映画 太陽の子のレビュー・感想・評価
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科学者とは
日本の原爆開発は、理研と京都帝国大学で行われていたが、これは京都の方の話である。
そもそもが戦争末期の時点で、ウラン分離に使う遠心分離器すら完成していない。
いったいどれだけ現実に原爆が完成すると思っていただろう。
常識的に考えて、この戦争に間に合うとはとうてい思っていないはずだ。
石村が突き動かされていたのは、単に科学的好奇心からである。
「日本の為に」なんて思うのは単なる言い訳であるだろう。
それが証拠に、彼は原爆の炎に焼きつくされる京都を比叡山から見物するという。
そこに数万の人間がいるなんて彼は考えていなかった。
ただ彼は最後に英語で問いかける。
答えるのは科学者の立場の彼自身だ。
「こんな結末を予想したか」
「もちろんだ。これまでもそうだったし、これからもそうだ」
科学者である自分に問いかける言葉だった。
科学者が夢を忘れたら終わり
1944年日本でも新型原子核爆弾の研究をしていた。柳楽優弥扮する石村修は、赤点を取る様な若手科学者だった。
しかし火災予防のため家を取り壊されるにも関わらず、お世話になりますと言わねばならない時代だったがそれなりに原子爆弾を研究しようという意思はあったんだね。計算は出来なくても科学者が夢を忘れたら終わりだ。
胸を痛めるシーンが多かったが柳楽優弥の朴訥さ、有村架純の健気さ、田中裕子の無気味さがいいね。ところでこの映画でも三浦春馬にお目にかかった。麗しき姿に合掌。
若者3人の配役は光っていたが。。
太平洋戦争末期、原子爆弾の開発に身を捧げる京都の学生たちを描く。主人公の弟は軍人になったが特攻で戦死する。家を失った幼馴染の女性と、一つ屋根の下に母親と暮らしながら、実直に研究に明け暮れる。研究に勤しむ学生は兵役を免除されている。だが、アメリカはいち早く、原子爆弾を実用化しており、広島、長崎に落とされる。さらに、次は京都なのか?そんな状況を描く。
なにしろ、テーマが重すぎて、映画にするにはかなり大変なテーマ。若者3人のそれぞれの在り様は、配役はよかった。但し、柳楽優弥と三浦春馬はタイプが違いすぎて、兄弟にはみえなかったが、そこは映画。有村架純は戦時女性の質素なみなりも朴訥とした感じが似合っていた。丸顔だからか、庶民の感じに溶け込むし、健気な感じもよく出ていた。
映画全体はテーマに追いつけない印象を受けたが、キャスト若者3人の存在感は光っていた。特に柳楽優弥は抑えた感じの演技がよかった。
戦時中に日本も原子力爆弾の開発をしていた。
大東亜戦争(第二次世界大戦)時に日本も原子力爆弾の開発に成功していた事は知っている人は知っている話だとは思います。
しかしまだまだその事を知らない人は多く居ると思うので日本でも原子力爆弾の開発をしていた事を伝える映画としては良いのかもしれません。
しかしこの映画を見ていると日本が何のために戦争を始め、戦争をしないとけなかったのかなど詳しい所は描かれておらず。
言い回しなどを聞いていると大東亜戦争は無意味な戦争だったかの様な印象を与える作品に感じました。もっと日本人が日本人として生まれて来た事を誇りに思える、大東亜戦争の作品を作って欲しいと改めて感じました。
陰のテーマと陽の関西弁のマリアージュ
日本の原爆開発といえば理研の仁科博士だと思っていたが、京大でも研究していたとは初めて知った。理研じゃなく京大が舞台、やり取りが関西弁というのがこの作品の質を爆上げしていると思う。大量破壊兵器開発の是非という暗く重いテーマを、明るく直接的な関西弁でズバズバやりとりすることで、とても分かりやすく心に刺さる議論になっている。関西弁ってすごいなぁ。(いや京大がすごいのか)
そしてことさらに原爆の悲惨さを煽るのではなく、ウランを分けてもらう陶器屋の娘がある日唐突に小さな仏壇になっている。これが日常になっしまうことが戦争の本当の怖さだと感じた。
戦争は、破壊しかない、思い出も、夢も希望も、恋人も全て奪っていく、...
戦争は、破壊しかない、思い出も、夢も希望も、恋人も全て奪っていく、大事な子供までも、奪っていく、悲惨のたまもだ!日本も、アメリカより先に開発していればと、恐ろしい人の命、を、実験に使うのか!考えさせられた!
3人の演技が、秀逸だった!
アメリカだけでなく、日本も原爆の開発を行っていた。 もし日本が先に...
アメリカだけでなく、日本も原爆の開発を行っていた。
もし日本が先に完成させていたら、戦争で使用していたのだろうか。
何ともやり切れない思いが募った。
あと、戦争中に一般家庭であれだけのコメが手に入ったとは思えないし、酒を酌み交わす余裕などなかっただろう。
ただ、戦争の悲惨さは伝わってきたので一定の評価はする。
太平洋戦争中、実際に実在した日本による原爆研究。 若者、化学者たち...
太平洋戦争中、実際に実在した日本による原爆研究。
若者、化学者たちの苦悩と葛藤。
よく描かれていたと思う。
リアル感じがある映像が良かったし、柳楽優弥、三浦春馬の演技が良かった。
敗戦直前の日本・・・戦争秘話
2021年(日本・アメリカ合作)監督:脚本:黒崎博(大河:晴天を衝く、他)
プロデューサー:コウ・モリ。音楽:ニコ・マーリー(愛を読む人、などの)
太平洋戦争末期の日本(1944年から1945年)
原爆開発を背景に、時代に翻弄された若者たちの生き様を描いた映画です。
海軍からの依頼で京都帝国大学(現在の京都大学)で「原子核爆弾」の研究開発が行われていたのは史実に基づく事実です。
荒勝教授(國村隼)の指揮下、研究者の石村修(柳楽優弥)等は、
日本が起死回生の勝利を収めるための秘策はこれしかない・・・と、思い詰めていく。
荒勝文策は実在の高名な物理学者でイギリス留学時代には、アインシュタインの
薫陶を受けたそうだ。
映画で、アインシュタイン(声=ピーター・ストーメア)と対話するのは、若き日の
荒勝か他の物理学者だったのかもしれない。
アインシュタインの相対性理論が、原子爆弾に直接利用された訳ではないが、
結果として原子核分裂が核爆弾開発に応用されて、原子爆弾となりアメリカが実際に使用したことを彼は深く悔いて、日本人物理学者に直接そのことを手紙で伝えているとの事だ。
ラストでは当時の京都帝国大学の荒勝文索の写真。
遠心分離機や加速器など大掛かりな機器。
その上に登っている研究員の写真もあります。
そして20名ほどの研究員たちの記念撮影の写真。
明るく楽しげに見える研究員たち・・暗さは見られない。
(彼ら、特に学生は、この時、本当に原子爆弾の殺傷力を知っていたのだろうか?)
実際に、石村修たちが原子爆弾の威力を知ったのは
広島に原爆が投下された8日6日以降で、
8月10日に現地入りした荒勝たち事故調査員が、
「これは原子爆弾である」と結論づけ、はじめて「原子爆弾」と命名された。
その直後、修が「次の投下は京都」と世津(有村架純)と母・フミ(田中裕子)に
避難を勧めて、自分は比叡山で爆発の瞬間を観察する・・・と告げる。
フミは「なんと恐ろしいことを!・・・科学者は!」と、絶句し、
世津は、「ご近所の人はどうするの?」と困惑する。
実際に荒勝文策は「これは千載一遇のチャンス」と公言し、
比叡山に登って京都に投下される爆弾の、
原爆投下から爆発の瞬間の状況を徹底的に観測してやろうと述べたと言う。
この映画は日本で行われていた「原子核爆弾の研究開発」という、
ショックキングでセンシティブなテーマに果敢に挑戦した映画です。
(万一、世界に先駆けて日本で完成を遂げていたら?)
そう思うと空恐ろしくなりました。
しかし映画は青春群像劇の初々しい側面も多く見られ、
石村修(柳楽優弥)
弟の裕之(三浦春馬)
幼なじみの朝倉世津(有村架純)
3人の男女を超えた清々しい友情に溢れ、思わず戦時下の圧力を忘れるひと時でもあります。
柳楽、三浦、有村の好演。
美しすぎる海と空。
格調高く内省的にして場面にマッチングしたニコ・マーリーの音楽。
重く苦しいというより、未来への伝言を感じます。
日米合作のための利点も縛りもあったでしょう。
狂気に落ちる修を演じる柳楽優弥の確かな演技力。
戦争後に思いを馳せる強さを、美しく演じた有村架純。
石村兄弟の母親役の田中裕子という人間の底力。
そして何より、軍人として国の為に死んでゆく自分の遺書の中で、
「母上とお兄様のご多幸をお祈りします。さようなら」
まるで、私たちへの別れの挨拶のようです。
これが最後の出演作の上映となったこと。
三浦春馬さん、あなたがこの世からいなくなったこと、とても悲しいです。
過去鑑賞
兄弟に未来の話を促す世津を演じた有村架純は圧巻でした。田中裕子の台...
兄弟に未来の話を促す世津を演じた有村架純は圧巻でした。田中裕子の台詞シーンはどれも存在感抜群でした。
観賞は一回でいいかなと思いました。豪華キャストの実力が輝いていた印象です。
科学者とはこういうものなのか。
この映画は、実話だという。日本も原爆を作ろうとしていたとは全く知らなかった。それができれば戦争が終わる、すごいエネルギーが手に入り、戦争も無くなるのだと言っている。研究者とは恐ろしい。
ひたむきに研究を続ける彼は、とても純粋ではある。
ただ、感覚はどうなのだろう。原爆が落ちるかもしれない様子を観察すると言って比叡山に登るなんて、普通の人間とは違う。原爆投下後の広島の町を見て、これを作ろうとしていたのかと呟いた時、自分のしてきたことの恐ろしさに気づくのかと思ったけれど、そうではなかった。
戦争は終わっても科学者は研究を続ける。
その結果はどんなものなのか。科学が全ての人と地球のためになればいいと思う。
この映画で良かったのは2人の息子の母である田中裕子の演技だった。科学者の息子を持つ母の覚悟、見事だった。
話の内容・キャストは完璧
正直この時代の話っていうのは思ったよりも全然知らなくて、何も知識のない状態で観てきました。
まず思ったのは観て本当によかったということです。
柳楽優弥さん、三浦春馬さん、有村架純さん3人を始め、キャスト皆さんの演技が素晴らしすぎて。
特に柳楽優弥さんの最後らへんのおにぎりを食べるだけのシーン、凄すぎました。
ただ、本当に残念なのがエンドロールの曲。。作品がよかっただけに最後の最後で興醒めしてしまう。。
感動がない脚本でした。こんな事が起こっていたよ。という映画だったよ...
感動がない脚本でした。こんな事が起こっていたよ。という映画だったような感じでした。でも俳優陣の演技特に田中裕子さんと三浦春馬さんの最後のお別れの演技は子供を持つ親として、心が震えるようなつらさがありました。この映画は原爆の恐ろしさを訴えたかったのか日本にこうゆう科学者がいたよと言いたかったのか。。
人間はエネルギー資源を求めて戦争する
映画「映画 太陽の子」(黒崎博監督)から。
わざわざ、邦題に「映画・・」とつける違和感はあったが、
2020年8月にNHKで放送されたドラマ「太陽の子」とは違うよ、と
言いたかったんだろうな・・と理解した。
戦争兵器としてではなく、単なる科学として「核分裂」を追求、
そして、その目的は、戦争をなくすことだった。
この理論に、なるほど・・とメモをした。
「この戦争は何で始まったんやろ。エネルギーや。
土地も鉱物も人間はエネルギー資源を求めて戦争する。
先の戦争もそうやった。我々が核分裂をコントロールして、
そのエネルギーを自由に使うことができるようになったら、
人間のエネルギー問題は永久に解決するはずじゃ、
そしたら戦争はなくなる」
しかし、この理論の大きな間違いは、
「人間が核分裂をコントロールできなかった」ことにある。
逆に、自分達がコントロールできないものを野放しにしておくと、
大きな代償を払うことになることを私たちは、3.11で思い知った。
これから、ますますエネルギー資源を求めて、戦いが続く。
世界の人々が争わずにすむエネルギーは、やっぱり太陽光かな。
2022年 25本目
自分にはつまらなかったです。
原爆の残酷さはわかったが想像してたのと違いました。終始感情の起伏というか盛り上がりがありませんでした。出番は多くありませんでしたが三浦春馬さんはやっぱりいい役者さんだと思いました。
それでも科学を切り拓く
唯一の被曝国である日本。
そんな日本が戦時中、密かに原爆開発を進めていた…。
知らなかった事に驚き。…いや、衝撃。
私が歴史に疎いだけで、知っている人は知っているし、普通に知られていた事かもしれない。
自分はまだまだ何と浅はかな…。
それにしても…。
監督が広島の図書館で見付けた若き科学者の日記が基。
その日記に綴られていたのは、当時最先端の学問であった原子物理学への憧れとそれを研究する事によって拓ける未来、兵器として使われる事への葛藤、携わった若者たちの等身大の姿…。
これらを映像化したいと思い至ったという。
実に10年に及ぶ熱望の企画。
1945年夏。京都帝国大学は軍から戦局を変える一打として、原子爆弾開発の要請を受ける。
理論上は可能。が、実際は極めて困難。
その研究に没頭する教授や学生ら科学者たち。
彼らの胸中。
科学者としての光栄。全く新しい世界への研究。
科学と未来。これによって世界を変える。明るく、輝かしい未来の為に。
その一方…
知れば知るほど難しく、恐ろしい原子。
それを兵器として開発する。
それに、自分たちが携わっている…。
まだ誰も成し遂げた事のない未知の分野。
研究は遅々として進まない。
科学者として、他国に遅れ、負けたくない。
が、苦悩、葛藤、焦りが彼らを苦しめる。
議論や衝突、自問自答も繰り返すように…。
日本原子物理学の権威と云われる荒勝文策ら実在の人物も登場するが、若者たちはおそらくモデルは居るだろうが、フィクション。その分自由に“素の顔”を拡げられる。
主人公の修は超が付くほどの“実験バカ”。純粋に科学者として、この研究に誰よりも没頭していたが…。
そんな修は大学の外に出ると、元々の物静かな性格と不器用さでごくごく平凡な青年。母と暮らす。
ある日、家を失った幼馴染みの世津が病弱の父と共にやっかいになる。
戦地に赴いていた修の弟・裕之が療養の為に一時帰還。
幼い頃から仲良しだった三人。まだ戦争が始まる前、皆で一緒に遊んだあの頃…。
そんな日々が突然、戻ってきたかのように。
研究室では憔悴する修にとっては癒しの時と存在。
それは二人にとっても同じ。
明るい性格の裕之。だが戦地ではどんな光景を目の当たりにし、どんな修羅場を潜り抜けてきただろう。
世津など病弱の父を抱え、その世話をし、父や生活や自分の為に何か仕事もしなければならない。
皆それぞれの苦悩、苦労。
それが共に過ごす事によって、ほんの少しでも…。
三人共、お年頃。
逞しい好青年に。魅力的な女性に。
それを察知して、地味な自分は遠慮し…。
男二人女一人の青春と淡い想い。
裕之が再び戦地へ。ある夜の海で、本音を吐き出す。怖い。死にたくない。
日々研究を続ける修。科学を信じて…。
戦争が終わったら教師になりたい世津。戦争の時代に生まれた子供たちの新たな教育と、大人の責任。
生、科学、教育…。
皆それぞれ抱く未来や平和への希望。
元々は2020年夏にNHKで放送され、高い評価を得たTVドラマ。
それに異なる視点や結末などを加え、“劇場版”として再構築した本作。
TVドラマ版は見ていなかったので、一本の作品としてじっくりと鑑賞出来た。
柳楽優弥の迫真の演技。物静かな佇まいから、原爆開発に対して見せる狂気じみた執念、終盤の無音の中でおにぎりを食べながら流す涙…。
個人的には、これで三浦春馬が生前出演した映画作品最後の鑑賞となった。(最後の“主演”映画作品は『天外者』、最後の“出演”映画作品は『ブレイブ』があるが、リリース順に)
トレードマークの爽やかな笑顔、その下で本当はかかえる苦しみ…。それらを滲ませた好演を今も目にしただけでも…。
有村架純は二人から想いを寄せられながらも、自立心ある若い女性役で魅せてくれる。
若き科学者たちを演じた若手俳優たちも熱演。
國村準、イッセー尾形、田中裕子らベテラン。中でも田中裕子は、科学者と一兵の息子を持つ母親を、優しさと彼ら共々苦悩/葛藤含ませた演技で存在感を見せる。
修が脳内で対話するアインシュタインの声に、ピーター・ストーメア。
他スタッフにもハリウッドの一流スタッフが携わっている。
映像、音楽、美術…高クオリティー。
ストーリー展開の上で多少描き足りない点も感じたが、真摯なテーマやメッセージは受け取った。
日米共同製作。あの戦争を経て、この二つの国が原爆を扱った作品を共同で製作した事に、平和への祈りを感じた。
未だ研究が進まぬ中、遂にその日がやって来た。
8月6日。
開発競争に負けた。
それはつまり、日本が科学でアメリカに負けたという事でもある。
そしてこの時彼らは確信しただろう。日本は戦争でもアメリカに負けた、と…。
修の家にもある一報が…。
時代に翻弄され、全てを失ったかのよう。
そんなにある日研究室の面々は、広島の被曝地へ赴く事に。
開発競争に負けたからとは言え、“研究”自体を止める訳にはいかない。その調査。
いざ目の当たりにした悲惨な光景に、彼らはどう思っただろう。
我々は、これを作り出そうとしていた。
もし自分たちが作り、アメリカに原爆が落とされていたら、科学者として喜んでいただろうか。
敵国とは言え、何の罪もなく、顔も知らず、我々と同じごく平凡な人々。
そんな人たちが、こんな犠牲と地獄のような光景に遭っていたかもしれない…。
そしてそうなってしまったのは、我々日本と日本人…。
ヘンな言い方かもしれないが、彼らが作り出そうとしていたものが、彼らの全てを消し去った。
あまりにも皮肉と言えよう。
その後の修の動向。
感情を内に押し留めたように、ひたすら研究に没頭。
あの光景を見て、気でも狂ったのか。
それとも、あの光景を見て、尚更兵器活用ではなく科学の為に…と、邁進するように思ったのか。
異常な考えまで。次の原爆は京都に落とされるらしい…という噂。比叡山に登り、その頂きから京都に原爆が落とされる一部始終を見て、記録したい…。
(尚、史実ではこの異常な考えを発したのは荒勝だとか)
ラストシーン。アインシュタインと脳内対話しながら焚き火を見つめる。
焚き火。“発熱”という原爆開発に於いても基本で初歩的でもある物理学。
原爆もここから生まれたのかもしれない。
新たなる力、新たなる物質、新たなる恐怖、新たなる未来、新たなる未知…。
科学という世界。
何故人は時に科学を通じて未来が拓き、時に愚かな過ちを犯すのか。
答えなどない。
一度足を取られたら抜けられない底無し沼。
しかしだからこそ科学者たちはいつの世も、科学を追い続ける。
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