アイの歌声を聴かせてのレビュー・感想・評価
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起承転結がしっかりしていてわかりやすい。
序盤の伏線を後半で全部回収してくれるので自分が今まで観てきた中ですっきりした気持ちで映画館を後にすることができた数少ない作品でした。
絵の綺麗さ、そして内容も素晴らしかった。舞台がAIと人間の共存ということで未来はこんな風になってるんだ、AIに頼りすぎてもダメなのかもしれないなといった「未来の日本を想像するワクワク感」、シオンの不可解な行動やサトミ宅の家庭崩壊といったちょっとした「ホラー要素」や高校生達が繰り広げる「学園ラブコメ」などこの映画1つでたくさん楽しめます。
AIは電気羊の夢を見るのか
土屋太鳳さんの歌、素晴らしいと思いました。乱取りダンスも心地よい。ミュージカルのように歌うことで物語が進む。そして終盤。SFであり、青春であり、夢でもあるのかな。良作です。
「会いたい」パワーに涙する。
正しい青春映画な気がした。まさにアイドル映画の模範にすべきストーリーテリングとアイデアがいっぱい。
AIという題材に新鮮味はないけれど、それが一歩か二歩観に行くスピードを遠ざけたけど、そうかそういう仕掛けか、という「見守り続ける」という胸熱な落としどころで涙する。バックアップされた長い年月の溢れんばかりの画像の積み重ねに涙する。実態のない生まれた人工知能が幽霊のように彷徨って再び舞い降りて、大好きな女の子(!)のもとにやってくる。まあ男だったらキモい話なんだけど、まあ、AIなので性別はどっちでもいいんだけど、とりあえず女の子が、大好きな女の子に会う、この「会いたい!」というパワーは映画的なんだな、と素直に思った。ポニョとかね。
しかも土屋太鳳。これはある意味寓意でもある、かと。
王道ストーリーとミュージカルの融合作!
監督の過去の作品が好きなものです。
この監督は人の見えてる面と言葉に出せないで悪い方にこんがらがっている点を関わりから変えて行くストーリーがうまい気がします。
今回の舞台装置はAIロボットのシオン、彼女は見事にドタバタしながらも話を進めていきこれまで澱んでいた空気を解決していきます。
ラストへの伏線も良いのでぜひ劇場でご覧ください。
土屋太鳳
ストーリーは抜群だと思う。しっかり切ない気持ちにさせられました。
やはり主人公ヒロインは本場の声優を使うべきだなと天気の子と同様に思いました。それじゃ売れないのかもしれないし、事情があるのかもしれないのは重々承知だかやはりそのまま「土屋太鳳」が出てきてた。
共感しにくい
宇宙人とかロボットとか「突然現れたアイツとの心の交流を描く」的な物語。
ミュージカル風のシーンにも、それぞれのキャラクターにも、関わる大人たちへも、あまり共感が持てなかった。
結局みんな自分のことしか考えてないクセに、綺麗事ばかりが正当化される。
客観的に見て、西城支社長が一番正論だと思うし。
他の社員のID使って、子供たちが会社に忍び込む手助けする母親がホントに尊敬できる?
あの時間にヘリ飛ばしてやって来る社長なんか、いい上司なはずがないし。
彼らの言う「幸せ」ってなんですか?
そもそも明確な答えなんかないモノを、具体化もしないクセに、まるで素晴らしいゴールみたいに扱うのは「欺瞞」だと思う。
61
「声優さん」
今年89本目。
「ロン 僕のポンコツ・ボット」でも書いたんですが、1年に1、2本この映画を見るために生まれてきたと言う作品に出会えますが、今年はその3本「すばらしき世界」「ロン 僕のポンコツ・ボット」「アイの歌声を聴かせて」でした。
その中でも今作が一番いい。
女性声優は小松未可子さんが出ている事だけ知っていたので、声優さんを調べないで見て欲しい。エンドロールでびっくりすると思います。
まだ公開1か月なので是非ご覧に。
映画館で見て良かった
まずこの映画、ミュージカル要素があるので音響設備が整ってる映画館で見るのが超おすすめです!
世界観がloT機器もりもりの超ユビキタス社会なのに昭和チックな家に住んでたり、田んぼの真ん中にエレクトロニクス会社のでっかいツインタワービルがどん!と立ってたり、一見矛盾しがちな近未来×田舎×現代の生活様式が絶妙に混ざり合っててめちゃくちゃ好みでした!
秘密裏の実験として転校してきたAIシオンと過ごす5日間の物語です!主人公を含める個性豊かな5人の高校生がシオンを通じて繰り広げる群像劇でありながら起承転結がはっきりしており、テンポよく進むので2時間があっという間に感じました!
ただ後味スッキリの青春グラフティではなく、ミュージカル要素に加え、AIと人間の境界が曖昧で「AIの考える幸せとは」みたいなメッセージ性や数々の伏線回収なども盛り込まれておりとても見応えのある作品だと思いました!
多分これが好きな人は「VIVI」も好きなはず!!「VIVI」が好きな人はこの映画も好きなはず!!両方知らない人はこの映画だけでも観てみましょう!後悔はしないと思います!!!
何はともあれ、面白くはあった。
通常スクリーンで鑑賞。
作画などアニメーションとしての出来映えは丁寧に作ったという感じがしました。
CG感が少ない自分好みの絵柄で好感度がありました。
ストーリーもなかなか面白い展開で全編通して飽きることなく見れました。
問題はやはりAIについての題材ですね、細かい所は、近未来、きっとこんなとこにAIがって感じさせる現実感があるシーンが沢山あり物語に吸い寄せられる一方、詩音のキャラ的にほんとにAIがこんな所作をするだろうかとか(歌も含め)、周囲の機材をコントロールできちゃうのかとか、そして、AIにそもそも幸せという概念が、という所に来るとこの物語が面白いのか、恐ろしいのか解らなくなってきます。見る人によってはこの物語中の大人の様にAIを危険視することもあるのでは。
もしその点を問いかけてるんだとしたら大変深い映画と言えるのですが・・・。
ちょっと中途半端にミュージカルぽいのが違和感ありましたが、楽しめたとは思います。
印象が何につけて良いか迷いますね。
物寂しさを抱えている時に寄り添ってくれる人がいる幸せ、大胆な世界も悪くない
観ようか悩むくらいだったが、口コミに押されて駆け込み。憂鬱な感情を吹き飛ばすドラマティックな展開とAIの多角的な視野を含んだ世界観に魅了された。
転校生はポンコツAIでした…という予告編は沢山観たけど、認知される所からスタートするとは。サトミを初めとしたクラスメイトがAIであることを知りながら隠し通していくことが1つのミッション。そんな所から始まるが、ホントにポンコツ(笑)。周りを考えず突っ込んでいく姿は呆れてしまうが、見離せないのはその研究者が母であること。よって、サトミは必死に押し通そうとする。そうした解れを設定で崩さないことで、役割を全うするため駆け回るシオンの姿に愛着が湧く。
この作品におけるAI描写も、なかなか近未来でありながら、さほど遠くさせないのが良い。あらゆる"便利"を向上させていることと、実験都市的な要素を含んでいることを推測させる街が舞台。だからちょっと先の時代を予感させ、非現実的に感じさせない。一貫して、生活に寄り添うことの可能性と危険性を両面的に魅せる。それでいながらアニメらしいアプローチで描き切るのだから、なかなか上手いと思わせる。
そんなシオンを演じたのは土屋太鳳。最初はミュージカル映画っぽくなるのかなと思ったが、全然違くて良かった。喋り方に畳み掛けるような間、そして伸びやかな歌声…。全てがマッチしている。さらに、サトミを演じる福原遥もハマっている。工藤阿須加もいい抜け感で良かった。そこに声優が層を厚くすることで、アニメ映画としてのクオリティを高めている。アニメ好きを唸らせる理由は、こうしたキャスティングの上手さも一理あるはずだ。
本作の監督の作品はこういう大胆な世界観のモノが多そうでなかなか興味深い。機会があったら観てみたい。そして何より、原作と脚本、監督と重層的に仕事をしたからこそ出したかった色を出せているように思う。今年のアニメの良作の1つに加えたくなる1本。
安心して楽しめるコメディ
細けーことは気にするな系の誰もがほっこりと見れるコメディ寄りの楽しい映画。
展開にダレるところがないので100分がノンストップで一瞬。こいつは悪いキャラですと雄弁に設定づけられたキャラ以外は皆いい奴でポジティブだから見ている側も明るい気分で見れます。突拍子がないところも含めて勢いで楽しみましょう。
前情報ゼロで見に行ったため、タイトルからアイという名前のAIと思っていたので違う名前だったのはびっくり。そしてシオンは色々やばい。やばすぎて笑えます。
シオンの歌がとても上手かったです! 内容もとても面白くて、これから...
シオンの歌がとても上手かったです!
内容もとても面白くて、これからこんな世界になるのかな?みたいに思いながら鑑賞してました!!
とてもハラハラドキドキするとても面白い映画です!
なかなかなファンタジーアニメ。
全く別方向で過ごしていた学生達がAIロボット、シオンの登場で一致団結。流れ的には学園ライフドラマの定番展開だけど巨大IT企業に作られた街が舞台なのがミソ。シオンがラストに見せる成長記も感動もの。IT企業対学生達の攻防戦も見ものだけど、何よりシオン役の土屋太鳳がうまい。AIになり過ぎず人間にもなり過ぎない微妙なバランスが絶妙。良かった。
性善説に基づく綺麗な事を歌に乗せて
最初に願った事がサトミの幸せでよかった。
AIに人を不幸にすることを覚えさせてたらえらいこっちゃ!
ミュージカルシーンになると思いっきりディズニーで思わずプッと吹き出してしまったんだけど、かと言って歌がないとまとまらない。だから歌は必要。
同じディズニーっぽいものでも竜とそばかすの姫よりはだいぶストーリーはよかった。
ミュージカルとして聞くと高音になると少しキツい。神田沙也加だったら?松たか子だったら?と頭をかすめるがアナ雪の2人を声優にする訳にもいかず。
ならばマイペースな感じの土屋太鳳がちょうどシオンのキャラに合ってたのだろう。
登場人物の高校生たちはみんないい子たちなので安心して観られた。後半の奪還作戦からの手つなぎシーンまでが素晴らしかったな。
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