「AI設定が不自然かつご都合主義すぎ。キャラの感情の動きも不自然に感じました。」アイの歌声を聴かせて nyaroさんの映画レビュー(感想・評価)
AI設定が不自然かつご都合主義すぎ。キャラの感情の動きも不自然に感じました。
SF設定と因果関係についてのアラが目立った作品でした。その部分を切り捨てられて、エモい部分が拾えればまあまあなのかもしれません。
ただ、題名にAIと愛のダブルミーニングでしょうか。アイを冠した以上はAIものとしての設定はちょっとなあ、と思います。結局母は優秀じゃないし。ヒロインの性格付けもあまいし、AIシオンの行動原理の初期設定もかなりご都合主義だし。各キャラクターがわらわら集まってくる展開も、ちょっと感情的に不自然な感じでのれませんでした。
停止するとすぐにAIバレする仕様だし(まあ、その時点で実験終了なのかもしれません)。あとはシオンがあそこまでの能力を身に着けた理由は?ネット上の自己進化?攻殻機動隊やレインなどの焼き直しにしてもちょっと説明も思想も哲学も無さすぎでしょう。進化=ヒロインの幸せの条件付けというだけでしょうか。
むしろ、企業側(陰謀側)の言動の方が、正論でしたね。AIの危険性ばかり言って可能性に目をつぶる必要はありませんが、あのAIアンドロイドが暴走すると恐ろしい事になります(実際暴走だし。未知のプログラムがインストールされていても、解析せずに野に放ってしまいますし)。
シオンの動きでヒロインは幸せになってゆくのか?ですけど、幸せについてなにも語られないで、歌をうたって仲間ができればOK?みたいな感じですね。
全体的な流れは、一般的な期待する方向に、期待する通りに話が進みますので、そこをどうこう言ってもしょうがありません。ここに深さを見る人がいても、不思議はないです。ただ、私は上記の理由で、まったく乗れませんでした。
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