「無理に捨てたり、捨てられたりする、捨てられない話」ハッピー・オールド・イヤー bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
無理に捨てたり、捨てられたりする、捨てられない話
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ビターな物語りだなぁ、こりゃまた。タイらしく無く。
「理想の家」「理想とするミニマルライフ」のために、何でもかんでも、ポンコラポンコラ捨ててしまおうとするジーン。スウェーデンへ留学に立つ時は彼氏をポイ捨て。人の心の痛みを知らずに、この歳になりました。的な。
前に進む時には捨てなくてはならないものもある。けど。捨ててはいけないものもあれば、捨てる必要がないめのもあるわけで。
父親に捨てられたトラウマからか、痛みに思いを馳せる事をやめたんじゃないの?この子。って思う。
ミニマルライフへの仕上げとして捨てたピアノ。喚き立てる母親の言葉から逃げる為に耳をヘッドホンで塞ぐジーン。シンガポールへ引っ越すエムと、エムに捨てられたミーに言い放たれた「自分のために進むだけ」と言う言葉。
理想の家でインタビューを受けながら涙するジーン。
捨てても捨てても逃げられない。
モノは捨てられても、
心は捨てられないから。
的な。
タイは親兄弟を敬い従い、親族・友人を大切にする国。だったはず。こんな映画を作らなければならないくらいにタイ国民の心は荒んでしまったのかと。そんな心配してしまうのでありました。
良かった。ちょっとだけ。
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