「瀧内公美と光石研の共演は見逃せない」由宇子の天秤 菜野 灯さんの映画レビュー(感想・評価)
瀧内公美と光石研の共演は見逃せない
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瀧内公美と光石研の共演があるのと、予告編での構図やテンポが好みそうだったので、マークしていたものの、尺が2時間30分近くあるので、映画館でみるのは気が引けていたまま公開が終わってしまった。その後、VOD配信みつけて自宅でみた。
手持ちカメラで演者が歩くところを一緒に歩いて撮る手法が多くて、動感は感じた。編集のカットのテンポもよくて、全体的にテンポが良かった。
主人公の由宇子は、まっすぐで真実を撮ることに情熱をもつがゆえに、思う通りにいかないことが多いが、真実を捻じ曲げてまで行きたくないという潔白さ、信念も感じる。
父親の児童淫行が発覚することから、一気にシリアスな展開になっていく。最後まで隠そうとしていたその事実でさえ、明るみに出してしまい首を絞められて倒れている状態で、エンディング。エンドロールの音楽もないところが妙に合っていた。編集のテンポがよいので、2時間30分という長尺でもそれほど長いとは感じなかった。
瀧内公美は化粧気もないまっすぐな女性を自然に演じていたし、光石研は相変わらずダメ親父を演じるのがハマっている。たった1回、されど1回のセックスが人生を狂わせるという怖さも感じる筋書きでした。
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