「スタイリッシュな映画」聖なる犯罪者 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
スタイリッシュな映画
内容は、真実は何か、赦すことの難しさ、罪を犯した者がなれない職業とは何なんだろう(カトリック聖職者による子どもへの性的虐待を隠蔽する権力構造はどうなるんだ?!)、田舎の人々の偏狭さなど、考えさせられること満載で「面白い」。
一方で、ヒリヒリする音楽や小道具(タバコ、クスリ、司祭服、ウオッカ、タトゥー、スマホ)、窓の役割(ダニエル最初は逃げようと思ったが開かない!次はそこから逃げた。カーテン向こうに人が居て外の様子は気になって見ているがカーテン閉める)がとても効いていて、映像の美しさ(教会がある町の風景)、ダニエル=トマシュ司祭の顔アップの多用と彼の目の素晴らしさ、最後の「決闘」のカメラぶれ、そしてラスト!映画として凄くスタイリッシュでかっこいいと思った。
ありがとうございます〜
本作の纏う空気感についてはtalismanさんが見事なレビューを書かれているのでバッサリ切り捨てました(笑)
本当にスタイリッシュですよねぇ♪
煙草、ウォッカ、ROCK、そういうものを「悪」認定や「反省してない」と否定したくはないし。
また、光・色の使い方やカメラワーク、レンズや露出の選択に凄まじく気を使っているのだろうなと思いました。
アーティスティックな映像でしたね♪
スタイリッシュ‼️
簡潔にして見事なひとことですね。
私もどこかで見たような感じが残ってたのですが、ユアン・マクレガーの『トレインスポッティング』に通じる疾走感溢れるようなパワーを感じました。
舞台設定はまったく違うのに、若者だけが持つ、方向感などない、無駄なくらい有り余るエネルギーの発露。
そこに目を向ければ、青春映画とも言えるかもしれませんね。
今晩は
私は、この作品を観賞している間、ダニエルが、罪人でありながらも、彼の説教に圧倒された悲しき事故で愛する人を失った人達が、滑稽にも見える"祈りと悲しみを発散する姿"を観て、"新興宗教"って、この様に広まって行くのかなあ、と思いながら作品の世界観に嵌まりました。2時間がアッという間に過ぎました。エンドロールになっても誰一人席を立つ人は居なかったです。凄みある映画を観る喜びに、久し振りに浸れました。
では、又。
窓がメタファーになっていたんですね。気がつかなかった。
最初は、偽りの自分から逃げることができない。
最後は、あるがままの自分に向かっての脱出。
と解釈しました。