「葛藤」映画 太陽の子 m sさんの映画レビュー(感想・評価)
葛藤
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戦争という抗えない状況を受け入れる者たち、一心不乱に科学の発展という名目に現実から逃避しようとあがく者たち、純粋に科学の発展のために身を投じる者たち、現実を受け留め自らを捧げる者たち、愛する者を思いやる者たち… 科学の発展は諸刃の剣… テーマがきちんと整頓されていたように思います。戦争は人から心身の自由を奪います。
キャストの方たちの演技が素晴らしかったですが、
個人的に母親という立場から、一時帰宅した裕之と、倒れかけるほど力が抜けた母親のふみが、ずっと目を合わせたまま裕之に支えられて体制を整える、あの数秒と、ふみが裕之を送り出す時、お互いが抱きしめたい衝動をこらえ、ふみが耳を触るという行動、その後の、じっとふみを見つめ、裕之の敬礼の手指が震える様が心に刺さったままです。
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