要所でクスっとでも笑わせたいのか、特にこころ君の鬼切丸獲得以降の衣装とか本気かギャグなのか・・・
その他細々色々ありますが、
こんな感じで結果的に誰を対象に作られているのかよくわかりませんでした。
最後に
・映画ラストに神木君演じる教師が加藤という名前で封印についての怪しい演出で終わり、前作のラスボスが加藤なので年齢的に時系列は今作が前作よりも前?
なんにせよ前作の主人公故に神木君やってほしくなかったな。
・エンドロールでその他大勢の妖怪を演じた方々の名前が一度に沢山出てきますが、それなら「妖怪の皆さん」みたいな物を頭につけてあげてほしかった。
・せっかくキャッチーというかノリノリなエンディング曲なのでキャストのみんなで妖怪ダンスみたいなもので閉めてほしかった。
・正直この内容なら福田雄一監督に作って欲しかったかな。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
ちなみに酷評な私ですが妖怪大好きです!
特殊メイクや衣装なんかでしっかりとした妖怪が登場している所はよかったです。
長々と失礼しました。