アイの歌声を聴かせてのレビュー・感想・評価
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人間社会にロボットをゲリラ的に侵入させる暴挙的実験が美化されたおかしなアニメ映画!!
謎に評価の高い作品ではあるが、かなり王道の作品。
転校生によって、周りがかき乱される王道のプロットであり、オタク、ギャル、スポーツバカ、真面目、チャラ男などメンバーのジャンル選出にいたっても徹底的に王道ときている。
そこにAIという近代的なものが導入されているとはいっても、少年漫画もそうだし、海外の学園ものであっても、転校生が特殊な存在であることはよくある話で、それがロボットだったからといって、何も新しさは感じられない。
そもそも実際に人間社会での実験をしていないロボットをゲリラ的に人間社会に送り込むこと自体に問題があって、そんなバカな研究者がいるのかと思うほど。
主人公の母親が研究者であって、実際に人格的に問題があることからも、何かをやらかしてそうな人物ということはわかるのだが、そこにライバルの嫉妬が入り込むことで美化されている。
冷静に考えるとかなり無理のある設定であり、悪役扱いされている人物の方がまともなことを言っているのだ。
急に歌い出すという設定も上手く活かしきれておらず、学校に溶け込むのであれば、突然歌い出す不思議ちゃんでも、最終的には全校生徒に慕われるほどの存在になるというのであれば見応えもあるのだが、結果的に少人数のコミニティとして孤立してしまっていることが全体的にこじんまりとしている原因だろう。
少人数グループの中で、秘密を共有する設定はあたりまえのものとして、その周りのモブ的な存在をどう絡ませるかが醍醐味であるというのに、非常に小さい規模での展開しかみせず、恋愛要素とか、友情とかを描くのはドラマや映画といった実写でやればいいだけの話であって、アニメでやるのであれば、アニメにしかできないことを存分にやってもらいたいところだ。
ミュージカル映画であれば、もっと曲を聴きたいと思うものが、あまり聴きたくないと思わせる映画という点で問題。
「ミュージカルで突然歌い出すことの違和感を説明づけた」というようなことを書いてある紹介記事を読んだが、いいかげんに映画自体が非現実空間であるし、メタファーとして音楽で表現されているだけであって、急に歌い出すからミュージカルが嫌いという人は、急に銃が出てくるからアクション映画が嫌い、急にカーチェイスするからカーレース映画は嫌いだというのと同じことてせあって、紹介する側がミュージカルというものを理解できていない。
ひと昔前のステレオタイプに偏ったものを引っ張り出してきていて、作り手が理解できていないし、どうも茶化している部分が大きいだけに、ミュージカルファンからしたら非情に不愉快な部分も多い。
そうはいっても総合的に決して悪い作品ではないとは思う。しかし、記憶に残るような作品でもない。
予想通りの展開だけど目が離せない
既視感のあるストーリー展開やキャラクター設定は否めない
それでもちゃんと完結させたことが良かった
中途半端で終わるよりキチンと話がまとまっていて、後味が良い映画だった
土屋太鳳さんの演技が好きじゃなかったから二の足を踏んでいたけど、彼女は女優より声優を目指していったら良いのでは?と思うほど上手だった。透き通るような歌声がキャラクターにも映画にも合っていてハマり役だと感じました。
一人ひとりのキャラクターを魅せる手法だったり、物語の展開としては本当に既視感の塊
でも逆に既視感が仕事してくれたので、無理だろぉ〜とツッコミを入れるべきところでも何となく飲み込める。
ミュージカルアニメ!
ロボットアニメ!
青春アニメだから!!
と納得して無茶苦茶でも空中分解せずに宇宙に打ち上がることができたと思う。
ただ、監督との相性はあるのかなと思うので、万人向けではない。
シラケる人は退屈でつまらない時間を過ごすことになるだろう。
本作の監督過去作品を観て、好きだな!って感じた人が見たほうが楽しめる作品。
ミュージカル仕立てのサイバーパンク
予備知識無しで観ています。
とある高校に極秘の目的で送り込まれたAI女子高生を軸に描かれる、SF+青春ドラマ+α。
なんと言っても本作の魅力は音楽。単にヒロイン役の歌唱力が素晴らしいだけではなく、舞台を歌い手一人が独占する場面設計の贅沢さを味わいたい。最近流行のアイドル系アニメのように複数人で舞台を分担しないので、作画・演出共に極めて高いレベルが要求されるところを、J.C.STAFFさんは見事に水準以上のものを作り上げた。それは多分に、「萌え」ではなく健康美をメインに据えたキャラデザインと動画の成果だと思う。とにかく媚びない。実際にはそうすることで媚びているんですが、そこに下品さがないのは、流石J.C.さん。
また、特に前半部分の劇伴で、シオンの躍動感を低音木管楽器(おそらくバリトンサックスとバスクラ)で表現するのが、見事に決まった。かっこいい。ここのジャジーでゴージャスな雰囲気と後半のリリカルな旋律との対比が、場面の心情を巧みに描写していた。一歩引いてちゃんと存在感がある劇伴は、最近では稀有な出来栄え。
シオンのポンコツAIぶりが文字通り思わぬ「進化」を遂げて、さらに予想外の仕掛けを持ってくる展開は、超正統派SF的展開。攻殻機動隊等のハード系とは味付けこそ違うけど、ちょっとしたサイバーパンク的ノリも見せて、しっかり物語を構成した。そこに織り込まれる青春ドラマのテンポが良くて、シリアスとコミカルのバランスがよく取れていると感じる。AIの倫理的本質に迫る問いも出るが、そこで高校生が見せる反応が、若々しくていいのです。クラーク的楽天主義と言えば、わかる方にはわかるかな?
もう一つの軸となる大人たちの物語は、結末も含めてちょっとテンプレなのだが、これは映画の尺を考えると止むを得ないか。一つの都市(ラストカットでおよその場所が示された時、思わず「そこか!」と叫びそうになりました)を丸ごとAIの実証実験に用いるという設定は、『電脳コイル』を連想させる。その世界観をリアルにすべく、序盤で何気なく描かれる看板や道路表示が、実は重要な伏線で驚いた。
先にも触れたが、高校生の健康美を前面に押し出した作画は、爽快感に満ちていて心地よい。そこにちょっとピントのずれたシオンの視線が入り込むことで、AIが持つ(かもしれない)感覚あるいは感情のずれが、巧みに表現された。路線バスもAI運転なので当然無人なのですが、実は必ずしも無人とは言い切れない…そういう「人に優しいAIの姿」を模索した、生活描写もうまい。
シオンがポンコツぶりを発揮しながら文字通り成長していく描写は、いろいろぶっ飛んでいて、単純に楽しかった。ミュージカル歌唱の場面は、シオンの心象に見合った有名どころの作品をうまく引用していて、場面を盛り上げてくれた。強いていえば、シオンがある作業の重要性に気づいてそれを実行するのですが、後の決定的な場面でそれが活かされたのか、ちょっと分からないのが、残念。
音楽室でシオンが歌うと、彼女の歌がそのまま(というか伴奏付き)で壁面の電子黒板に楽譜として登場したり、大合唱の場面でオブリガードを歌うのが実は一番似合わなそうな○○だったり、音楽絡みでのくすぐりが多くて、そこに敏感な人なら、本筋以外でのお楽しみの方が多いくらい。そういう細かな部分のお遊びが、実はシオンのAIとしての本質と深く関わっていることも多く、作品世界における人の暮らしとAIの融和性を感じさせる大切な要素になっている。
完全オリジナルのアニメ作品としては、見事な出来栄え。確かに全てが100点満点ではないかもしれないけど、どの評価点を切り取っても80点は確実にある。それはつまり、名作だと思うのです。なので、ちょっと甘いけど満点評価。いろんな意味でJ.C.STAFFらしさが出て、それが全てプラスに働いた。ケレン味などに頼らず、王道の作りでこれだけ楽しめる。良質のエンタテインメントでしょう。
評価が高い理由を聞かせて
元々見る予定は無かったが、評価が高いので鑑賞することに。アニメは苦手で、未だにジブリ系はほとんど見ていないし鬼滅だとか呪術だとかそういう流行りも一切見ていないので、本作もそこまでハードルは上げすぎず。でも、★4.1は期待しちゃうよね〜。
え?なんで★4.1なのこの映画?
これで泣けてしまうの?意味わからない
別に面白いんだけど、ここまで評価高いのには理解できませんでした。
とある事情で転入してきたシオン(土屋太鳳)は、クラスで孤立しているサトミ(福原遥)に「今、幸せ?」と声をかけ歌を歌い出す。シオンは運動も美術も学力もずば抜けているが、彼女には秘密があった。
キャラクターは色濃く、愛おしい。
感情が変化していく様や親しく触れ合っている姿は見ていて微笑ましいし、単純に青春ものとして面白い。特に、トウマが個人的にはめっちゃ好き。工藤阿須加、声優向いてるじゃん。
ちょっとした伏線回収みたいなのは、これが伏線となるんだろうなぁってのは想像できるけど面白みがあるし、CGのクオリティの高さに初っ端から圧倒されるし、テンポの良さは快適で非常に見やすかったり、とこうみれば割と悪くない映画。
ただ、違和感が最初から最後まで解消せず、エンドロールを見てようやくわかった。
土屋太鳳、あんたか!!!笑
元々私はこの人の演技があまり好きじゃないんですけど、今年は「哀愁しんでれら」「ヒノマルソウル」で意外といいじゃんと思っていたんですよ。でも、やっぱり声だけ聞くとすごくキツイ。苦しそう。このシオンという役には合っているのかもしれないけど、上っ面な感じで歌も話し方も何も響かなかった。
他にも違和感は大量に。
AIの魅力とかさ、素晴らしいさとかさ、無情さとかさ、全然綺麗に描けてない。今年は「映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天かす学園」がAIをテーマに完璧に映画を作りあげていたから、それもあって本作は大幅に劣って見える。丁寧なようで雑。終わりよければすべてよし。どこかで同じような言ったことあるな。あ、「そしてバトンは渡された」か。お涙頂戴にまんまと泣かされてしまうのか、日本人は...。
んー、冒頭からの引きが弱かったのかな。
ノリに乗れず、冒頭20分で取り残されたような気分になってしまった。つまらないとまでは言わないけど、不完全燃焼だし特出していい所もなかったような。。。
街中が上白石萌音が出ていたSociety5.0の紹介映像みたいだった。こうなっちゃうのかな、世の中。リモコンどこ行った!って会話が無くなるのは嬉しいような寂しいような...笑
ミュージカルだった
涙、涙。
ここ最近みたアニメの中で一番泣けた作品でした。
画も可愛いし主人公も可愛くて。
太鳳ちゃんの声や歌声も柔らかくって主人公に合っていて、癒される声でした。
メロディーも良くて聴いているうちに大好きになりました。
残念だったのは、太鳳ちゃんの歌声がキンキン聴こえたことと、高音が出ていなかった。
キンキンは録音時調整できなかったのかな、と。
高音出ていなかったのはご多忙だし、しょうがないのかなと思いつつ、素敵な歌声だっただけに気になってしまいました。
とはいえ内容は本当に素敵。後半は泣きっぱなしでした。
上映最後にみたのでもっと早くみればよかったと後悔しました。
ストーリー的に難しいとは思いますが続編がみたいです。
皆さんの評価納得、細かいですが☆4以上、4.3のイメージでした。
土屋太鳳さんの歌声に感動した!
タイトルと設定から内容が類推できる人にこそおすすめ
この手に映画には現実的ではないAIが暴走するシーンにおいて、
そんなアホな、、、と辟易することがあるものです。
この映画も最初はそのような出だしでした。
どんな感動的な伏線を張ろうと、どんないいシーンをかもしだそうと、
序盤に来る破天荒なシーンが脳裏から離れずに、
「こんないいシーンをしているけど、あいつ、こんな真似をしていたんだよな…」
と思ってシラけてしまうのです。
違いました。
たしかに破天荒なシーンはありました。
それがずっと脳裏から離れませんでした。
どんなに健気な姿を見せようとも「でもこいつあんな真似したんだよな」と、いつもの通りにシラけた気分でした。
「でもこいつ」ではなかった。
「だからこいつ」でした。
ひねくれていたからこそ、ぶっすりと突き刺さりました。
おそらくマニアックなまま消えていく作品なのかもしれませんが、
なるべくこの映画をいろいろな人に見てほしいです。
ボロ泣きしました
起承転結がしっかりしていてわかりやすい。
「会いたい」パワーに涙する。
正しい青春映画な気がした。まさにアイドル映画の模範にすべきストーリーテリングとアイデアがいっぱい。
AIという題材に新鮮味はないけれど、それが一歩か二歩観に行くスピードを遠ざけたけど、そうかそういう仕掛けか、という「見守り続ける」という胸熱な落としどころで涙する。バックアップされた長い年月の溢れんばかりの画像の積み重ねに涙する。実態のない生まれた人工知能が幽霊のように彷徨って再び舞い降りて、大好きな女の子(!)のもとにやってくる。まあ男だったらキモい話なんだけど、まあ、AIなので性別はどっちでもいいんだけど、とりあえず女の子が、大好きな女の子に会う、この「会いたい!」というパワーは映画的なんだな、と素直に思った。ポニョとかね。
しかも土屋太鳳。これはある意味寓意でもある、かと。
王道ストーリーとミュージカルの融合作!
土屋太鳳
共感しにくい
「声優さん」
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