「この天秤、メディアの人はどう観る?」由宇子の天秤 ちゃっぴーさんの映画レビュー(感想・評価)
この天秤、メディアの人はどう観る?
由宇子の真実を求め、時に貪欲に突き進む姿に、黒木瞳主演の「破線のマリス」を思い出した。映像編集者である彼女が、仕事への熱心さから来る真実への思い込みにより、由宇子のように第三者から加害者側になってしまう話だ。
この世の中、いつ入れ替わっても不思議ではない、被害者と加害者。それを伝えるメディアは、ドキュメンタリーと言えど、編集をしてしまえば、完全なるドキュメンタリーとは言えない。
今ニュースになっている様々な問題は、どこまで事実でどこまで掌を加えたのか?捏造なのか?と判断できない案件が山積している。
由宇子に次々と起きる問題を、私ごととして置き換えて考えさせるところが出色の作品。物事は白黒だけではなく、灰色を上手く使うことが肝要。なるたけ人も自分も傷付かず、上手く立ち回れたら良いのだが。神様には顔向けできる程度に。
襟を正して、今後の人生に向き合わなければ、と思わせてくれた社会派の映画。
音声が何箇所か聞きづらかった分、更に気を抜かず一言一句聞き漏らすまいと神経を尖らせ緊張して観た。
パンフを購入すると、その後の少し明るい希望が見える仕掛けがあるそうで。それって、ズルッ。
その他気づいたこと。
①由宇子のお父さん、自分の不始末を娘にばかりやらせすぎでは?
②亡くなった先生が好きだったパン。一旦仏壇に備えてから食べてほしかったな。
③父子家庭、母子家庭の家の中の違いがよく表されていた。
④役者さんが皆素晴らしい。
実際メディアのお仕事されている皆さんは、どのように感じたのでしょう?
はじめまして 琥珀糖です。
よろしくお願いします。
書かれている②パンをお供えしてから食べて・・・私もアレっと思いました。
③の母子家庭の整理整頓、父子家庭のゴミ溜め感、
同感です。
お邪魔しました。
ちゃっぴーさん、コメントありがとうございます。
TV二月の勝者に、滝内さんが出てます。井上真央さんと同僚役なのですが、どー見ても井上さんとおんなじ位にしか見えない😮💨
彼女、歳をサバよんでませんかね😝
とらさま それは私も感じました。あんな編集したらクレーム来ますよね。由宇子も新人ではないし、青臭さ過ぎるかなあ。もう少し中庸なところでの鬩ぎ合いの方が、リアルだったかもしれませんね
ちゃっぴーさん
コメントへの返信有難うございます。
言葉って難しいですよね。
色々と考えさせられる作品でした。
「先生…」いいんです😊観たい作品が目白押しですし。私なんて、録画も溜まっています😆
こころさん
コメントありがとうございます。
細かいところですが、パンの件は私がおばさんだから?なんて思いました。教師をしていた母親なら尚更では、と小姑目線(笑)
言葉や行動律せねばと、背筋伸ばした作品でしたね。
ちゃっぴーさん
私も「パン」の件は気になりました。
亡くなった息子さんへとのお気持ちから、と思いながら観ていたので。
かけた言葉で、相手を深く傷付けてしまう怖さを心に刻む作品でもありました。