「高校を舞台に繰り広げられる、ちょっとドタバタでハートフルなミュージカル風の近未来青春ドラマです。(たぶん…汗)」アイの歌声を聴かせて もりのいぶきさんの映画レビュー(感想・評価)
高校を舞台に繰り広げられる、ちょっとドタバタでハートフルなミュージカル風の近未来青春ドラマです。(たぶん…汗)
ヘンな転校生がやってくる事で始まる
ちょっと変わったお話 …くらいに思って
観る予定の無かった作品なのですが
気がついたら映画館の座席の上でした (~☆)
◇
舞台はIT研究開発企業(?)の城下町。
そこで暮らす幼なじみの二人。
研究者の母を持つ女子高校生 = サトミ
幼なじみで理系得意な同級生 = トウマ
二人の通う高校に女子の転校生がやってきた。
転校生の名前は=シオン。
転入のあいさつの場で
おもむろにサトミの前に進み、問いかける。
「サトミ! 今しあわせ?」
この転校生 どうやら
サトミの事を知っているらしい。
周囲の 「ヘンな子」 の視線などお構いなし。
歌って 踊って …
彼女はコトあるごとに問いかける
「 今しあわせ?」
ある日
二人の目の前でシオンの動きが止まる。 ??
お腹の辺りから
イジェクトされて飛び出てくる「何か」。
『§※⊇∀ ??』
シオンは人間の女性では無かった。
AIを搭載した女性型アンドロイド(?)だった
開発にはサトミの母が関わっているらしい。
”バレたらまずい” …よね?
その事を周囲に隠す サトミとトウマ
その後も自由奔放に行動するシオン。
やがて、サトミとトウマの友人たちにも
シオンの正体がバレてしまう。
行きがかり上 または 巻き込まれて
シオンの秘密を隠す方に協力する友人たち。
・友人=アヤ (気が強い)
・アヤの彼氏= ゴッちゃん (イケメンな人気者)
・柔道部員=サンダー(公式戦未勝利)
※みんないい子たちです。
そんな中
ある日のシオンの行動が
開発企業の問題視するところとなり
シオンは銃で撃たれ(!) 回収されてしまう …
「するハズの無い行動をしていた」 …という理由
・サトミへの予想外のアプローチ
・街のITシステムへの干渉
・強制終了プログラムを無効化 …すごいね!
「シオンを取り戻そう」
サトミやトウマ、そして友人たちが
企業の本社ビルへと救出に向かうのだが
さあ 無事に救出できるのか ?
…というお話
◇
登場するキャラクターたちの人間関係と
シオンの行動の理由が分かってきてからは
みんながとても愛おしい
そんな気持ちになって観ていました。
前半感じたドタバタ感も
(いきなり教室でミュージカルが始まるとか)
上手くまとまったように感じました。
と、いうわけで,観て良かった。
おしまい。
☆
…だったのですが
観終わった後から
どことなくモヤモヤする感じが…
で…
10日ほど経過した今も、モヤモヤしています。
思い当たる理由。
「謎なまま」のコトが多いから …かも
・星になったシオン(←違うかも)のその後
⇒元のボディー(シオン)に戻れないの?
シオンは、動ける体を探してこのボディーに入ったかと。
お気に入りのボディーなら、戻りたいのでは?
・シオンの体のヒミツ
⇒ロボット? サイボーグ? アンドロイド?
人間の少女と変わらないシオンのボディ って
これだけでも充分トップシークレットかと…。
・シオンの外見
⇒誰かモデルになった人物がいるような気が…
開発者の身内の姿を模している とか
小さな頃亡くした娘の成長した姿を想像して とか
などなど
あれこれ、脳内補完しております。 (妄想とも云う…)
◇あれこれ
「僕はすべてが80点」
イケメンで成績優秀 スポーツも万能 と
周囲からそんな風に思われているゴッちゃんが
ふと口にする「劣等感」
「何でもそこそこやれるけれど」
「1番になれるものが何も無い」
贅沢な悩みだなぁ と思いながらも
なんとなく理解はできます。
※まぁ 80点なら「優」なんだし
贅沢な悩みとも言います。
「農作業ロボ」
外観はもちろん全く違うのですが
農作業に勤しむロボット といえば
「イモ掘りゴンスケ」
※「21エモン」 藤子・F・不二雄
が頭に浮かびました。
◇最後に
「AIの試行錯誤する姿」
が描かれてもいると思うのですが
これってちょっとコワイなぁ という感じが。
「間違えた~」とか云いながら
ミサイル発射ボタンを押すシオン(ブラック) ぽちっ (…こわ~)
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。