「観劇後の呆然感がすごい。演技力の暴力。」ハニーレモンソーダ 蓮翠さんの映画レビュー(感想・評価)
観劇後の呆然感がすごい。演技力の暴力。
安っぽい恋愛ものかと思っていたら...めちゃくちゃ良い映画だった。
登場人物ひとりひとりの演技が凄い。
観劇後、しばらく呆然としてしまった。
一回の観劇じゃ十分に受け止めきれない。正直、お金払ってでももう一度見たいと思った。
これはキャスティングでファンを集客しようという映画でもなく、キュン仕草キザな台詞で観客を沸かせようという映画でもない。
少女漫画展開のなかにまとまった、非常にリアリティのあるヒューマンドラマだった。あの予告はなんだったのか...。予告は何故か胸キュン推しだけど全くそういう映画ではない。
前半の展開はかなり早いが、進展が非現実的でフィクションチックというよりは、あいだの部分が映画で見せてもらえないという感じ。
映像がずっと美しくどこでとめても眩い、または冷たい空気感があって、音楽も美しく、無駄な瞬間がひとつもない。
むしろ、内容に対して時間が足りていない。
描かれる感情の種類が、恋心0.7で他のいろいろな細かい心の動き9.3、みたいなところもここまで感動できた理由かもしれない。とにかく役者の演技が凄い。
いわゆる胸キュンシーンも、観客を興奮させるためのものではなく、主人公達の成長や熱い本心を示すためだけにある感じも目新しくて好印象だった。
-以下2行ちょっとネタバレかも。注意-
あんなちゃんと意味のあるキスシーン、冬のソナタのラストシーン以来では。
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