劇場公開日 2021年9月17日

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由宇子の天秤のレビュー・感想・評価

全186件中、41~60件目を表示

4.0正義とは?

2022年1月7日
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正義とは何か?
自分ならどうするのか?
突きつけられたこの問いへの答えを観客は映画が終わってからもしばらく考え続ける、そんな作品。

ドキュメンタリー監督である由宇子は真実を追求する姿勢から上と衝突するものの、マスコミ社会で散々揉まれてきたであろうことが窺える強かさ、図太さも持ちあわせているけど、父親の経営する塾で生徒たちと触れ合う姿はとても優しい先生。
あえて音楽をつけない演出なのでまるで彼女のドキュメンタリーを見ているようでした、特に前半は。ある事件が発覚すると一気にこちらまで動揺してしまいましたが。
脚本も抑えた演出もこの題材にすごくマッチしていてストーリーにグイグイ引き込まれました。

息をひそめて生活するあの母親の姿も印象的でした。
正義を振りかざして悪と思われるモノを執拗に攻撃する無関係な人たちがこのネット社会には大量にいて怖いなぁと思いますが…由宇子もそれを怖れるあまりに。。

あえて多くを語らない作品だから、不完全燃焼に感じる部分もあるかもしれませんが、それも「あえて」でしょう。いろいろな取り方ができますね。

俳優さんは皆さん素晴らしく、特に瀧内久美さん、良かったなぁ。強さと弱さをナチュラルに演じてらっしゃった。光石研さんもとても難しい役でしたが流石!

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ごーるどとまと

4.0タイトルなし

2021年12月24日
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ストーリーはもちろんだが、キャスティングが良い。みんな、見事にいそうな人たちなのである。特に河合優実は、金八の時の上戸彩のような忘れられない存在感であった。

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ouosou

2.5ラストシーンは納得できない

2021年12月22日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

難しい

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goshira

4.0宇宙子

2021年12月21日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

寝られる

低予算の秀作。
マスコミ関係の由宇子が主人公。
大事件サスペンスものではないのだが、それに類する緊張感を漂わせている。
静的(性的×)な作品としては優秀で、やや長いもののドライブ・マイ・カーほどではなく、臨場感もあるぶんこちらに軍配が上がる。

良い点
・由宇子のキャラ
・由宇子をはじめ、皆非常にナチュラル
・選挙演説
・エンドロール

悪い点
・間の取り方は悪くはないが、全体としてみると長い。もう少しめりはりがあると良い。

その他
・「天秤」は分かりやすいがどこか陳腐。
・由宇子と宇宙子を交互に見るとゲシュタルト崩壊を起こす。

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猪古都

5.0モヤモヤのクサビは抜けない

2021年12月11日
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これは映画館から出て、日常に戻っても忘れられない映画。
日々の新聞やネットの悲しい事件を読むたびに、由宇子やみんなが現れてくる。

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だんじり丸

4.0真実の偽りと偽りの真実

2021年12月9日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

難しい

作品情報が公開された時点で気になっていた作品。
世界各国で賞賛され、日本でも都内では満席が続き単館上映にも関わらず興行収入が1億を超えた本作。レビュー欄は賛否両論あるが、全体評価は★4.0と高評価をキープ。2週間前から上映館拡大で公開された劇場が早くも上映終了らしいので慌てて鑑賞。

評判通り、すごい映画でした。
ドキュメンタリー映画を作るドキュメンタリー風人間ドラマ映画。普通の映画ではない。かつて無い映画。これだけ賞を総ナメするのも理解出来る。

ドキュメンタリー監督として日々インタビューを行いながら、父の経営する塾で講師を務める由宇子(瀧内公美)。順風満帆な日々を送っていた由宇子だが、とある事件で全てが狂い始める。

本当に息がつけない152分間。
音楽が一切ない本作だが、それが空気をより一層重くし映画に深みを持たせている。濃厚で緻密な設計により、こんなに重いテーマなのにずっと面白いしあっという間。152分間を丁寧に無駄なく使っている。

瀧内公美の演技力が驚異的。
今年1番面白くなかった映画は瀧内が主演の「裏アカ」。一方で、今年1番面白かったドラマは瀧内も出演している「大豆田とわ子と三人の元夫」。どちらも、彼女の美しさと器用な演技に魅了されたが、本作は両作よりも遥かに魅力が詰まっている。衝撃の事実を知った時の表情がすごい。これが映画だと!?本当に起こった話じゃないの!?演技だとは思えない繊細さに驚き。由宇子を演じれるのは瀧内公美しかいません。

冒頭はかなり平凡な感じ。
映画としてどうなのか?と思う部分もあるし、描き不足な所もある。しかし、一気に引き込まれ離すことなく最後まで突き進む。面白くて仕方がない、続きが気になる、最後はどうなるんだろう。と次のシーンが見たくてしょうがないという感情に襲われる。ラスト2.30分は衝撃的で破壊的で驚異的。本当によく出来た映画だこと。

由宇子に迫り来る真実。彼女はその真実を偽るのか、それとも真実だと確証がないが口にするのか。次から次へと彼女の天秤に伸し掛る事実。嘘をつき続けることは辛いが、嘘を明らかにすることはもっと辛い道を歩むことになる。天秤はどちらに重みを感じるのだろうか。その重さは本当に正しいのか。タイトルと観客になげかける度合いが絶妙。1日経っても忘れられない、あの光景。

これがダメ!と指摘は出来ないが、なんだか勿体ない。もっともっともっと面白く撮れたと思う。しかしこれでも最高に面白い。何度も見たくなるという気持ちが理解出来ました。

公開から2ヶ月半以上だった本作。
かなりの映画館で上映が終了していますが、この機会に是非。あと半年経ち、レンタルができるようになったら私は周囲にこの映画とサマーフィルムにのってを強く強くオススメすることにします。え!?どっちも出てんの!?ビート板に見えないよ!

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サプライズ

4.5わたしだったらどうする?と延々と迫ってくる作品。

2021年12月7日
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鑑賞方法:映画館

最初から最後まで前のめりで観ました。
感情移入が半端ない。
自分ごとのように観てしまいました。

誰にでもきっと「正義感」ってあるけど、
この状況でもあなたは正義でいられるか?

観終わってからもしばらく、
「わたしだったらどうする?」と
迫られます。
きっと監督の意図するところでしょうが、
しばらく引きずりますよ。

2回目も観にいってきます^^
見逃し厳禁です。

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映画かあちゃん(毎日映画館へ通うギネスに挑戦中)

2.5結局、真実は?

2021年12月4日
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なうなぱぱ

5.0いじめ問題女子高生自殺今やそちらこちらで起きてる問題我が町でも今議...

2021年12月3日
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いじめ問題女子高生自殺今やそちらこちらで起きてる問題我が町でも今議論なってる、いろんな事が、先生、生徒、学校側もみ消す問題やらいろいろ、こうゆあ映像場面やり取り映像として凄さがよかつたですね。

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那羅屋長兵衛

3.5音楽が欲しかった

2021年12月3日
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鑑賞方法:映画館

難しい

内容は文句なしに良かったんたけど、あまりにも音楽がなくてちょっと残念。

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丑

2.0あ〜あ、もったいない!!

2021年12月2日
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osmt

3.5真実を追求するが

2021年12月1日
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ジャーナリズムで真実追求していくが、いざ自分の身内の不祥事にぶつかったら隠ぺい保身に着地しようとする。まさに天秤、自分だったら…と思うと…どの当事者で考えても苦しい。

『お前どっち側だよ?!』そーゆー事じゃないんだよ。あの次点で切り貼りした映像が世に出なくてホッとした。
昨今の切り取ったニュースや報道に疑問だし、煽られて『どっち側』に偏る世論がこわい。

自分で真実追求して自己判断して生きていく。けど真実なんて知りたくもないどーでもいー。そのハザマで私の天秤はグラグラ…。

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ガンビー

3.5タイトルなし

2021年12月1日
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完全に主人公に感情移入。

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らっこおやじ

2.0長い長い

2021年11月28日
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今では凡庸なテーマで、もはや後出しジャンケンと火サスなクライマックス。国際映画祭狙いのダルデンヌ兄弟風なモノ真似なら無駄を切って2時間に収めたい。

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イケチュウ

4.0現実に対する真実という言葉の軽さ

2021年11月27日
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鑑賞方法:映画館

本作も評価が高かったので観ました。
予備知識は全くなしで監督も知りませんでしたが、切り口が興味深く色々と考えさせてくれました。

人間社会には絶対的な力を持っている言葉って幾つかあると思うのだけど、例えば“愛”とか“自由”とか“正義”とか“真実”とか、こういう言葉を水戸黄門の印籠の様にかざされると平伏せざるを得ない様な、キリスト教だと十字架の様なシンボル的な力を持っている様に感じられる。
特に“真実”という言葉が元に成立する仕事や機関も多くあり、本作に登場する教育・報道関連の仕事はこれを無くして成立しないし、国家権力の立法・行政・司法の三権分立も“真実”というバランス関係を保つ為の制度である筈なのですが、現実社会に於いて国家自体が複雑すぎる嘘に固められているのは周知である。
ましてや現実の教育や報道の現場で、何か事が起きた時に“真実”の優先順位などお飾り程度の代物に過ぎないという認識の中での、事が起きた時の人間の右往左往する姿が描かれていて、それが、由宇子の天秤(バランス感覚)であり、真実以上の現実に即応した人間的対応を、観客に考えさせる構造の作品になっていました。

まあ、作中でもテレビ局内の決定権を持つ偉いさんが「誰得?」って台詞を吐くのが現実社会であり、教育現場で誰か1人が死ねば、誰か1人を悪者に仕立て上げて終わらせるというのが国民の共通認識になっていて、“真実”などは本来誰も重要視などしていないにも関わらず、言葉の重みと使い勝手の良さでこの言葉を乱用している気がする。
アメリカの裁判モノ映画でよく見る、証人喚問に呼ばれた場合の宣誓で聖書に向かって「あなたは真実を、すべての真実を、そして真実のみを語ると心から誓いますか」「誓います」ってシーンをよく見かけるが、日本ではどうしているのだろう?(キリスト教でもないのでそんなことしないのかも知れないけど)でも「真実を述べるように」的な似たような事は言われるのでしょうね。
これ以上書くとネタバレになってしまうので物語上の具体的に詳しい出来事は書かないけど、基本的に人間とは間違いを犯す生き物であることを前提にすると、“真実”に本当の希望はあるのか?“真実”よりも大事な何かはありそうな気がした。

と、こんな事を考えさせてくれた作品でした。

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シューテツ

4.5静止しない天秤

2021年11月27日
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 家族の誰かが重大な事件・事故を起こした場合、その家族は、否応無しに非難中傷に巻き込まれ 日常生活が出来なくなり、同じように、被害者家族も普段の日常が静かにおくれなくなってしまう現実を現していた。

 主人公の由宇子は、ドキュメンタリーのディレクターとして、真相をキチンと描きたいと 隠れて暮らす加害者家族に『ちゃんと目を見て話を聞きたいんです』と取材を申し込む。その加害者の母親役丘みつ子、息を潜めて目立たぬよう、音を立てないように生活している有様。苦しそうな息遣いの声の演技が素晴らしかった。

 由宇子役の滝内さんは実年齢が32歳だという。

えー😵あまりにも落ち着いていて、光石さんとの二人のショットは、年の離れた夫婦かと思ってしまったので、親子だと分かってびっくり。

 そして、その父親が絡む出来事が明かされ 父親役の光石氏が娘に審判を迫られた時の表情。目は焦点あわず口は鯉のように少しパクパクしそうなのに表情筋が固まった感じで見応えがあり、上手いなぁと思った。

 その後の展開は、ディレクターとして真実を露わにする側だった由宇子が 自分の身内が起こした事件には、蓋しようとする側になる。自身や自身の家族が事件・事故に関わった場合、正義よりも保身に走る姿が描かれる。

 その為の保身は、頭なでなででの てなづけで現してたのか?と思った。で、撫で撫でされる女子高生役、その手を払いのけ鬱陶しそうな上目遣いがリアルで上手かった。

 この映画は、ちょっとテンポが遅い画面運び、聞き取れないセリフの二、三、お供えしないパン、塾長なのに生徒との関わりを逸脱する父親の描き方などは気になったが、 被害者家族、加害者家族に対して、社会的死、制裁はどうなのか?と考えさせられ 自分ならどうする?と答えが揺れて天秤が静止しない。

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はなも

3.5否応無く考えさせられる~~

2021年11月25日
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怖い

知的

難しい

いじめによって自殺した少女の事件を追っていた
ドキュメタリー作家の由宇子の身近に
思いもよらぬ出来事が起きる。
その思いもよらぬ出来事に対して
自分はどうするのか~?

何を書いてもネタバレになってしまうので
正直何も書けません。

正義とは何か?
みたいな薄っぺらい話では無くて
人間とは常に自分にとって都合の良い事と
人としての正義を天秤にかけて動く。

人の行いとして正しくとも
今の様なネット社会、情報化社会では
どこから火の手があがって
どんな風に捻じ曲げられて広まってしまうのか
全く予想がつかない。

そんな生き辛さや息苦しさが否応なく
押し寄せて来て
一か月以上前に観たのだけど
自分の中で消化できないまま~~

観た後に観た人同士で色々語り合いたくなる映画です。

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星のナターシャnova

5.0いつまでも三毒との闘いなのか

2021年11月24日
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悲しい

知的

私は、仏教徒でも、特に信心深い人間でもない。

しかし、この悲しい物語を観終わって、心なのか頭なのか自分の中に浮かんだ想いは「だめじゃん 人間 ダメダメじゃん」だった。

ある僧の説明によると、現代ではこの三毒は「欲 怒り 迷い」と解釈されるそうだ。もっとも、ここでの怒りは妬みを意味し、この映画での怒りは、由宇子の怒り=正義感なので、意味が違う。ただ、三題噺と解釈すれば、正しい怒りが、人の逃げられない欲や迷いに邪魔をされ翻弄され、自らも迷いや欲の中にはめられてしまう。

人間の業を、痛切に、リアルに、巧みなシナリオで描き出した、観たくないけど見なきゃダメじゃんな良作。

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みっちゃん

5.0自分にとっての「正義」と

2021年11月24日
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悲しい

怖い

興奮

人としての「正しさ」を天秤にかける女性の話です。

青臭いと言われながらも「番組は放映されてナンボ」というビジネスマンとしての清濁併せ持った正義感を持つ主人公。
外観を撮ってはならないという要請も、作品の価値を向上させるために無視。
つまり彼女が何よりも優先させているのは「彼女にとっての正義」であり、それは「人としての正しくなさ」も内包するということです。
(由宇子がモラルに欠けた人間という意味ではありません。むしろ逆と言っても良いです。)

由宇子は芯のある女性であり、問題が発生した際にも自身の正義に従って問題を秤にかけて、物事を進める人物です。
作中、由宇子が優先すべき「正義」と人としての「正しさ」に大きな溝が生まれてしまいます。
彼女は何が本当は正しいことなのか理解している聡明な人間であるが故にキツい。
そのギャップや起きてしまった結果の重さに耐えきれず、天秤が機能不全となり由宇子が終盤に取った行動は…。
このラスト回りが、本作を名作たらしめる所以だと思います。

上映時間の長さも気にならない、緊張と興味が持続する監督の巧みな手腕。
もちろん演者もレベルが非常に高く、隙がない。
観客の感情を誘導するための無駄な劇伴も、余計な説明セリフも不要。
手持ちカメラのみで観客を異次元の領域まで持っていってくれます。
そして語り過ぎないことで我々に余韻を与えてくれます。

本年度ナンバーワン邦画です。

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tkry

3.5結局、世間というものがある以上考えても答えの出ない問題なので由宇子...

2021年11月23日
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まん坊