「76年前・・☆」映画 太陽の子 ☆ムーミンさんの映画レビュー(感想・評価)
76年前・・☆
「戦後」と言われ、自分も含めて すごく昔のことのように思ってしまうが、
この映画の時代から、たった76年しか経っていない。
京都帝国大学に、原子力の研究者達がいたことも余り知られていないと思う。
フィクションとはいえ、軍部の原爆開発への圧力、それとともに言うだけ言って
実際に研究に必要な物資の供給もろくにしない。
何だか今のコロナ禍の政府の状況を思い浮かべてしまった。
NHKのドラマの焼き直しとはいえ、役者の皆さんが素晴らしくて それだけでも
十分鑑賞する価値がある。
岡村隼、田中裕子は言うに及ばず、イッセー尾形はほんの少しのシーンでも
煌めく。
主役の三人は、兄弟と幼なじみの設定で京都の夏と相まって独特の
ノスタルジアを感じることが出来る。
柳楽優弥は、「HOKUSAI」や「ファブル」の時と別の物理オタクの科学者の
狂気に近い熱心さを演じ、有村架純は戦中にもかかわらず、未来を見つめる
強い女性を感じさせてくれる。
しかし・・しかし・・三浦春馬がいなくなってしまったことが、本当に悲しくて
たまらない。
彼の笑顔を見ていると信じられない気持ちになる。
もっと、たくさんの作品に出演する彼が見たかった。
ご冥福をお祈りいたします・・☆
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