「ラストシーンは納得できない」由宇子の天秤 goshiraさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストシーンは納得できない
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思わせぶりのタイトルと描き方なので何か深いテーマが有りそうにも感じるが、実のところは女子高生と教師の不適切な関係を取材していたドキュメンタリー監督が似たような境遇に陥ってしまうという設定の面白さを愉しむエンターテインメントなんだと思う。
ただ、それにしても理解できないのがラストで萌の父親が由宇子の首を絞めるシーンだ。いくらなんでも由宇子に殺意を抱く状況にはない。父親は短気なところはあるが根は良い人間として描かれている。それに由宇子はどうして萌のお腹の子の父親が自分の父だと言ったのだろうか。あの時点では確証はなかったはずだ。
さらに驚いたのが、由宇子がゾンビのように甦ったことだ。何を意図しているのだろうか。中途半端なドキュメンタリー監督は永遠に不滅だということだろうか。
恐らくそういうことではなく単に面白い設定と面白い展開ということなんだと思う。
最後に、由宇子役の瀧内公美の演技が堂々としすぎてカッコ良すぎる。もっと薄っぺらないい加減なところを持つ役どころではないだろうか。
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