「想像力を働かせて…」映画 太陽の子 Atsukoさんの映画レビュー(感想・評価)
想像力を働かせて…
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思うように研究が進まなかったり、自宅が強制取り壊しにあったり、
皆が生きたいように生きられなかったあの時代。
それは、清水坂の陶芸家も同じ。
本当なら釉薬の味わいのある作品を焼きたい。
でも日々作っているのは、真っ白な骨壺。その挙句に…。
陶芸家のエピソードにグッときました。これも当時の市民の日常。
研究室のシーンが多いけれど、端々に想像力に訴える場面が描かれています。
裕之が戦地でどれだけの辛い日常を送っているかも、
具体的に描かれることはないけれど、ここも見る側の想像力。
三浦春馬さんは「戦後生まれのスタッフと演者による作品から
大きな想像力を伝えることが、今後あってはならない大きな流れを
始めさせないきっかけになるんじゃないかということを、
どこか信じていたい」と語っていました。
その言葉をしっかりかみしめて、見ることができました。
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