「ある種、ホラー映画より恐ろしかった。」由宇子の天秤 石炭袋さんの映画レビュー(感想・評価)
ある種、ホラー映画より恐ろしかった。
ドキュメンタリー監督が自身の仕事とプライベートの狭間で心が揺れ動く様がしっかり描写されており、映画の後半は観ているこちら側が心苦しくなってしまった。
とにかくハッピーエンドにするにはどんな終わり方があり得るのかを考えさせられた。しかし、どう考えてもハッピーエンドはあり得えないように感じられ、後半はとにかく早く幸せな終わり方を、、、とずっと思いながら観ていた。
マスコミの切り取り報道などは自分も気にしていた部分であり、そういった社会風刺的な映画かと思って観に行ったのだが、それはあくまでも背景に過ぎず。
ネット社会における集団攻撃の心理、それに向き合う者、目を逸らす者。嘘と真実。
人間の心の弱さをテーマにした良い映画でした。
なお俳優さんは、光石研さんしか存じ上げなかったのですが、皆演技っぽい演技でなくナチュラル。主演の方も良かったですし、塾生徒さん役の方も心の闇、影が見え隠れして良かったと思います。
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