「全てが中途半端。しかも長すぎ!」由宇子の天秤 たま21さんの映画レビュー(感想・評価)
全てが中途半端。しかも長すぎ!
報道のあり方やイジメに代表される教育の現在を問いかける社会派が、と思いきや、途中から公私の正義を問われる人間としての主人公の物語に。
しかも、後半に明かされる二つの事実に全てが有耶無耶。
主人公と、ある女性の告白も、保身の上に成り立った、あくまでも安全圏にいる上での行動にしか見えない。
それにあのもったいぶったラスト。
結局最後まで、何がしたかったかわからずじまい。
音楽を廃した、ドキュメンタリーチックな重苦しい映像で、重厚ですよ!とある種の押し付けがましい感じさえ。
それにしても長すぎ!!思わせぶりな演技や、いらないカットを延々と流しすぎ。
少し前に見た『告白』。
本作同様社会派な重苦しい話なのに、どれだけ緊張感もあり、不謹慎な言い方だけど面白かったのか再確認。
監督の力量が如実に現れた作品でした。
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