「原爆の研究開発に負けて良かった」映画 太陽の子 トラヴィスさんの映画レビュー(感想・評価)
原爆の研究開発に負けて良かった
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出兵中に療養で一時帰国した三浦春馬が一度だけ泣きながら本音を吐露する場面があります。
「怖い。でも俺だけ死なんわけにはいかん。」
自分の感情を圧し殺し自ら死を選択した若者が
どれだけいたのでしょう?
柳楽優弥、有村架純、三浦春馬、田中裕子。
素晴らしい役者による怒りと悲しみが
戦争の愚かさを改めて考える時間をくれました。
特に田中裕子さんが静かに演じる
怒りや悲しみには胸が締め付けられました。
そして息子に持たせるおむすびの大きさは
母から子への愛情の大きさ…。
果たして科学の発展は世界を幸せにしたのか?
それとも不幸にしたのか?
現実問題、成功とは程遠い状況だったと解っていても日本が原爆の研究開発に負けて良かったと思います。日本人として広島出身として。それが今の日本の平和に繋がっていると感じるからです。
アメリカには敗戦国として年次改革要望書などでいいように利用されている面もありますが…。
個人的には人の命を奪わなければ手に入らない未来なんて必要ありません。
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