「ラストシーンは、一瞬逡巡させる」映画 太陽の子 ちゃっぴーさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストシーンは、一瞬逡巡させる
奇しくも、長崎に原爆が落ちた本日に鑑賞。
どこまで史実に基づいているのか判然としませんが、日本でこのような研究がされていたことは初めて知りました。
戦争映画でありながら、主題の原爆投下シーンもありません。しかし、暗く緊迫したムードが最後まで続き、楽しめました。日中合作だからでしょうか、日本が被爆国ではなく、加害者側になったかもしれない可能性を示唆し、敵味方での一律的な描き方ではありませんでした。しかしながら、家内工業的な研究規模では、当然アメリカには及ばなかったと改めて感じます。
地味な映画かもしれませんが、役者陣の熱演が光った作品でした。言わずもがな、三浦春馬さんの渾身の演技に胸が染み入る思いでした。
ラストシーン、一瞬間延びしたシーンの意味が分からずモヤモヤ。なるほどそういうことかと納得、敢えて鑑賞者を試すような、説明を排除した終わり方でした。
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ちゃっぴーさんのコメント
2021年8月10日
私の浅慮な考え方ですと、広島に原爆が落ち、皆で現地に入り調査、その間長崎にも原爆が落とされる。次は京都と聞き、一人比叡山に登って観察すに行くも、終戦になったので、山を降り広島の残留物調査に再び加わったという流れでは?すみません。間違ってるかもですけど
caduceusさんのコメント
2021年8月9日
コメントありがとうございます!
次は京都というのは、長崎の後のことだったんでしょうか?廣島に行った後なので、それだと変なんですけどね。
歴史を振り返る作品が、抽象作品になると困るんですけどね。