「更生してない( ̄▽ ̄;)」聖なる犯罪者 panpan00さんの映画レビュー(感想・評価)
更生してない( ̄▽ ̄;)
罪を犯した若者が全く更生してないことに闇を感じる。日本でも同じなのかなぁ?
事故の真相がなかなか明かされなかったのが、視聴者を引き付けてよかったと思う。
主演のバルトシュ・ビィエレニアの顔つき、細さが良くて、いかにもヤバい奴になってた。あと、濡れ場もあった(笑)
結局事故原因はよく分からなかったし、登場人物が見分けられずストーリーを理解しづらかった。
ダニエルは少年院に戻るけど、マルタはどこに行ったのかな?タクシーを使ってないから知り合いの車のようだけど。
スワヴェクの妻が教会に行くと、遺族から受け入れられたのは良かったのかなと思うけど、それを見せてどういう意味があるかは分からなかった。つまりこの映画の主張が分からない。そもそもこの映画に主張が無いのかもしれないけど、俺なりに解釈すると、環境を変えることは難しいって事なのかな。ダニエルは更生してないし、悪い人は寄ってる。再び少年院に戻ると決闘したり等。でも、スワヴェクの妻は孤立から解放されそうだったし、希望はあるってことかな。キリスト教の考え方やしきたり、聖書の内容に詳しければ違う見え方が出来る映画だと思う。日本人では難しい。
主人公ダニエルは過去に殺人を犯したことがあり少年院に入っていた。少年院ではノコギリで木材を切ってるので、ここに入所した者は退所後は製材所で働くように訓練するようだ。
ダニエルは少年院を退所する。教官から酒と薬に手を出すなと忠告されているにも関わらず、真っ先に手を出した。そして女を買ってセックスに夢中だ。
製材所は田舎にあるが、ダニエルはその町に着くと製材所に行かず教会に行った。教会にいた女性マルタに身分を偽ったことをきっかけに、田舎町で神父として過ごすことになる。
田舎町では1年前に事故死した6人の若者が献花されている。その事故で亡くなったのは7人で何故か1人少ない。何が起きたかは、シナリオが進むに辺り、徐々に解明されていく。
事故内容は6人が乗車した車と男性スワヴェクが運転する車の衝突事故だ。原因はスワヴェクは飲酒運転と判断され遺族である妻は町から孤立していた。スワヴェクの遺体は火葬されたものの町から拒否されているので、町の墓地に埋葬されず妻の家に保管されている。
妻の話では、スワヴェクは禁酒生活をしていたので事故後の解剖で飲酒は認められなかった。では、何故悪者にされたのか?そこは分からなかった。
マルタの兄は事故死した6人の1人だ。事故直前に兄から送られた動画では、若者たちは薬と酒を飲んでいた。このことから事故原因は若者側にあるように見える。乗車人数が6人と言うのも多過ぎる。
ダニエルとマルタはスワヴェクの妻の家を訪れると、妻宛て(またはスワヴェク宛)に書かれた手紙を見せられた。罵詈雑言の手紙の中にはマルタの母のものもあった。
ダニエルとマルタはその手紙を毎日のように献花台で祈る遺族に見せつけた。マルタはその夜ダニエルの家を訪れ二人はセックスをする。
ダニエルは神父業を上手くこなした。ある時はスマホを片手にカンニングしながら。
ある時、製材所の社長が新しい工場を作ったから上棟式(みたいなもの)を依頼された。そこに行くと少年院にいた若者が働いていた。
ダニエルはマズいと思ったが、案の定その若者にバレてしまう。ダニエルは若者からお金を請求された。後にこの若者は少年院の教官にダニエルの事をチクる。
皆の前でダニエルはスワヴェクの葬儀を行うと言う。葬儀直前に教官がやって来て、今すぐ町を出るように促される。ダニエルは教官の目を盗んで葬儀を開くと、参列者の前で上着を脱ぎ自分をさらけ出して教会を出た。
再び少年院に戻ると、ボーヌス(少年院にいた頃から何故か憎まれてる)と決闘を行い勝利した。どちらか負けた方が死ぬのが前提なのだろう。ボーヌスごと、建物に火をつけた。